先日、8月30日の22時から、TBS系で放送された、水川あさみさん、櫻井翔さん、玉山鉄二さん主演の金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第10話のネタバレ&個人的感想を。
原作は、早見和真さんの政界ミステリー小説
「笑うマトリョーシカ」です。
高岡早紀さん演じる、清家一郎の母の浩子が、水川あさみさん演じる、香苗に告げた「肝心な所には、辿り着けていない!」という言葉が嘘だとは思えず、香苗は改めて、堀内正美さん演じる、浩子の夫の小松に話を聞く事にしました。
「話せる事は何も無い」と言う小松でしたが、清家に関する論文については「知らない」と言いました。
浩子自身も「私は論文を送っていない」と香苗に言いました。
しかし、香苗が浩子の発言を、玉山鉄二さん演じる、鈴木に伝えると「論文は、浩子が、間違いなく持っていた筈だ!」と断言しました。
2006年、清家が議員に初当選した際に、議員宿舎で、鈴木が見つけた清家の論文を「懐かしい! これは私が預かっておくわ!」と言って、浩子が持ち帰ったという話でした。
その頃、清家は「首相公選制を実現する為に憲法改正が必要だ!」とメディアを通して、世の中に訴えかけていました。
一方、矢島健一さん演じる、外務大臣の諸橋は、体調不良を理由に雲隠れ。
そして、東京に戻った香苗は、愛媛で掴んだ情報を、鈴木と、丸山智己さん演じる、山中・曽田陵介さん演じる、青山に報告します。
浩子の夫の小松は、元・精神科の医師。
開業医で、金が有ったから、浩子は財産目当てで小松に近づいたのか?
小松は体が不自由で、ヘルパーの田所礼子の世話になっている。
「浩子の他に論文を送る事が出来るとしたら、自宅に出入りしているヘルパーでは?」と考えた香苗は彼女の素性を調べる事にします。
その夜は、和田正人さん演じる、元・夫の旗手の快気祝いが母親の店で行われていました。
森優理斗さん演じる、息子の勇気とは、今日で、お別れに。
香苗は勇気と2人で話していると「一緒に暮らしたい気持ちがあるけど、仕事をしているママも、カッコ良い!」と言われ、嬉しくて勇気を抱きしめました。
一方、鈴木が自宅で、真飛聖さん演じる、妻の由紀と話していると、渡辺大さん演じる、佐々木から携帯に電話が入ります。
しかし、鈴木は「佐々木も浩子の影響下に有った!」と疑っていて、電話に出ようとしません。
「浩子と繋がっていれば、連絡なんかしない、貴方から会いに行ったら?」と言う、由紀の言葉を受けて「春吉」の本店に赴き、佐々木に会う決意をした鈴木。
佐々木は、清家の後援会長を降りていました。
「鈴木を切り捨てた事が許せなかった!」と言った佐々木は、鈴木の事を、心から心配して、連絡をくれていたのでした。
そして、鈴木に「浩子について、何か知らないか?」と尋ねると、佐々木は「浩子に頼まれて、清家の様子を何年も前から報告していた」と言います。
それを聞いた鈴木は、早速、電話で香苗に報告します。
その頃、香苗が来ていたのは、真中亜里沙(三好美和子)の母で、山野海さん演じる、西川礼子の家でした。
その後、山中に電話をして「皆で、一緒に愛媛に行こう!」と言う香苗。
「これで、はっきりするかもしれません! 清家一郎のハヌッセンは誰なのか?」と、山中に告げました。
後日、愛媛の「春吉」本店で、香苗・鈴木・山中・由紀は再び浩子と対面。
そこに、小松と、和田光沙さん演じる、ヘルパーの田所も、やって来ました。
そして、香苗は、小松から聞いた話を、皆に伝えたのです。
「浩子は、清家から既に縁を切られていた!」と。
その事が原因になり、浩子の精神状態が、おかしくなり、小松のクリニックに浩子が患者として、やって来たと。
その傷は、まだ癒えておらず、病も患っており、余命は、もう長くない。
清家に、その事を手紙で伝えたが、返事は無い。
小松からも「浩子の為に真実を明らかにして欲しい!」と頼まれて、香苗は動いていたのでした。
浩子で無ければ、一体誰が、清家を操っていたのか?
そこで、香苗が話し掛けたのは、ヘルパーの田所でした。
「田所礼子と名乗っている方、論文を盗み出し、鈴木さんに送ったのは貴女ですよね? 真中亜里沙さん、いや、三好美和子さんと言った方が分かるかもしれませんね!」と。
何と、ヘルパーの田所の正体は、清家の以前の彼女だった、真中亜里沙(三好美和子)だったのです!
先日、香苗が、西川礼子の家を訪ねたのは、田所礼子の現在の写真を西川礼子に見せる為だったのでした。
田所礼子の写真を見せると、整形をしていたものの、西川礼子は、ハッキリと「娘の亜里沙だ!」と断言しました。
香苗に問われた田所礼子は、笑みを浮かべながら「そうですよ!」と、自らが真中亜里沙である事を認めました。
そして、これまでの事を語り始めました。
「清家一郎が、本当に心を許し、頼っていたのは私!、真綿のように、人の意見を吸収する、彼の才能が欲しくなった、清家が、鈴木や浩子を疑うように仕向けた上で、自らは姿を消す振りをした!」と。
また「姿を消した後も、清家と、ずっと繋がり、支配して来た、浩子と鈴木に気付かれないようにこっそり会って!」と。
27歳で代議士になったら、浩子を切り捨てる、鈴木は利用して必要無くなったら、切り捨てる、清家が官房長官になれたら、晴れて、私と一緒になる、全部、私が描いたシナリオ通り」だと。
そう言って、礼子が取り出したのは自身が書いた「最後に笑うマトリョーシカ」の台本でした。
そして「その筈だった、なのに、3年前、彼は、突然私を捨てた!」と。
「誰かが、彼を狂わせた、私の知らぬ間に、彼を奪った人が居る!」と言いました。
何と、真のハヌッセンは、真中亜里沙では無かったのでした。
真のハヌッセンを探る為、亜里沙は浩子を疑い、顔と身元を偽ってヘルパーとして近づく事に。
「しかし、浩子に、その気配は無かった、だから鈴木に論文を送った!」と言う亜里沙。
もし、鈴木であれば「何か行動を起こすんじゃないか?」と思ったからだと。
香苗が動き出した事は想定外だったとも。
「清家の本当のハヌッセンが知りたいから、こうやって話した! だから、絶対に見つけ出してくださいね!」と香苗に亜里沙は言うのでした。
そして、香苗は「2つの事故については、貴女の仕業ですね?」と尋ねます。
16年前の小木茂光さん演じる、武智議員の事故、これは、愛人だった亜里沙が「自らが仕向けた事だ!」と認めました。
しかし「鈴木さんの事故には、私は関わっていない!」と言う亜里沙。
「誰かが、私に罪を着せようとした、罪を着せて、鈴木さんを排除しようとした、常に清家さんの傍に居る、鈴木さんが邪魔だったから!」と。
その頃、清家は、大鷹明良さん演じる、総理大臣の羽生雅文に呼び出されていました。
息子に欺かれていた事を嘆く浩子に「自分の息子も、考えている事は、容易に察する事は出来ない!」と香苗は言いました。
「僕を見ていてくださいね!」と、清家が香苗にそう言っていたと、浩子に告げます。
「彼は、私に助けを求めていると感じた、だから、真相を突き止めて彼を救いたい!」と香苗は言いました。
すると、浩子は「私の過去などを話したのは、貴女に知っておいて欲しかったから!」と語りました。
「現実を突きつけられて、蓋をした悲しみに、ようやく向き合える気がする」と言うと、浩子は、鈴木宛に送られていた『BG株事件』の証拠となるカセット・テープを渡してくれたのでした。
「香苗の父の事故も関係ない、諸橋大臣には、会った事すら無い!」と言う浩子。
「最初は、貴女も、彼(清家)を操ろうとするんじゃないかと警戒していた、でも、話を聞いていて、そうじゃないと思った」と。
涙を流す浩子は、香苗に「彼を助けてあげて!」と頼むのでした。
東京に戻った香苗は、鈴木と山中と一緒に、浩子から渡された、カセット・テープを聞いてみました。
そこには、鈴木の父の声が、更に、諸橋大臣が、未公開株について関わっている事を示す音声も。
更に諸橋は「会わせたい人がいる!」と言い、そこに現れたのは、現・総理の羽生でした。
『BG株事件』の裏には、羽生総理まで、関わっていたのでした。
父親の死は「羽生と諸橋に指示された、富樫の犯行では?」と考える香苗。
「鈴木の事故も、富樫の仕業?」とも。
その頃、清家は羽生総理から「後は、よろしく!」と何かを任されていました。
そして、香苗に清家から電話が入ります。
「道上さん、今から会えませんか?」と。
香苗が向かったのは国会議事堂。
清家の執務室に入ると「これまでの事を謝りたい!」と言う清家。
「取材をお願いしたのに、距離を取るような事をして、それは、諸橋大臣から、彼女を政権から遠ざけろ!」と言われたからだと。
しかし「諸橋が失脚した今、その必要は無くなった」とも。
香苗は「貴方の背後には誰がいるんですか? 清家一郎のハヌッセンは誰なんですか? 僕を見ていてください、あの言葉の意味は何なんですか?」と、清家に問います。
清家は「道上さん、僕のブレーンになってくれませんか? 僕のそばにいてくれませんか?」と言いました。
第10話は、ここまで。
ようやく、多くの謎が解明されつつある第10話ですが、今回、新たに、浩子の旦那の小松のヘルパーだった、田所礼子の正体が、真中亜里沙だと判明。
整形してまで、浩子の傍にいて、色々と探っていたという執念(?)には、恐ろしさを感じました。
この第10話も、ほぼ、原作通りに進んでいますが『BG株事件』の証拠のカセット・テープや、香苗の父を事故死を装って殺害したのが、諸橋に命令された富樫だったというのは、ドラマ・オリジナルです。
原作では、香苗の家族は「父と祖父が新聞記者だった」と記述されていますが、他の家族は、全く登場しません。
果たして、清家一郎を操るハヌッセンは、一体、誰なのでしょうか?
何やら羽生総理が、関わっていそうな気もしますが、そもそも、ハヌッセンなどは、本当は、存在せず、清家一郎自身が、自らの思惑で動いているような気もします。
実は「清家一郎は、周囲に操られているように動いて見せかけて、全ては自らの意思だった!」という結末なんでしょうか?
清家一郎は「周囲の人間を、手の平で転がしていた、実は強かな人物だった!」というのが本性かも?
次回は、いよいよ最終回。
果たして、どんな結末を迎えるのでしょうか?
最終回も楽しみですね。
ホントに清家はマインドコントロールされてんの?
利用するだけ利用してポイ捨てしてんじゃないだろな?
そして自分の思う通りに議員をやってる。
んで
清家は自分の意志で、ハヌッセンを交代させて、で・・・今は自分自身がハヌッセンないんじゃないか?
そんな最終回なら・・・道上の愛媛行きが無駄じゃないの?
しかし亜里沙な・・・整形してまで・・・。
母親も親友も恋人も切る清家
ハヌッセンがいないとしたら・・・めっちゃ冷徹な男じゃねーか。