先日、10月29日の21時から、フジTV系で放送されました、反町隆史さん、杉野遥亮さん主演のドラマ「オクラ〜迷宮入り事件捜査〜」第4話のネタバレ&個人的感想を。



今回の第4話では、反町隆史さん演じる、千寿が、中村俊介さん演じる、捜査一課長の加勢英雄に呼び出され、平山祐介さん演じる、結城真一の10年前の爆発死に関する衝撃的な事実を告げられます。


それは「結城の死因は爆発だけでなく、銃で撃たれた痕があった」という事でした。


そして、千寿が強行犯係に在籍していた当時の

『未解決事件』が、最近になって、立て続けに解決した事を指摘し、千寿に「何か、隠しているのではないか?」と問い糺します。



一方、杉野遥亮さん演じる、不破利己は、千寿に何も告げず、2年前に白金で起きた『ホステス殺人事件』の情報提供メールを警視庁に送ります。


利己は「この事件は、自分が担当しました」と言い、続けて「私は、この事件で、人を死なせました」と、事件のあらましを、オクラのメンバーに話しました。



事件当時、墨田署にいた利己は、樋井明日香さん演じる、ホステスの不知火美佳と、石塚陸翔さん演出、息子の壮太を守るよう命じられていました。


美佳は、経済界の大物も訪れる、銀座の高級クラブに勤務していたのですが、脅迫電話や、ストーカー被害に遭った事から、利己は、有澤樟太郎さん演じる、志熊亨と共に警護に当たります。


しかし、志熊は「美佳を口説いた」として、捜査から外されます。


その直後、利己が何者かに襲われ、意識を失っている間に美佳が殺害されてしまいます。


目を覚ました利己は、包丁を持った、後藤剛範さん演じる、美佳の元・交際相手の新山博一が逃走するのを目撃しますが、証拠不十分で、当時は、新山を逮捕する事は出来ませんでした。


千寿は「勝手な事をするな!」と利己を非難。


一方、白石麻衣さん演じる、結城倫子達は、美佳が利己の元・カノだと知って驚きます。


利己は、事件後、壮太を引き取って、共に生活していたのでした。


利己は「壮太の母親を守る筈が、その責任を果たせなかった」という自責の念に苛まれながらも、「何とか壮太を笑顔にしたい」と願っていたのでした。



利己は、千寿の非難に「有力な情報を掴んだ!」と返し、事件の核心に迫る為、千寿と共に、新山が働く、リサイクル工場へと向かいます。


そこで、新山の指紋を違法に採取し、証拠捏造を試みますが、千寿は「容疑者を決めつけるのは、危険だ!」と利己に忠告し、新山を犯人とする証拠が、全て整っていない点に違和感を抱きます。



当時、利己は美佳から「ストーカーの心当たりは壮太の父親の新山だ」と聞いていました。


「新山は無職で、壮太を虐待し、美佳は壮太を連れて逃げたのだ」と。


しかし、新山は虐待の疑惑を否定し、証拠を、でっち上げようとする利己に対して反発します。


ある日、千寿が、ケーキを持って、不破の自宅を訪れ、美佳の息子の壮太の部屋を見て、何かに気づきました。


ある日、千寿、利己、結城倫子は、壮太を誘って、公園に行きます。


弁当を食べて、千寿とキャッチボールをした壮太は、千寿に真実を語りました。


壮太は、千寿らに「僕は、被害者なんですよね? 僕が、捜査しなくても良いって言っているんだから良いじゃないですか!」と言い、千寿は「それで笑えるのか? 心の底から笑えるのか? あそこのお兄さんは、君に笑って貰いたいんだって」と答えます。


「でも、僕が話したら」と戸惑う壮太に、千寿は

「誰かが傷つくかも知れない でも、いつか、心から笑える日が来る、ホントの事を話してくれないか?」と言い、続けて「君の体は、誰に傷つけられた?」と問いかけると「だから、それは、新山に!」と不破が口を挟みますが、千寿は「タバコを吸わないんだよ、新山は」と言い、利己に「彼女はどうだ?」と問いながら、壮太に「君を傷つけたのはお母さんだね? そんな君を助けてくれたのは、お父さんだった?」と尋ねます。


壮太の部屋で見た、キャッチボールの絵は、相手が左利きでした。


新山も左利きで、本当は新山に遊んで貰った時の絵だったのでした。


弁当を食べて、千寿とキャッチボールをした壮太は、千寿に「ホントの事を話してくれないか?」と言われ、壮太は遂に真実を語りました。


壮太は「お父さんは、お母さんが居ない時に遊んでくれた、ずっと、僕のそばに居てくれた、傷を見せたら、悲しそうな顔して『ごめんな!』って、お母さんにも、止めるように行ってくれたけど、聞いてくれなくて、それから少し立ってあの日が来た、お母さんの悲鳴が聞こえて、怒鳴り声が聞こえて、ドアが閉まる音が聞こえて、下に降りると、お母さんが亡くなっていた」と言い、新山は、壮太に「違うんだ! 違うんだ 壮太!」と言いながら逃走したと。


「お父さんは、僕の為にお母さんを...」と言い

「だから言えなかった、誰にも言えなかった、黙っててごめんなさい、ごめんなさい!」と言いました。


「結局、新山が犯人である事に変わりなかった!」と利己が言うと、千寿は「真実の深さが違うんだよ!」と返します。



そんな時、観月ありささん演じる、井伏愁から、電話が入り「凶器の鑑定が終わった」と告げられ

「壮太くん君にとっては、不本意だろうけど、殺した事に変わりない」と悠は言い、壮太は「お父さん、罰を受けなきゃいけないの?」と問います。


不破は悠に「凶器の解析は?」と問いかけ、悠は

「期待通りの結果です」と答え、利己は「これで令状を請求出来ます!」と言い、悠は「貴方が飛鷹に協力しているのは、飛鷹の正義に共鳴したのではなく、この事件を解決させたかったから?」

と利己に聞きます。


利己が答える前に、携帯に、非通知の電話があり利己が出ると「新山だ、話がある!」と言われます。


その頃、壮太を連れて警察署に帰る千寿が、ふと不思議に思います。


千寿は壮太に「悲鳴が聞こえた時、ドアは何回閉まった?」と聞き、壮太は「4回聞こえた」と。


千寿は「新山が1回、不破が1回、新山が出て行き1回、回数が合わない!」と。


千寿は「新山が来る前に、誰か、別の人間が殺したのかもしれない!」と言います。


千寿は、新山と利己と、もう一人別の人物がいたと考え「その人物が、美佳を殺害した真犯人だ!」と確信します。


そして千寿は壮太に、美佳の常連のセレブ達の顔写真を見せますが、壮太は「見覚えのある顔は無い!」と答えますが、テレビから流れた音声を聞いて怯え出し「この声、聞いた事ある!」と言います。


壮太は、母が襲われた際に「お前は、俺の物だ!」という声を聴いていたのでした。



井伏愁から、不破が犯人に呼び出されたと聞いた千寿は「新山は犯人じゃない!」と慌てた様子で言います。


事件の真相に気づいた千寿は、犯人と、動機の背後に隠された、壮太の思いを汲み取り、真実に迫ろうとしますが、不破は、新山に呼び出されて、不穏な事態に巻き込まれてしまいます。


新山に、工場の廃屋に呼び出された利己は、新山と対峙します。


利己は「確かに、彼女は、どこかで踏み外した、でも殺す事はない!」と言い、新山は「俺は殺してない、これが証拠だ! 犯人が、美佳を刺した包丁だ、調べれば分かる!」と、自らの潔白を主張し犯行に使われた包丁を利己に渡します。



その直後、利己は背後から、フードを被った、謎の男に鉄パイプで殴られ、気を失ってしまいます。


意識を失って倒れる利己は、その腕に火傷の痕を見ます。


第4話は、ここまで。


今回も衝撃のラスト・シーンでした。



今回の第4話で、銀座の高級クラブに、政界の大物が通っていた事が明かされ、事件が、単なる個人間の問題では無く、より大きな陰謀が隠されている可能性が浮上しました。


このクラブが、今後、どのように、今回の事件や関係者と結びついているのか?


政界と警察との関係が、どのように影響を及ぼすのか?


今後の見どころになりそうです。


中村俊介さん演じる、加勢英雄も、この背景を把握し、事件の闇が深いという事を悟りながら、真相に迫る事を諦めずに進んでいるのでしょうか?


第4話のラスト・シーンで、壮太が、TVから流れる音声を聴き、母が殺害された際の『声』だと気づき、恐怖から耳を塞いで震えるシーンが描かれました。


これにより、壮太が事件の目撃者である事が、明確になり、壮太の心に深く刻まれた恐怖が蘇ってしまう様子がリアルに伝わりました。


壮太が「事件を解決して欲しくない!」と言ったのは、単に『母の死を忘れたいから』ではなく、壮太自身が「その恐怖に直面したくない!」という、切実な思いも含まれていたのでは?


テレビから聴こえた『声』を通して、果たして、壮太が犯人を特定出来るのか?


それとも、新たな疑惑が生じるのか?という点にも注目したいです。


銀座のクラブ、政界、更に、壮太が聞いた『声』が、壮太の母の美佳の殺害と、どのように繋がっていくのか?


この回の伏線により、物語が、より複雑で、深い陰謀の方向へ進んでいる事が想像出来ます。


壮太の記憶が、どこまで事件の真相に迫るのか?


そして、壮太の心の傷が、今後、どう癒えていくのか、次回以降の展開が非常に楽しみです。


そして、加勢が千寿に言った「そろそろ潮時」とは、何を意味しているのでしょうか?


次回の第5話では、フードの男の正体が判明し、事件の全容が解き明かされるのでしょうか?

次回も目が離せません!