遅ればせながら、先日、12月15日の23時30分から、TV朝日系で放送されました、清原果耶さん主演のドラマ「マイダイアリー」の第9話(最終回)のネタバレ&個人的感想を。
第9話(最終回)のタイトルは「傘と"きせき"の黄金比」。
見上愛さん演じる、長谷川愛莉が、東京に戻ってくるので、久しぶりに、5人で集まる事になり、佐野優斗さん演じる、徳永広海が一番乗りで、次に、清原果耶さん演じる、恩村優希が、指定された店に来ていました。
2人は、気まずそうに、他の3人を待っていると、3人から、それぞれ、ドタキャンの連絡が来ます。
望月歩さん演じる、和田虎之介からの連絡は「亀を助けたから、海に行く事になった!」で、愛莉からは「コンドル助けたら、空飛ぶ事になった!」で、吉川愛さん演じる、白石まひるからの連絡は「ビックホーンシープを助けたら、山に行く事になった!」でした。
この連絡を見て「完全にやられたね!」と言う、広海。
こうでもしないと、2人が話し合う事は無いと考えた、虎之介の優しさからのドタキャンでした。
こうやって会えば、何か言葉が思い浮かぶ筈だと思っていた広海でしたが、何も優希に伝える事は出来ませんでした。
一方、優希と広海が「2人で話せるように」と、仕組んだ虎之介は、協力者のまひると、愛莉と共もに、学生時代に5人で集った、思い出のファミレスへ。
「落ち着く場所なら、大事な事も話せる」という虎之介でしたが、まひるとの会話は、いつになく、よそよそしく、その様子に何かを察した愛莉は、虎之介と、まひるへの事情聴取を始めます。
場面は、変わって、店を出て、少し距離を置いて歩く、広海と優希。
広海は優希に「友達に戻った証として」の握手を求め、優希は少し戸惑いながらも握手に応じます。
「じゃあね!」と言い合い、別れる2人。
お互いの本当の思いを打ち明ける事なく、友達に戻ったのでした。
再び場面は変わり、広海が、大学のゴミ箱の前に立っています。
手にはラッピングの紙とリボン。
捨てようとしますが、ためらうも意を決して、それらをゴミ箱に捨てるのでした。
熱心に勉強をしている、広海の元に、勝村政信さん演じる、喜田教授が訪れます。
根を詰めて作業している様子に「何か、あったんですか?」と問いかけ、「忘れたい事があるって意外と良いものですね、忘れたい事があれば、ある程、目の前の事に集中出来る気がします」と話す広海。
そして、喜田に「相談したい事が」と言います。
後日、優希は広海以外の3人と会い、広海と握手して「友達に戻った事」を3人に打ち明けます。
「それで良いの?」と問う、まひるに「良いって言うか、仕方ないんだよ」と答える優希。
「何で?」と再び問う、まひるに「私は包み紙とリボンだから、役目を終えたら、捨てて良いものだから」と答える優希。
「それが、広海と離れた理由?」と、虎之介が聞くと、優希は「うん!」と言いますが、愛莉は「違うよ! それは違うと思う、優希に役目とか無いよ! 優希は包み紙とリボンじゃないよ! そう言う自分を下げるような言い方は、優希自身にも、徳永君にも失礼だなってと思う!」と言います。
虎之介は「分かんないけど、広海は、人生に雨が降っている時に、恩村さんに会ったんだと思う、傘を差してくれたのが、恩村さんだったんじゃないかな?」と言い、まひるも「私も、徳永君が、また、雨の中に突き放されたんじゃないか?って心配!」と言います。
数日後、馴染みのファミレスに、広海以外の4人で待ち合わせます。
そこで、愛莉は優希に「無理してない? ホントの気持ち言えてる?」と聞き、まひるは優希に「ちゃんと居るよ、私達!」と言い、優希は「皆に言われた事、ずっと考えてた、ある人が広海に自分で作った数学の問題プレゼントしてて、広海、すっごく楽しそうに、その問題解いててさ、私はひを、こんな楽しそうな顔に、してあげられないんだなって思った、アメリカに行くのだって、広海が自分の力で掴んだものなのに、嘘までつかせて、広海が正直で居られる場所さえ、作ってあげられないんだなって思った」と話しました。
続けて優希は「自分の事、包み紙とか、リボンとか、言いたくないけど、広海の事嫌いになるなんて無理だから、だったら、嫌われるような事、言おうと思って頑張ったんだけどな」と言い、続けて「最近、日記を読み返すみたいに、皆との、広海との思い出を振り返る自分が居る、全部、壊しちゃったんだなって、自分が、自分に苦しい」と言います。
そんな優希の手を握り締める、愛莉とまひる。
虎之介は「恩村さんの気持ち、しかと受け止めました!」と言います。
皆が帰った後、ファミレスに残った虎之介は「大事な人が目の前に居るのに気づいて貰うにはどうしたら良いか?」を考えていると、坪倉由幸さん演じる、店長の杉山に話しかけられ「写真撮って!」と頼まれ、写メを撮り、それを見た杉山は「写真は撮った人の気持ちが滲み出るもの」と言う、謎のアドバイス(?)を貰います。
後日、広海は、大学の遊歩道を数学の問題を解きながら歩いていると、誰かにぶつかります。
顔を上げると、そこには虎之介の姿が。
広海は虎之介と一緒に学食を食べる事になります。
カレーを食べながら、2人が初めて会った時の事について懐かしそうに話します。
あの時、虎之介が、広海の事を助けた時「今度、俺が困った時、ちょっとだけ、助けてくれればって言った事について覚えてる?」と虎之介が、広海に聞きます。
「困ってるの?」と広海が聞くと、虎之介が「困ってる、素直になれない2人を見て、もう、とっても困ってる!」と言います。
すると、虎之介が卒業式に撮った写真が入っている封筒を出し、優希が写っている写真を見せる。
「これ撮ったの広海でしょ? すっごい、良い写真。心が、こもってる」と言い「優希を、こんな笑顔に出来るのは、広海しかいない!と、その写真を見た時、確信した!」と言われます。
虎之介は、2人の事を思い、勇気づけに広海に会いに大学に来てくれたのでした。
屋上で、優希と2人で撮った写真を見ながら考え込む広海。
喜田教授の研究室で、先日、喜田教授に相談した話の返答を聞く広海。
広海の相談の内容とは、アメリカに留学する事についてでした。
先方は前向きに考えてくれるとの事でした。
すると、喜田は「ただ、ひとつだけ確認しておきたい事があります、生き急いでいませんか? 忘れたい事が原動力になっていませんか? 忘れたい事は、忘れたくない事でもあると私は思います」と広海に助言します。
「自分でも、よく分からないんです、数学でも、あるじゃないですか? 見えてた筈の考えが、いつの間にか、何処かに行ってしまっている事、そんな感じなんです、今」と悩んでいる広海に対して「そんな時に出来る事は、ただひとつ、もう一度、自分の考えが見つかるまで、ただ、ひたすらに手を動かす事です」と伝える喜田教授。
「そう出来たら良いんですけどね、数学みたいに」と答える広海に「出来ますよ! きっと出来ます!」と返す、喜田教授。
喜田教授から助言を貰った広海は、優希に手紙を書く事に。
その手紙には、「僕にとって、優希は大切な事を沢山教えてくれた人でした」と綴られ、優希が、今まで、広海に教えてくれた事、気づかせてくれ事が広海にとって、優希が、どんな存在であったのかとの広海の思いの丈が書かれていました。
ある日、広海からの手紙が、ポストに投函されているのに気付いた優希は、急いで部屋に戻り、その手紙を読みます。
読み終わった優希から、広海の携帯に着信があり優希が「はい!」といきなり言い、手紙の最後の一文の返事だと言いました。
最後の一文には、「だから、もう一度、まずは、皆の居る所で、向き合ってみませんか?」と書かれていました。
「よかった、じゃあ、また!」と広海は言い
優希は「おやすみ!」と言い、電話を切りました。
その後、優希が、5人のグループ・ラインに「皆で集まりたいです、皆に会いたいです!」とメッセージを送り、そして、優希の家での「おでんパーティー」が開かれる事に。
優希の家に、自分が描いた似顔絵が飾られているのを見た愛莉は「あのさ、私、優希の事、大事な人だって思ってるよ」とポツリと言い、続けて
「直接、ちゃんと伝えたくて」と言うと「ありがとう、私も同じだよ!」と答える優希。
一方、おでんの種に、ソーセージとロールキャベツが無いと知った、虎之介とまひるは、買い出しに行き、その帰り道に、以前、虎之介が、まひるに告白したものの、まひるからは『推し』と言われてしまい「じゃあ、俺達、付き合えないね!」と、ちょっと気まずい雰囲気になってしまった事を謝り、まひるも「ごめん! あんなに人の事を『尊い!』って思った事とかなくて『推し』っていう言い方しか出来なくて」と弁解します。
それに対して、虎之介は「和田虎之介を、和田虎之介として見てみる、そこから始められないかな?俺達」と言い「告白の、予告編?」と気持ちを伝えると、まひるは「ど〜しよっかな〜?」と言いながらも、嬉しそうな笑顔を見せたのでした。
1人遅れて、おでんパーティーの開催場所の優希の部屋に、広海がやって来ました。
テーブルを囲み、5人それぞれが、卒業式の日に撮った写真が入った封筒を持っています。
虎之介の開封の儀と共に「いただきます!」をします。
皆で撮った写真を見せ合い、当時に戻ったかのように楽しそうに過ごす5人。
その後、広海が買ってきたケーキを、数学流で、順調に五等分に切って行きます。
すると、優希が『正五角形の黄金比』の話をします。
黄金比とは「人が最も美しいと感じる比率の事」でした。
優希が「それって、ここに私達5人が、それぞれ居るって事なのかな?と思って、私達5人の関係性は、私達5人じゃなきゃ、成立しない!奇跡だよね」と言います。
広海は、皆に「やっぱり、アメリカに行こうと思っている!」という事を告げます。
そして「奇跡は5人いる限り、決して崩れない、そう思うと強くなれる気がするから!」と伝えます。
パーティーが終わった後、広海と優希以外は、寝っ転がり寝ています。
以前見た光景に対し「変わらないね!」と2人は話し、散歩をしに外へ出掛けます。
少し雨が降っていて、2人で1つの傘に入り、歩いています。
広海は優希に「黄金比の事を、何で知っていたの?」と聞くと「初めて会った時に、広海が優希に渡した数式の紙の内容が気になり、自分なりに調べた」という事でした。
それを聞いた広海は、「あれ、木を見てたら、枝の分かれ方に規則性がある事に気づいて、それ解いてたの、計算しながら、そう言えば、フィボナッチ数列の隣り合う数字の比って、黄金比に近づいてくんだよなぁ〜!って、とか考えたりして、僕も、新しい場所で、そんな奇跡みたいな人達に出会えたらいいなぁ〜?とか思って、そしたら、出会えて」と出会った当時に思っていた事を告げます。
すると、優希は「何かさ、優しさって交換するものじゃなくて、循環するものって思えたら良いよね、水みたいに意識しなくても、そばにあるものって言うかさ、たまに雨も降らせるけど」と言い、それに対して広海は「大丈夫だよ、こうやって、2人で、1つの傘を持ってれば、人生に雨が降ってる時も、ちゃんと前に進める」と伝えます。
すると雨がやみ、傘を閉じます。
広海は改まって「距離は離れても、僕は、優希の事、1人にさせない、だから、これから、もう一度、一緒に生きていっていただけないでしょうか?」と、もう一度、優希に告白をします。
優希は「堅苦しいの、やめるんじゃなかったっけ?」と言いつつも「私も同じ、2人で一緒に生きていきたい」と答えました。
2人の思いが、もう一度通じ合い、2人は抱きしめ合います。
見つめあっていると、突然、優希がフィルム・カメラで広海を撮ります。
「もっと、カッコ良い瞬間撮ってよ!」と、広海は言い、優希は再びシャッターを切ります。
そんな優希に広海は優しくキスをし、見つめ合って微笑み合い、もう一度キスをします。
そして、優希が恥ずかしそうにしながら、もう一度、フィルム・カメラで広海を撮ります。
笑いながら手を繋いで歩く2人。
「私は、ふと、人生の続きを書きたくなった」との優希のナレーションが入り、最終回は終了。
広海と優希の恋模様は、ハッピー・エンドにて、幕を閉じたのでした。
最終回のキーワードは「五角形の傘と黄金比」でした。
勝村政信さん演じる、喜田教授か広海に言った「忘れたい事は 忘れたくない事でもあると、私は思います」は、個人的に共感した、まさに、名言だと思いました。
今回の最終回で、優希と広海の恋を再び繋ぐ、キーとなった「桜を描いた数式」が、2人の出会いの為だけの道具だと思っていたら、5人の奇跡の関係にも関連があるという種明かしは、過去最高の伏線回収じゃあ無かったのかと思います。
そして「優しさ」について、ずっと悩んでいた
優希が「優しさは循環するもの、水みたいに意識しなくても、ずっとそばにある物」と思い、誰かと2人で1つになる事(自分の人生に、他人を巻き込む事)を、極度に恐れていた広海が「2人で、1つの傘を持っていれば、人生に雨が降っている時も、ちゃんと前に進める」と言ったシーンは、最高の名シーンだと思いました。
そして、ラスト・カットで映されていた、白い表紙の「My Diary」は、愛莉が開発したものと、同一の物なのでしょうか?
その回答編と、その後の5人を描いた、SP版の放送に期待したいです。
主演の清原果耶さん目当てで見始めた、ドラマでしたが、吉川愛さん演じる、まひるの可愛さは個人的に『推し』になりました(笑)
僕自身は、大学には行っていませんが、自身の学生の頃や、20代前半を思い出し、あの頃の仲間達や、楽しかった日々を思い出しました。
この時間枠のドラマ、良質のドラマが続いているのですが、時間変更が多い為、視聴率的には、毎回大苦戦しているのが、個人的には、かなり残念です。
メインキャストの皆さんの爽やかな演技、とても素晴らしかったと、個人的に思います、
TV朝日のドラマ班の皆さん、時間枠の固定の検討、お願い致します。











