先日、8月27日に、NHKのドラマ10枠にて放送されました、河合優実さん主演のドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」 (略称『かぞかぞ』)の第6話のネタバレ&個人的感想を。



まだ、七実が幼かった頃、山田詩子さん演じる、七実は「ママは、草太ばかりを可愛がる!」と、ヤキモチを焼きました。


道端で泣き出した「七実ちゃん」を見た、小倉匡さん演じる、草太は悲しくなってしまいます。


それで、何とか彼女を慰めようと、近くに居た、ピエロの元へ走ろうとしました。


しかし、そこに車が走ってきます。


とっさに、錦戸亮さん演じる、父の耕助が駆け寄って草太を抱き上げて、事無きを得ました。

耕助は、草太を叱るでもなく「危ない、危ない!」と笑顔であやしました。


その様子を息を呑んで見ていた、坂井真紀さん演じる、ひとみは、同じように立ちつくしていた、七実を抱きしめて、「怖かったね、七実! 大好きやで!」と言い、泣き出しました。


七実は、抱きしめる力の強さに「ママ、苦しい!」と文句を言い、耕助は草太を抱いたまま、2人を笑顔で抱きしめ、七実は笑顔になりました。


草太も笑いながら「七実ちゃんが笑う、嬉しい!」と言いました。


すると、耕助は「もっと強く抱きしめたる、ほら草太も、ぎゅ〜っ、ぎゅ〜って!」と、耕助は笑いながら、草太をけしかけました。


「ほら、もっと、ぎゅ〜って!」と。


七実は、「Lupe」の宣伝の為だったとは言え、ひとみや、草太という「大好きな家族」を『悲劇』と定義されてしまった事に、大きなショックを受けていました。


毎日、風呂にも入らず、会社は有給を使って休んでいました。


草太は、七実の隣になると、息を止めていました。


美保純さん演じる、祖母の芳子は、一緒に出かけた草太に「七実は、いつも、張り切ったり、しょぼくれたり、心の中が、まるで、ジェットコースターみたいやな!」と言いました。


それを聞いた草太は「七実が、ジェットコースターに乗りたいのか?」と確認しました。


芳子は適当に「そうや!」と返事をします。


草太の頭には、しっかりと「七実ちゃんは、ジェットコースターに乗りたい!」とインプットされてしまいました。



ある日、七実の元に、福地桃子さん演じる、マルチこと、天ヶ瀬環が訪ねてきます。


マルチは、七実の気持ちを見透かして、七実を少しでも慰めようと「水」を届けてくれました。


しかし、七実は、マルチの前でも「悲劇のヒロイン」ぶって、彼女を傷つけてしまいました。


マルチは、それも、また自虐ネタにする、七実について行けず「傷ついているからと言って、人の思いを踏みにじったり、何を言っても良い、何て言う、免罪符はないと思います!」と釘を刺して帰って行きました。



そんな七実を救ってくれたのは、またしても、草太でした。


「七実ちゃん、行きますか? ジェット・コースターです!」と。


七実は、あの日の耕助のように、ソファに横になって、ウダウダしていました。


「疲れてんねん、無理やわ!」と、七実は言いますが、草太は既に決めていました。


ひとみや芳子も、遊園地に行く方向で、話を進めます。


芳子は「ほな、弁当がいるな!」と言い、(マルチがくれた)水と一緒に持って行き!」と言いました。


ちなみに、その水は「サクセス・ウォーター」(物質的な豊かさ)から「私らしく」(心の豊かさ)と言う名前にリニューアルされた、水だったのでした。



結局、七実は、草太と遊園地に行く事になりました。


途中の道では草太が「七実ちゃん、白線の内側を歩き!」と身振りで七実を注意します。


昔は、七実が草太を注意していたのでした。


その時、七実は、同級生に草太を見られるのが嫌だったのか、声を掛けられても、無視して、通り過ぎていたのでした。



2人がベンチに座ってバスを待っていると、見知らぬおばちゃんが、草太に声を掛けてきました。


「ペットボトルの蓋を開けて欲しい!」と言う、おばちゃんの頼みを、草太は快く引き受けました。


七実は、おばちゃんに「どうして、弟に声を掛けてくれたんですか?」と尋ねます。


おばちゃんは驚いて「迷惑やったか?」と聞き返しますが、七実はすぐに否定します。


おばちゃんは「良かった!」と言って、2人に

「飴ちゃん」を手渡してくれました。



2人が飴ちゃんを頬張っていると、バスがやって来ました。


そのバスから降りた女の子が草太に「キッシー! 久しぶり〜!」と声を掛けてきました。


草太も「ひなちゃん、久しぶり〜!」と答えます。


小林桃子さん演じる、ひなは、草太の小学校の時の友達でした。


2人は、しばらく会話を交わし、草太はジョークまで飛ばしました。


ひなが笑って立ち去ろうとしたので、七実は、草太の態度を謝罪します。


「すみません、弟が、こんなんで!」と。


ひなは不思議そうに「何がですか?」と聞き返しました。


七実は思わず「ありがとうございます!」と、お礼を言いました。



遊園地で、2人は大いに楽しみました。


小腹が空くと、弁当よりも、ポテトが食べたくなり「おばあちゃん、ごめん!」と謝りながら買い食いしました。


草太は「風船を配っていた女の子が可愛い!」と見惚れていました。


七実が「さっきのひなちゃんは?」と突っ込むと、草太は当たり前のように「普通に友達!」と答えます。


七実は「ええな、そういう人がおって!」と感心しました。


草太は「七実ちゃんには友達が居ないのか?」と尋ねます。


七実はハッとしたように「草太に友達が居るなんて、感心する事自体が余計なお世話やったわ」と反省しました。


そして「私こそ、友達おらんわ!」とも。



2人は遂に「目当てのジェットコースター」に乗る事にします。


しかし、ポテトの油が合わなかったのか、階段を登っている途中で、2人共、気分が悪くなってしまいました。


「おばあちゃんの呪いか?」と、思わず七実は呟きます。


2人は乗るのを止めようとしますが、井上涼さん演じる、係員は認めてくれません。


七実は草太から、ジェット・コースターに乗るハメになった原因が、芳子の発言だと聞かされたので(ジェットコースターは嫌いやのに)「クソババア〜!」と罵ったのを、係員に聞かれたからでした。



係員は「おばあさんは国の宝です!」と言い、2人を無理やり、ジェットコースターの、しかも1番前に乗せました。


目的を達成して帰ろうとすると、もうバスは最終でした。


でも、財布に小銭はありませんでした。


七実は、何気に草太に「崩して来て!」と、お札を渡しました。


草太は、すぐに走り出しました。


そこへ、ひとみから電話が掛かってきて「草太に両替の説明はしたの?」と聞かれました。


七実は慌てて草太を探しに行きます。


草太は、自動販売機でジュースを2本買っていて「七実ちゃんも飲みますか?」と尋ねました。


七実は「草太、凄いやんっ!凄い、凄い!」と、大感動します。



その後、2人は走ってバス停に戻りましたが、もう最終バスは出発した後でした。


それで、ひとみに迎えを頼み、ベンチに座って、芳子の弁当を食べる事にしました。


「ばぁちゃんの弁当、しょっぱくて美味いな、サンキュー、ばあちゃん、確かに国の宝やわ!」と七実は呟きます。


帰りの車の中で、七実は、ぐっすり寝ている草太を褒め称えました。


「誰とでも仲良く共存出来て、機嫌良う暮らして草太は凄いな!」と。


ひとみの事も「頑張ってる、格好良い!」と伝えます。


「こんなに素敵な家族なのに『悲劇』と書かれて悔しかった!」と。


ひとみは「そんな気持ちを書いて発表したら、どうか?」と提案します。


それが耕助の夢だったそうです。


「パパ」の話題に草太が「パパ、大好き!」と、目を覚ましました。


草太の隣には、そのパパが幽霊となり、座っていました。



七実は、ひとみに勧められた通り、耕助の手帳を読んでみました。


そこには「最高な岸本家」について書いて欲しいと書かれていました。


「ひとみの優しさ、草太の可愛さ、七実の面白さ、そして、耕助のすごさを「文才」のある人に書いて貰い、いずれはドラマや映画にされたら!」とも。


ひとみは、昔使っていた、SNSにアクセスしようとしましたが、パスワードを忘れていました。


悪戦苦闘していると、また草太が助けてくれます。


草太は腕組みをして「笑って、七実ちゃん、笑って!」と頷き「👍」サインを出して帰っていきました。


それで、七実が思い出します。


何と、パスワードは「smile73smile」(笑って、七実、笑って)でした!。


七実が感激して振り向くと、そこには耕助が立っていました。


先ほどの草太とまったく同じ格好で、何度か頷き「👍」サインを出して去って行きました。


七実は、これで気づきました。


草太は「これまでも耕助に会っていたに違いない!」と。


七実は、遂に耕助に謝ります「死んでまえ!って言って、ごめんなさい!」と。



七実の、例え、どんなに悲劇的な事であっても

「クスッと笑える文章」は、過去も、そして、今も大人気でした。


彼女には涙を笑いに変える文才があるのでした。


「どんぞこまで落ちたら、弟が輝いて見えた」というタイトルのSNSには、7000の「いいね!」が付きました。


七実は、すっかり元気になって、会社にも行く事にしました。


会社でも、七実のSNSは話題になっていました。


そして、遂に、東京の編集者から、七実に声が掛りました。


「ALL WRITE(オールライト=「OKと全部自分で」をかけた)」の代表をしている、林遣都さん演じる、小野寺柊司が、七実に「作家になるように」と勧めて来たのです。


七実は遂に決意しました。


「私、ママと草太とパパの話をいっぱいしたい!」と。



七実は「家族だけで抱え込んでいたら『悲劇』と呼ばれる事も、人を笑わせたら『喜劇』に出来ると思った!」と。


家族も(耕助も)皆、応援してくれました。


ルーペも辞める事にしました。


「先生」と冷やかされた七実は「先生ではなく、家族を自慢する仕事!」だと答えました。


それこそ、まさに、生前に耕助が七実に言ってくれた「まだ、誰もした事のない仕事」なのでした。


草太は「七実ちゃんが笑う、嬉しい!」と微笑みました。


第6話は、ここまで。




今回の第6話は、七実が家を出る時から、エピソード満載の回でした。


草太が、バス停で、見知らぬおばちゃんのペットボトルのフタを開ける、小学校の時の友達と言葉を交わす、自販機で飲み物を買って小銭を作る。


草太が、日々、確実に成長を遂げていると言う事が分かる出来事の数々が、さらっと描かれていて、思わず「ホロリ」とさせられました。



また、後半では、草太との遊園地へのお出かけの様子を七実が書いたものがバズるというエピソードが紹介されました。


今回の第6話は終始、草太の回でした。


草太のおかげで、七実は「家族と共に生きる、悲劇を喜劇にする」という事を知りました。



前回まで「どん底」だった七実は、ようやく明るさを取り戻して行きました。


七実が「死んでまえ!」と言ったことを、父の耕助詫びると、耕助さんは「大丈夫」と返したシーンが、前回の「大丈夫?」と繋がりました。


前半のハイライトと言っても良い、神回だったと思います。


次回からは、いよいよ物語も後半に突入します。


次回も楽しみです。