先日、8月20日に、NHKのドラマ10枠にて放送されました、河合優実さん主演のドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」 (略称『かぞかぞ』)の第5話のネタバレ&個人的感想を。
河合優実さん演じる、七実の母で、坂井真紀さん演じる、ひとみが脳梗塞の手術をしてから、5年が経過しました。
ひとみは、七実が勤める「Loupe(ルーペ)」のアドバイザー&カウンセラーとして、引っ張りだこでしたが、七実は広報を担当しながら、失敗ばかりで「謝罪のプロ」になっていました。
3ケ月も経費精算を放置して、片山友希さん演じる、経理の玲子に怒られたり、山田真歩さん演じる、得意先の出版社の末永繭に、謝罪するつもりで菓子折りを渡す際に「気持ちばかりの物ですが」というべき所を「つまらない物ですが」と言って、社会人としてのマナーを指摘されます。
「Loupe」も、5年の間に成長し、七実の他にも、多くの社員を抱えるようになりました。
丸山晴生さん演じる「Loupe」代表の首藤は、七実の「隠れた能力」を評価していましたが、若林拓也さん演じる、溝口は、あからさまに、七実を邪魔者扱いにしていました。
そんな時、七実が、大きな仕事を取ってきます。
全国放送のTVで、トレンディエンジェルのたかしさんと共に、「Loupe」のアプリを紹介する事になったのです。
これで、ようやく面目躍如か?と思ったたのも束の間、七実はその直後、大失敗をやらかしました。
七実のパソコンが七実の知らない間に、ウイルス感染していて、七実のメールアドレスで、これまで、七実とメールでのやり取りがあった相手全員に、ウイルスメールが送られてしまっていたのでした。
溝口は、七実に「何ヶ月も、パソコンの電源を切らずに、ほったらかしにしていたからだ!」と激怒します。
七実の才能を大絶賛していた、古舘寛治さん演じる、TV局のプロデューサーの二階堂錠も、七実からのメールを開けてしまったそうで、約束していた テレビのコーナーの話も「ボツ」になってしまいました。
取引先の出版社の編集者の末永繭は「タイトルがおかしいから、メールは開かなかったわ!」と言い、謝罪という形で助けを求めに来た七実に、ネット・メディアを立ち上げた、小林リュージュさん演じる、友人の山根を紹介してくれました。
その山根は、七実にインタビューしている内に、七実の弟は、ダウン症で、中学の時に父を亡くした後は、母も車椅子を使うようになったと聞いて言葉を失ってしまいます。
謝る山根に、七実は「全然大丈夫!」と答えます。
山根は言葉に詰まりながら、どうして、貴女は、そんなに強く生きられるのか?」と涙声で尋ねました。
七実は、錦戸亮さん演じる、父の耕助が、亡くなる前に「七実は大丈夫!」と語っていたのを聞いて「ずっと、自分にそう言い聞かせていたら、その『言霊』が大丈夫にしてくれた!」と答えます。
山根は遂に、泣きだしてしまいました。
七実は「こんな話で良いのか? ルーペの話はしなくて良いのか?」と心配しますが、山根は「先ずは、皆に関心を持ってもらう事が先決だ!」と
説明します。
更に「岸本さん(七実)の「壮絶な人生」は、様々な世代の関心が集まる事と思います!」とも。
七実は、会社での失敗を挽回する為に、自分の過去を切り売りしたのでした。
七実は帰宅後、風呂に入りながら、過去を振り返り、自分の人生は確かに過酷だったと思い返します。
そもそも、草太が生まれてからというもの、ひとみの関心は、いつも草太に向けられており、七実は、ひとみに嫌われていると本気で怒った事もありました。
また、小学校では、藤野棟考さん演じる、担任の教師が、クラスの皆に「岸本(七実)には優しくしろ!」と教えていました。
何故なら、七実には「障がい者の弟が居るから」だと言う事で、七実は、その話の間、ずっと俯いていました。
そんな七実を慰めてくれたのは、いつも耕助でした。
耕助は七実の才能を認め、いつも「人のやらないことをやれ!」と励ましていました。
ある日、早織さん演じる、耕助の元・部下で、今は、耕助の会社を引き継いで経営している、由良いずみが、耕助のノートを「Loupe」に届けてくれました。
そこには、耕助の夢が書かれていたのでした。
その大好きだった耕助に、七実は、それも亡くなる直線に「お父さんなんか、死んでまえ!」と、酷い言葉を投げつけてしまったのでした。
いつもの耕助なら、似たような軽口が返ってきた筈でしたが、不幸にも、耕助は、そのまま帰らぬ人になってしまったのでした。
その耕助が言ってくれた「大丈夫!」という言葉でしたから、七実は「大丈夫!」で居なければならなかったのでしたが、でも、もう、それも限界でした。
「全然大丈夫やない! なんで死ぬ? なんで死ぬねん? せめて謝らせろ〜! 大丈夫やない〜!」と、七実は風呂で絶叫し、最後には「パパ、会いたい!」と呟きます。
その耕助自身、もちろん、七実の為にも、死にたくはなかったでしょうし「謝りたかった」という後悔からか、今でも、岸本家に、ちょくちょく現れて、草太とじゃれあっています。
(しかし、草太以外の人には、耕助の姿は見えません)
第5話は、ここまで。
今回の第5話では、山根が作った「悲劇だらけでも大丈夫!」というネット紹介記事のタイトルはちょっと笑えました。
また、七実が帰宅して、入浴中に走馬灯のように耕助が亡くなるまでの記憶が蘇り「全然大丈夫じゃない、何で死んだ!」と、七実が泣き叫んだのは「耕助に吐いた暴言を謝罪する事なく、終わってしまったという、取り返しのつかない過ちを、悔やむ姿だったのだろう」と感じて、泣けてしまいました。
また、本編とは、あまり関係ないのですが、福地桃子さん演じる、マルチこと,柳ヶ瀬環も、熱帯魚ショップ(?)でバイトしながら、七実のことを心配している様子だったシーンは、心温まりました。
果たして、この後、七実は、どのように成長して行くのでしょうか?
次回も楽しみです。