今日は、Cheap Trickのボーカリスト、Robin Zanderのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、1997年に発表された、Cheap Trickの通算13枚目のアルバム「Cheap Trick」を。
1994年に発表された、前作の「Woke Up With A Monster(蒼い衝動)」を最後に、Cheap Trickは、本国のアメリカでは、メジャー・レーベルとの契約を失います。
その為か、Cheap Trickは、日本のビクター・エンタテインメントから、このアルバムを先行発表して、2か月半後には、本国のアメリカでも、インディーズ・レーベルの「Red Ant Records」から発表されました。
このアルバムは、デビュー・アルバムと同じく、セルフ・タイトル&モノクロ・ジャケットという、まさに原点回帰のアルバムです。
Cheap Trickと、Ian Taylorによる、共同プロデュース作品です。
日本盤ボーナス・トラックの2曲のみ、Steve Albiniが、プロデュースしていて、これらの2曲は、本国のアメリカでは、1997年2月25日に、サブ・ポップから、シングルとして発表されました。
今回のアルバムは、サウンドは、今までに無く、パワフルでハード。
アルバム・タイトルからも分かるように、初心に帰ったようなアルバムです。
楽曲は、本人達制作の楽曲が、ほとんどで、バンド存続に対する気合が感じられます。
The Beatles風のバラードから、往年のパワー・ポップまで味わえる、バラエティー豊かなアルバムです。
ベテラン・ロッカーにしか出せない味わいと、意地が、ビシビシと伝わって来る「大人のロック」アルバムです。
個人的な、お気に入り曲は,3曲目の「Carnival Game」と、4曲目の「Shelter」です。
収録曲
1.Anytime
グランジからの影響大のダーク&ヘビーな楽曲。
Robin Zanderのシャウトが印象的。
2.Hard to Tell
The Beatlesを連想させる、メロディアスな、パワー・ポップ。
3.Carnival Game
ノスタルジックなフラワー・ポップ風の楽曲で、コーラスと、コミカルな味付けが良いです。
4.Shelter
甘い歌声が響く、しっとりとした、アコースティック・バラード。
5.You Let a Lotta People Down
ノイジーな、Rick Nielsenのギターが印象的。
「Anytime 」と同じく、グランジ路線。
6.Baby No More
荒々しいパンク・ロック。
7.Yeah Yeah
Robin Zanderの荒々しい歌声が凄い、激重・パワー・ポップ。
8.Say Goodbye
The Beatlesの影響を感じる、メロディアスで、キャッチーな楽曲。
9.Wrong All Along
懐かしい、ツイストのリズムが新鮮な、パーティー・ソング。
10.Eight Miles Low
シンプルで分厚い音が心地良い、ギター・ポップ。
11.It All Comes Back to You
甘いフォーク風バラード。
(日本盤ボーナス・トラック)
12.Baby Talk
13.Brontosaurus
Roy Woodのカバー。

