先日、7月26日の22時から、TBS系で放送された、水川あさみさん、櫻井翔さん、玉山鉄二さん主演の金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第5話のネタバレ&個人的感想を。
原作は、早見和真さんの政界ミステリー小説
「笑うマトリョーシカ」です。
櫻井翔さん演じる、厚生労働大臣の清家一郎の実母である、高岡早紀さん演じる、浩子が、梨本謙次郎さん演じる、元・夫の清家嘉和の死亡事故、更に、小木茂光さん演じる、武智議員の死亡事故も仕組んだのではないか?という疑惑が浮上。
水川あさみさん演じる、香苗は、渡辺いっけいさん演じる、父の兼高の事故死にも、清家の母・浩子が関わっているのでは?と推測。
総理と外務大臣が「BG株事件」に関わっていたという事が世間に知れたら、清家も失脚する可能性が高い。
それを避ける為に、事件を追っていた、父の兼高を排除する為に殺したのでは?と、香苗は考え、
田辺桃子さん演じる、三好美和子(真中亜里沙)の失踪に関しても、浩子には「何らかの関りがありそうだ」と考えます。
丸山智己さん演じる、山中の許可を得て、香苗は浩子と関わりのある人物を、片っ端から当たってみる事にしました。
最初に会ったのは、清家一郎と、玉山鉄二さん演じる、一郎の秘書の鈴木の出身校である、東根作寿英さん演じる、福音学園の学園長の一色。
一色の話によると「浩子は、東京でも、一郎と同居していて、一郎は、お婆ちゃん子で、政治家を目指したのは、浩子よりも、祖母の影響が大きかったのでは?」と教えられます。
更に「祖母が亡くなった時には、一郎は、かなり落ち込んでいて、鈴木も心配して、愛南町の実家まで、一郎を訪ねて行った」と言う事が分かりました。
一色は、そんな経緯から「鈴木と清家の母の浩子は、面識が会った筈だ!」と言います。
しかし、鈴木は「浩子について、ほとんど知らない!」と香苗に言っていたのでした。
「鈴木は、何故嘘を? もしかして、浩子と繋がっている?」と考える香苗。
その後、山中は、香苗の父を交通事故で殺してしまった、林和義さん演じる、黒瀬から話を聞いており、少し離れた場所で、その様子を、香苗が密かに聞いていました。
山中は、黒瀬に鈴木の写真を見せますが、黒木は「知らない!」と言い、新たな情報は得られませんでした。
その後、香苗は鈴木に会いに行きます。
香苗は、鈴木に「浩子の居場所は分からなかったのですが、浩子の元の夫の清家嘉和も、交通事故で亡くなっていた事が判明し、武智議員、そして、私の父も交通事故で死亡し、貴方も、交通事故に遭った!」と鈴木に言います。
この事実を、香苗が鈴木に突きつけますが「後は自分で調べる!」と言う鈴木。
更に、田辺桃子こと、真中亜里沙と、浩子との関係についても、鈴木は「知らない!」と言い、清家の祖母について尋ねるも、やはり、鈴木は「知らない!」の一点張りでした。
改めて「清家の実家に行っていない?」と尋ねると「はい!」と答える鈴木でした。
(鈴木の回想)
1996年・高校2年生の夏。
祖母を亡くした清家に会いに、愛南町の清家の実家を訪れた鈴木。
亡き祖母の横には、涙する、母の浩子の姿が。
その夜、一郎に早く寝るように言う浩子。
そして、鈴木と浩子の2人きりに。
浩子は「仲良くしてくれて、ありがとう」と言い浩子は、鈴木の手を握り続けます。
「あの子、頼れる人が居ないから、俊哉くん(鈴木)の存在は大きい、一郎の将来の夢、聞いたでしょ? 貴方は、あの子にとって特別、だから、お願い、俊哉くん、あの子に力を貸してあげて!」と浩子は鈴木に言い、もう一度、鈴木の手を強く握り、「もう寝なきゃね!」と浩子は鈴木に言うのでした。
その時の事を思い出す、現在の鈴木は、苦々しい表情をしていました。
後日、清家は里親制度拡充についての新たな政策を報道陣に発表しています。
しかし、その政策の中に、外国籍への子供へのケアも含まれていた事に疑問の声が上がります。
鈴木は、何やら、木原勝利さん演じる「週刊潮代」の記者と怪しげに、車内で密談を。
一方、香苗は、山中が新しく作った、事務所に。
山中は、都内の高級クラブを片っ端から当たって、話を聞いてくれているようですが、浩子についての目ぼしい情報は今のところは無し。
そして、清家の里親制度について話します。
香苗は「現在の里親制度の問題点を、清家に語ったものの、外国籍の子供達の事については、一言も言っていない」と山中に言います。
「この部分については、香苗じゃなく、別の人間の影響を受けている可能性があるのでは?」と考える、香苗と山中。
そんな話をしていると、曽田陵介さん演じる、新聞記者時代の後輩の青山が、山中の事務所にやって来て「官房長官のスキャンダルが発覚し、週刊誌に載るらしい」と教えてくれます。
青山の話によれば「官房長官が泥酔して、女性を暴行」との事。
これで辞任は不可避に。
次期官房長官候補には、何と、清家一郎の名が、上がっていると言います。
「このまま清家が官房長官になったら危険だ!」と考える、香苗と山中。
「人を殺し、ヒトラーに肩入れするような危険思想を持つ人間に操られているかもしれない人間が、更に権力を持つ事になってしまう!」と危惧します。
香苗は「鈴木が浩子と接触を取るかもしれない!」と、鈴木を見張る事に。
一方、愛媛にいる浩子は「官房長官・辞任」のニュースを見ており、その顔には、笑みが浮かんでいました。
そのニュースでは、次期官房長官に清家一郎の名前が上がっていることも伝えていました。
鈴木の自宅前で張り込んでいた香苗は、真飛聖さん演じる、謎の女性を見かけます。
その顔に、香苗は見覚えがありました、鈴木の病院で見かけた女性でした。
真飛聖さん演じる謎の女性は、鈴木の妻だったのでした。
更に、後をつけて行くと、鈴木の妻は、新聞社の関連会社に入って行きました。
香苗は、彼女と新聞記者時代に、顔を合わせていた事を思い出しました。
その頃、清家の部屋では、鈴木が「必ず先生を官房長官にしてみせます」と言い、一郎は「うん」と頷きます。
そして、鈴木は、中山麻聖さん演じる、もう1人の秘書の坂本から「里親制度の件は、このままで良いのか?」と問われるますが「好きにさせておけば良い」と言います。
「官房長官になれば、反対している連中もおとなしくなる」と。
そんな鈴木に電話を掛けて来たのは、木原勝利さん演じる「週刊潮代」の記者でした。
鈴木は「良い記事が書けていた」と言い、記者の木原は「また面白い話があれば教えて欲しい」と言います。
そう、官房長官の不祥事をリークしていたのは、鈴木だったのでした。
一方、香苗は、真飛聖さん演じる、鈴木の妻の由紀に会い、直接話を聞きます。
夜、総理との会食を終えた清家は「なれるかな?官房長官」と鈴木に言います。
すると鈴木は「やるだけの事はやりました、後は祈るのみです!」と答えるのでした。
そして1人になった清家は、香苗のSNSを見ていました。
香苗のSNSには「大臣が進める政策を見ても、彼の真意を明確に読み取ることが出来ない、我々は彼が本当に官房長官に相応しい人物なのかどうか、冷静に見定める必要がある」と書かれていました。
そのSNSを見て「いいね!」を押す一郎。
一方、帰宅した鈴木を迎えたのは、妻の由紀と、香苗でした。
大学時代の清家の論文を差し出し「匿名で送られて来た」と香苗が言います。
この論文の送り主は、鈴木の妻の由紀だったのでした。
香苗が「ご主人を守る為にも」と由紀にお願いしたところ「裏に居る人物を教えて欲しい!」と言う由紀。
香苗が「清家浩子だ!」と答えると、ある事を教えてくれました。
「夫が、魘(うな)されていた、譫言(うわごと)で殺される、浩子に殺される!」と言っていたと。
「これで辻褄が合った」と言い「論文は私が送った」と告白した由紀でした。
由紀が言うには「ある日、差出人が無く、封筒に入った論文が届き、胸騒ぎがしたので読んでみた」と。
その中身から「ヤン・ハヌッセンのような存在がいる!」と確信した由紀。
「清家とも、何度か会って、違和感を覚えていた、どこか主体性が感じられない」とも。
清家にとっての、ヤン・ハヌッセンが、夫に、この論文を送り付けた、目的は、自分の存在を、夫に知らしめる為だろうと推察。
その思惑を知り「狂っている! 誰かの言いなりになる人が、政治家になり国を動かすなんて!」と義憤に駆られた由紀。
「政権寄りの自社の新聞社では思うように動けず香苗にお願いしたくて送った!」と言う由紀。
そして「論文の消印は愛媛だった」とも。
愛媛は清家の故郷、母親の浩子が送ったのは間違いない!
「何故、黙っていた?」と言う鈴木に、香苗は
「貴方に迷惑が掛かると思ったからだ!」と由紀を擁護します。
由紀は「香苗を信じるに足る存在だと思い、知っている事を話した!」と鈴木に言いました。
「貴方は復讐心から秘書になったと思っていたが、実のところは違うのでは?」と、鈴木に問う香苗。
(ここで再び、一郎・鈴木・佐々木の高校時代の回想シーンに)
一郎は、鈴木と佐々木に「幼い頃からの夢が有ったが、お母さんに信頼する友達が出来るまでは、言うな!」と言われていたと言う一郎。
一郎が、2人に語った夢とは「政治家になる事」でした。
「何故か?」と問われた一郎は「実は、父親が政治家だ!」と言い「誇らしく思っている!」と語ります。
すると、鈴木は「『BG株事件』で、父親が逮捕された」という事を告白します。
更に「政治家になりたかったが、なれないと言うと、佐々木は「お前が、清家のブレーンになれば良い!」とアドバイスします。
こうして、鈴木は友人であり、ブレーンとして、ずっと鈴木を支え来たのでした。
そして現在、香苗は鈴木にこう言います。
「本当のハヌッセンは、あなたじゃない! 清家浩子ですよね?」と。
「何を根拠に?」と言う鈴木に、清家のこれまでの発言の資料を渡します。
そこには一貫したある思いが有りました。
「差別に苦しんでいる人を救いたい、外国人の人材登用」など。
清家は代議士になった直後から、弱者や、マイノリティに寄り添う発言をしていました。
自国より、他国を優先するかの発言をして、反発を受けたことも有りました。
更に、清家の小学校の卒業文集を見せる香苗。
「僕の願い」と言うタイトルで、文章の中には
「弱い人の権利を守る、差別を無くしたい!」と書かれていました。
鈴木と出会う前から、このような思想を持ち、現在も、その主張をしている一郎。
「清家さんの裏には、ずっと浩子がいる!」と告げる香苗。
更に「清家の実家には行った事が無いというのは嘘だ!」と指摘。
「あなたは、浩子に利用されていたんじゃないですか?」と言う香苗。
高校時代、鈴木は、浩子から「頼れるのは貴方しかいない!」と「三好美和子(真中亜里沙)と清家を別れさせて欲しい!」と頼まれていました。
そして、鈴木の手を掴み誘惑した浩子。
鈴木は、その誘いに乗ってしまい、浩子を押し倒して、体の関係を持ってしまったのでした。
それから、鈴木は浩子の言いなりに。
「あの女と一郎を引き離してね、頼りにしてるわ俊哉!」と言う浩子。
鈴木は三好美和子(真中亜里沙)に「一郎と分かれて欲しい!」と頼むも、「別れない!」と言う三好美和子(真中亜里沙)。
その数日後「三好美和子(真中亜里沙)と連絡が取れなくなった!」と鈴木は、一郎から問い詰められます。
「知らない!」と言う鈴木ですが、一郎は「もう信用できない!」と告げます。
その後、鈴木が、三好美和子(真中亜里沙)の自宅を訪ねると、部屋の中には誰もいません。
部屋には、食べかけの弁当と異臭が。
「三好美和子」という名前も、偽名だったという事が分かり、その事を浩子に告げると「本当に、変な子だったわよね、でも良かった、居なくなってくれて!」と笑う浩子。
そして、現在、鈴木は「三好美和子(真中亜里沙)の失踪に、自らは関わっていない!」と言います。
香苗は「やはり浩子が?」と疑い、鈴木を殺そうとしたのも、浩子では?」と尋ねました。
しかし、何も答えない鈴木。
そこで香苗は改めて「自分と手を組もう」と申し出たのでした。
「彼女は目的の為には手段を択ばない!」
「そんな人間にコントロールされている、一郎を官房長官にしてはいけない! これ以上の権力を与えてはいけない!」と。
「鈴木の協力があれば、清家の元から、浩子を排除する事が出来るかもしれない!」と言う香苗。
香苗の必死の訴えに「貴女の推察通り、浩子が、一郎をコントロールしたのは確かだ」と認めた鈴木。
「浩子は、三好美和子こと、真中亜里沙の失踪にも関わっている、私も利用されていた時期があったんでしょう」と答える鈴木。
しかし「浩子とは、清家が出馬を決めた時に、既に縁を切っている!」と言う鈴木。
今の繋がりは知らないが、清家を、ここまで引き上げたのは自分だ」と主張する鈴木。
「彼女の影響など取るに足らない、清家は自分を必要としている、浩子が入り込む隙なんか無い!」と言う鈴木。
夫のそんな言葉を聞き、妻の由紀が「何で、そこまで清家に固執するのか?」と問うと「この国のトップに立つ友達、清家を見てみたいんだ、私が、それを演出する、私が居れば、必ずトップに立てる!」と。
そう言って、鈴木は香苗に帰るように促すのでした。
(再び高校時代の回想シーン)
清家は母の浩子から「俊哉君を悲しませるな」と言われたようで、鈴木に謝ります。
「27歳までにら僕を政治家にして欲しい、今度こそ、ちゃんとやる、よろしくお願いします」と、鈴木に頭を下げる一郎。
そんな一郎の姿を思い出し、現在の鈴木は言いました。
「清家は私のものだ!」と。
そして1人になった香苗は、自らのSNSに一郎が「いいね」をした事に気付き、彼のある言葉を思い出していました」
「僕の事を、しっかり見ていて、僕も、貴女を見ていますから!」と。
そして、香苗のスマホに山中からの連絡が!
それは「香苗の父・兼高の事故の加害者、黒瀬が死んだ!」と言う報告でした。
山中は「警察発表では『自殺』だと言うが、そうは思えない!」と言います。
「俺達が近づいたから、消されたんだ!」と。
愛媛にいる浩子、そして、執務室の清家は意味深な表情を浮かべていました。
第5話は、ここまで。
遂に、清家を操っている、ハヌッセンの正体が母の浩子である事が判明しましたね。
そして、浩子が誘惑し、鈴木をも操っていた事も明るみに出ました。
『魔性の女』と言われる、高岡早紀さんにピッタリのキャスティングでしたね。
ようやく、原作に、かなり近づいた内容になって来て、いよいよクライマックス間近でしょうか?
ただ、原作では、清家は冒頭で、既に、官房長官で、香苗の父の兼高も、祖父と同じく、新聞記者だったと記されていただけで、交通事故死などしておらず、生死は不明で、事故の加害者の黒瀬は登場すらしていません。
この辺りを、どんな風に、ドラマは繋げて行くのでしょうか?
香苗は「手を組もう!」と、鈴木に持ち掛けますが、はっきり断る鈴木。
「今は、浩子と関りは無い!」と言っていますが、今でも、鈴木は、浩子の手の平で転がされているような気もしますね。
そして、個人的には鈴木の言った「清家は、私のものだ!」と言うセリフに「ゾクっ!」と来ました。
鈴木・浩子・美和子(亜里沙)など、清家と出会った人達が、揃って、清家をコントロールしたいという願望を持ち、争っていた事が判明した、第5話でしたが、果たして、清家は、鈴木らがコントロールしようと争う程、中身の無い、操り易い人物なんでしょうか?
次回の展開も楽しみです。