こんばんは。

最近、食欲が止まらない加藤です。

#ちょっとお腹周りが気になる。

 

以前もご紹介した、Voicyの「荒木博行のbook cafe」を聞いていた時のこと。「スポーツを止めるな」というテーマの対談の中で元バレーボール日本代表の益子直美さんがお話しされていた内容が非常に興味深かったので、ご紹介したいと思います。

https://voicy.jp/channel/794

 

 

益子さんは、若くして日本代表に選ばれた、まさにバレーボール界のトップアスリート。バレーボールをする人からしたら誰もが憧れるような存在だった訳ですが、本人は学生の頃からバレーボールをするのが嫌で嫌で堪らなかったそうです。チームではエースでキャプテンでも、緊張するような局面では自分にトスを上げないように密かにセッターにサインを送っていたほどで、とにかく早くバレーボールを引退したかったとVoicyの中で赤裸々に語っています。

 

その理由は監督に怒られながらバレーをするのが嫌で嫌で堪らなかったから。それでも必死に期待に応えようとすることで、精神的にはかなり緊張した状態が続いていたと言います。

 

恐らく、小さい頃からの指導者との関係性が、益子さんの中でトラウマとなり、その後のバレーボールとの関わりにおいて非常に大きな影響を与えたのだと思います。指導者は絶対で、選手はそれを受け入れなければならない。しかも、代表に選ばれるなど、周囲から大きな期待をかけられて、必死に理想像を演じ続けた。

 

これは、非常にかわいそうな例だと思います。益子さんは必死に自分自身を騙しながら、プレーを続けて代表まで上り詰めましたが、周囲の大多数の人たちは益子さんの内面の苦しみを理解していない。そして、25歳という若さで引退した時に、自分には何もないという虚無感に襲われたと言います。

 

多くの人々は選手のパフォーマンスでその選手を評価します。しかし、どれだけパフォーマンスレベルが高かったとしても、その選手の内面が健全に育っていかなければ、最終的に苦労するのはその選手です。小学生・中学生年代でスパルタ的に指導をする事で、良い結果を出すチームがあります。しかし、子どもの健全な心を歪めることと引き換えに結果を出しているとしたら、それはとても大きな傷を子どもに残すことになります。

 

先に述べたように周囲の大人達には、子どものパフォーマンスの部分しか目に入りにくいのが事実。だからこそ、指導者個々人やチーム・スクール・クラブとして、自分たちはどういうこと大切にしているのか、指導を通じて子どもをどのように育てていきたいのか、ということを明確にしていくことはとても大事であると感じます。

 

保護者の方とのコミュニケーションしかり、こうしてブログを書くこともそう。

サッカーを通じた子どもの健全な心身の成長があって、その先に選手としての成長がある。

そうした、思いを多くの人々と共有した上で、アルビレックス新潟シンガポールというコミュニティを大きくしていけたらと思っています。

 

それでは、明日も良い1日をお過ごしください!