先日、11月5日の21時から、フジTV系で放送されました、反町隆史さん、杉野遥亮さん主演のドラマ「オクラ〜迷宮入り事件捜査〜」第5話のネタバレ&個人的感想を。
杉野遥亮さん演じる、不破利己と、後藤剛範さん演じる、新山博一が何者かに襲われる事件から、第5話が始まります。
飛鷹千寿は、2年前のホステス殺人事件で、樋井明日香さん演じる、被害者の不知火美佳の元・交際相手の新山博一が、容疑者とされながらも、無実である事を知ります。
新山は呼び出した利己に無実を訴え、事件で使われた包丁を託しますが、突如現れた、フード姿の男に襲われ、凶器を奪われてしまいます。
千寿が駆けつけた事で、利己は一命を取り留めますが、フードの男は逃げ、新山は逃亡者として
追われる事になります。
しかし、千寿は、新山を自身のアジトに匿い、石塚陸翔さん演じる、息子の壮太との再会を果たさせて2人を保護します。
新山は「美佳の死の直前、彼女の家に行った際にフード姿の男を目撃し、その後に美佳が倒れていた」と供述し、続けて「まだ息のあった美佳は、最期に、息子の壮太の事を、新山に託して息を引き取った」と。
新山が、今まで沈黙を守っていたのは、真犯人から、息子の壮太を守る為でした。
壮太は、事件当時の記憶を基に、真犯人の声が、袴田吉彦さん演じる、大物芸能人の「鴻上政宗に似ていた」と証言し、千寿と利己は、鴻上に疑惑を向けます。
捜査を進める中で、千寿と利己は、鴻上が殺人当日、ニュース番組に出演していたアリバイを偽造していた事を突き止めます。
映像に映る信号機の点検日から、ニュースの前半が、総裁選を前に3人の候補者の当選インタビューを3パターン用意し、当選した人物の地元の取材を流した、事前収録だったと分かり、鴻上のアリバイが崩れ、鴻上が事件当日も行動可能であったという事が明らかになります。
更に、千寿と共に鴻上に面会した利己は、鴻上の左腕に火傷の跡があり「鴻上が真犯人である!」と確信します。
千寿と利己は、美佳の自宅に黒いフードの男が入って行ったという証拠を捏造する為、新山に協力を仰いで、当時の状況を再現し、千寿が犯人に成りすまし、偽の映像を撮影して、ドライブレコーダーの映像として、証拠を提出します。
しかし、中村俊介さん演じる、加勢英雄は「証拠が不十分だ」として却下。
これを予期していた千寿は、当時、利己が着用していたシャツから、先日、鴻上を聴取に行った際、鴻上が飲んでいた紙コップを拝借し、不破のシャツに、観月ありささん演じる、井伏愁が付着させた、捏造した証拠を提出します。
更に、三浦獠太さん演じる、協力者の阿澄玄人を使って、鴻上の動向を探らせ、千寿と利己は倉庫に潜伏する鴻上を追い詰めます。
鴻上は、美佳が自分の誘いに乗らずに「終わった芸能人」と呼んだ事に怒り、衝動的に彼女を殺害した事を認めます。
有澤樟太郎さん演じる、志熊亨が、加勢英雄に「オクラの連中が、鴻上のアリバイを崩した」と報告しましたが、加勢は「鴻上には警察も、随分と助けて貰った、でも、もう潮時かもな?」と言い、何者かとの電話を切った加勢を、不審な表情で見る志熊。
しかし、千寿は鴻上に警察内部の後ろ盾がある事を見抜き、それを聞き出そうとしますが、倉庫が暗闇に包まれた隙に、千寿と利己は、暗視カメラをつけた集団に襲われ、鴻上は逃亡してしまいます。
鴻上を取り逃がしたと知った、橋本じゅんさん演じる、室長の幾多学は、加勢英雄に「あなたの仕業ですか? 私が知らないとでも?」と言いますが、加勢は「憶測で動かないほうが良い、定年まで居たいだろ?」と牽制します。
千寿はアジトで『HIDE&SEEK』のファイルを確認し、鴻上の名をファイルで再確認すると、「A国に逃亡→死亡」と示され、ブラックリストのフォルダーには、千寿を含む、オクラのメンバー達も登録されていました。
ようやく新山の無実が証明され、壮太も、父と共に暮らせるようになりました。
「壮太君、良かったね! お父さんの無実が証明されて」と利己が言い、壮太が「今まで、ありがとう!」と言い、更に「お兄ちゃんがいてくれたから、寂しくなかったよ」と感謝を伝えました。
利己は、利己は壮太に膝を付きながら、伝える事があると言い「お母さんは、最後まで、君を守ろうとしながら、壮太を愛している、空から貴方の幸せを祈っている」と言ったそうですと言い、続けて「お母さんも、貴方が大好きだったんですよ、私も、貴方の幸せを祈っています!」と、愛のある捏造の言葉で壮太を見送ります。
別れ際、壮太は自分を支えてくれた利己に、母との思い出の絵を贈ります。
千寿と利己は固い絆で結ばれた相棒として、これからも、共に事件に立ち向かっていく事を誓うのでした。
一方、加勢のスマホには、「千寿を消せ」というメッセージが届きました。
第5話は、ここまで。
第5話のラストで、利己は千寿を「千寿さん!」と呼び、千寿も彼を「利己!」と名で呼ぶなど、互いの絆が深まる様子が描かれました。
しかし、その直後、加勢の携帯に「飛鷹千寿を始末しろ!」という指令が届き、再び陰謀が暗示される中で物語は幕を閉じました。
今回の第5話では、一旦事件は解決したかのようですが、殺人犯の鴻上を確保出来なかったと言う何となく後味の悪い結末になりました。
そして、ようやく浮かび上がって来た、警察組織の闇。
加勢が言った「キャスターの鴻上は、警察の都合が悪い時に動く人物だ」という発言、そして、鴻上の不可解な逃亡劇。
更には加勢のスマホに届いた「千寿を消せ」という不穏なメール。
警察組織の奥深くに潜む勢力が、遂に、千寿の排除を決意したのでしょうか?
加勢の「鴻上は警察の都合が悪い時に動く人物」という発言は、鴻上が警察組織の「消し屋」的な存在である可能性を示しています。
不都合な事件やニュースを排除させたり、事件の隠蔽に関与してきた可能性が高いと推察出来ます。
千寿と不破が、倉庫で、鴻上を追い詰めた際、突如として照明が消え、鴻上が逃亡に成功したシーンは、明らかに内部協力者の存在を示唆しています。
橋本じゅんさん演じる、室長の幾多が「加勢が絡んでいる!」と指摘した通り、この逃亡劇には、警察上層部が関与していると思います。
また、千寿が開いていたパソコンのファイルに、鴻上の行方が記載されていた事や、ブラックリストとして、オクラメンバー全員の名前が記されていた事から推察出来ます。
おそらく加勢は警察組織と闇の勢力の間で、複雑な立場に置かれている可能性が高いと思います。
表向きは千寿と同僚ではありますが、裏では組織の意向を実行に移さなければならない立場にいるといった所でしょうか?
加勢のスマホに届いた「千寿を消せ」というメールは、裏の組織が、千寿を本格的な脅威と認識し始めたことを意味しているのでは?
お蔵入りした事件を掘り返す千寿の行動が、組織にとって目障りな存在となったのかも?
今回の第5話から「オクラ〜迷宮入り事件捜査〜」は、新たな局面を迎えたようで、次回も楽しみです。