今日は、Karen Carpenterのお誕生日なんです。


今回の個人的アルバム・レビューは、1995年に発表された、Carpentersの日本向け、独自編集のベスト・アルバム「TWENTY-TWO HITS OF THE CARPENTERS(青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ〜)」を。


いしだ壱成さん、香取慎吾さん、反町隆史さん、桜井幸子さんらが主演された、TBS系のドラマ「未成年」のオープニング・テーマに、5曲目の「Top Of The World」、エンディング・テーマに、1曲目の「I Need To Be In Love(青春の輝き)」が使われ、日本で爆発的なヒットとなった、このベスト・アルバム「青春の輝き」。


当初、この「I Need To Be In Love(青春の輝き)」が、シングルとして発売された、1976年当時、アメリカでは、それほど、ヒットせず、この曲を境に、Carpentersは、ビルボードのヒット・チャートで上位を占める事は無くなりました。


それが、20年後に日本で大ヒットを記録するなんて、一体誰が予想したでしょうか?

このアルバムは、Carpentersの入門編には、ピッタリのアルバムです。

「学校の教科書に載ってたから聴いてみたい」なんていう、中学生や高校生の方に、是非、お小遣いで買って聴いて頂きたいアルバムです。

絶対に損はしないと思います。

タイムレスな音楽に出会える1枚です。


彼らのヒット曲は、ほとんど網羅されています。

Carpentersの音楽は、ヒット後、半世紀以上が経過した今でも、日本の音楽に完全に溶け込んでいて、スタンダードとして数多くの楽曲が、CM・ドラマ、そして街中で流されています。


それは、数多い洋楽の中でも、ダントツの知名度だという事の証と言える訳ですが、日本で、何故、これ程、彼らの音楽が受け入れられ、また今でも聴かれ続けているのでしょう?

確かに、Karen Carpenterの美しい歌声や、メロディーが親しみやすいという事もあると思います。


しかしながら、本当の理由は、彼らのサウンド、特に、Richard Carpenterの素直なアレンジに、J-POPに繋がる湿感のようなものを感じるからではないでしょうか?


「Superstar」・「Top of the World」・「Only Yesterday」etc。

これら数々のヒット曲達は、いつしか多くの人の「心の中のスタンダード・ナンバー」になって行ったように思います。

そして、世界中でも、彼らの楽曲は、決して忘れられる事はないでしょう。

ちなみに、彼らの全米1位は「They Long to Be Close to You(遥かなる影)」・「Top of the World」・「Please Mr. Postman」の全3曲で、2位止まりの楽曲が、5曲もあり、何でも、これが珍記録だとか?


また「Jambalaya」は、日本では大ヒットしましたが、アメリカでは、シングル・カットされていません。


余談になりますが、Karen Carpenterの英語の発音が上品で、とても明瞭で、歌詞の内容も、まっとうで、健全ですから、中・高生の皆さんが、英語の歌を覚えるのにも、うってつけだと思います。











収録曲


  1.I NEED TO BE LOVE
(青春の輝き)

全米25位、オリコン最高5位を記録。

石田壱成さん、香取慎吾さん主演のTBS系のドラマ「未成年」エンディング・テーマ。

  2.WE'VE ONLY JUST  BEGUN

愛のプレリュード)


全米2位を記録。


  3.SUPERSTAR


Delaney & Bonnieのカバー曲。


「Comin’ Home」のC/W曲。


  4.RAINYDAYS AND MONDAYS

雨の日と月曜日は)


全米2位、オリコン最高72位を記録。


  5.TOP OF THE WORLD


全米1位。


石田壱成さん、香取慎吾さん主演のTBS系のドラマ「未成年」主題歌。


オダギリジョーさん、ミムラさん主演のフジTV系のドラマ「ビギナー」エンディング・テーマ。


アサヒビールの「食彩麦酒」のCMソング。


サントリーの清涼飲料水「ポップ」のCMソング。


JR西日本の「ひかりレールスター」 CMソング。


日本生命保険の企業CMソング。


三菱電機の家電「Qシリーズ」のCMソング。


  6.SING


全米3位、オリコン最高18位を記録。


「セサミストリート」挿入歌。


塩野義製薬・企業イメージCMソング。


カルピスのブランドCMソング。


  7.ONLY YESTERDAY


全米4位、オリコン最高12位。


  8.TICKET TO RIDE

涙の乗車券)


The Beatlesのカバー曲。


全米54位。


  9.GOODBYE TO LOVE

愛にさよならを)


全米7位、オリコン最高55位を記録。


10.IT'S GOING TO TAKE SOMETIME

小さな愛の願い)


全米12位。


11.THIS MASQUERADE


12.SWEET.SWEET SMILE


13.I WAN'T LAST A DAY WITHOUT YOU

愛は夢の中に )


全米11位。


14.SOLITAIRE


全米17位。


15.PLEASE MR. POSTMAN


The Marvelettesのカバー曲。


全米1位。


16.HURTING EACH OTHER


Ruby&the Romanticsのカバー曲。


全米2位。


17.THERE'S A KIND OF HUSH

見つめあう恋 )


Herman's Hermitsのカバー曲。


全米12位、オリコン最高27位を記録。


18.JAMBALAYA(ON THE BAYOU)


Hank Williamsのカバー曲。


全英12位、オリコン最高28位を記録。


アメリカではシングル・カットせず。


19.FOR ALL WE KNOW

ふたりの誓い)


1970年公開のコメディ映画「ふたりの誓い」 (原題: Lovers and Other Strangers)挿入歌。


アカデミー歌曲賞を受賞し、授賞式で、Petula Clarkが歌唱した楽曲のカバー。


全米3位。


20.TOUCH  ME WHEN WE'RE DANCING


Bamaのカバー曲。


全米16位


21.(THEY LONG TO BE)CLOSE TO YOU

(遥かなる影)


Richard Chamberlainのカバー曲。


全米1位。


22.YESTERDAY ONCE MORE


全米2位、オリコン最高5位を記録。