先日、7月12日の22時から、TBS系で放送された、水川あさみさん、櫻井翔さん、玉山鉄二さん主演の金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第3話のネタバレ&個人的感想を。


原作は、早見和真さんの政界ミステリー小説

「笑うマトリョーシカ」です。




中山麻聖さん演じる、秘書の坂本を通じて、今後櫻井翔さん演じる、清家に対する取材は受けられないと言われてしまった、水川あさみさん演じる香苗。

これは、玉山鉄二さん演じる、秘書の鈴木の指示ではなく、田辺桃子さん演じる、清家の元・恋人美恵子の思惑なのかもしれないと考える香苗。

一方、病院の鈴木は、突然車がぶつかってきた事故の事を思い出し、目を覚ましました。

目の前には、渡辺大さん演じる、同級生で、清家の後援会長の佐々木の姿がありました。

佐々木は「清家は公務が立て込んでいて、見舞いには来られない」と言いました。

鈴木は佐々木に「清家の元・カノの美恵子について覚えているか?」と尋ねると、佐々木も「覚えている」と答えました。

しかし「今は、どこで、何をしているのかは知らない」と言う佐々木。

その頃、香苗は、清家の自伝「悲願」を読み直していました。

すると、そこに現れたのは、山田キヌヲさん演じる、清家の大学時代の同窓生だった、佐伯絵美で、香苗は清家の大学時代の話を聞く事に。


佐伯の話では「大学時代に主導権を握っていたのは鈴木の方で、清家は純粋すぎて危なっかしいところがあり、彼が見守っていた」と。

そして「悲願に出てくる、恋人の美恵子は、三好美和子の事だと思う」と話しました。

「キレイな子で、いつも清家をリードしていた自信家で、脚本家志望で上京していた」との事で、佐伯は香苗に色々教えてくれたものの「彼女の現在は知らない」と言う事でした。



一方、病院の鈴木は、大学時代の美和子の事を思い出していました。


「初めまして、清家くんのハヌッセンさん」と、

清家から「美和子と付き合っている」と紹介された時、美和子が最初に鈴木に言った言葉を思い出す鈴木。


さらに美和子は「いつか、清家の事を脚本にしたい」と言っていました。


「生き別れた父親が政治家だったなんて、ドラマチックだから」と不敵な笑みを浮かべながら。


「そして、息子は、父に憧れて政治家になろうとしている」と言う美和子。


更に、清家が、大学時代に武智議員と会った席でも一緒に居た美和子。


鈴木も、清家の元・恋人の美和子を怪しみ始めていました。


佐伯から話を聞いた香苗は、上司の許可も得て、引き続き調査を続ける事に。


すると、佐伯から「思い出した事がある」と連絡が入りました。


それは「美和子がテレビ局のシナリオコンクールに応募した事がある」という情報でした。


内容は政治もので、清家をモデルにしたストーリー。


タイトルは『最後に笑うマトリョーシカ』


後輩記者の青山が美和子について調べてみるも、当時、美和子が通っていたとされる大学には、美和子の在籍記録は無し。


香苗がテレビ局に問い合わせるも、当時のシナリオについては「個人情報だから」と教えてもらえず。


そこで次に当たってみる事にしたのは、清家が師事していた、小木茂光さん演じる、亡き議員の武智の秘書だった、国広富之さん演じる藤田。


香苗と山中達は、藤田が居る老人ホームに面会を求めるも「既に政界は引退したから」と藤田は面会を拒否。


香苗は『ふれあいレクリエーション』のチラシが目に入り、丁度、息子の勇気と週末に会う予定なので改めて来る事を考えます。


一方、部屋に居た藤田は清家の自叙伝の「悲願」を手にして、意味深な表情を見せていました。


その後、香苗は佐々木に会いに行きます。


佐々木は「三好美和子については知っているが、清家の後援会長だからプライベートな事は答えられない」とやんわりと拒否。


しかし、明らかに何か知っている様子の佐々木。


そして週末、息子の勇気と一緒に老人ホームのレクリエーションにやってきた香苗。


そこで、和田正人さん演じる、別れた夫の健太郎から、寝言で勇気が「ママ!」と言うと聞かされます。


健太郎は「事件を追う仕事じゃなく、文芸部で居てくれるなら、また一緒に3人で暮らしたい」と申し出るのでした。


健太郎が去り、2人で親子の時間を楽しむ香苗。


すると、目の前に車椅子に乗る藤田の姿が見え、香苗は藤田に声を掛けました。


当初「話す事は無い!」と言っていた、藤田でしたが「清家さんを操っているのは誰ですか? 中途半端な記事を書くつもりは無いんです!」と言った、香苗の言葉で、藤田は「自分の知っている事なら」と当時の事や清家の事を語ってくれたのでした。


香苗は藤田に「ハヌッセンを知っているか?」と聞き、藤田が「知らない!」と言うと「ヒトラーを操っていたとされているハヌッセン、清家にも裏で操るハヌッセンのような存在がいるのでは?」と尋ね、続けて「例えば秘書の鈴木?」と言うと藤田は「鈴木は、とても、そんなタマでは無い」と言いました。


藤田は「清家は人の心の内を探らせない、いっそ『心が無い』と言った方がいいかもしれない、

そんなところは、父親の和田島議員にそっくりだ」と言い、三好美和子についても「知っている」と答えます。


「清家が武智の講演会に一度連れてきた事があるからだ」と答えました。


その席で美和子は「27歳までに、清家を立派な政治家にする!」と言っていたと話します。


藤田はそんな美和子に危機感を覚えて、鈴木に「別れさせた方が良い」と助言し、しばらくして、美和子は姿を見せなくなったと言いました。



しかし「本当に別れたのか?」と疑問に感じていると言う香苗。


「武智を殺して、清家に地盤を引き継がせ、議員にさせた?」そんな香苗の推論を聞き「分からない」と答える藤田。


ただ「武智は事故に遭った時、ある女性と不倫関係に有った」と言いました。


「不倫相手が誰かは分からない、もし、愛人が三好美和子だったとしても殺す動機が無い、何故なら、武智は既に、政界を引退する決意をしていて、次の総選挙では、地盤を清家に譲るつもりだったんだ」と藤田は続けました。


「その事は、清家も鈴木も、おそらく美和子も知っていた筈だから」とも。


さらに香苗は「藤田が、何故、清家の秘書にならなかったのか?」と尋ねます。


すると「鈴木に断られたからだ」と答えた藤田。


「しかし、真相は違って、おそらく清家、もしくは、ハヌッセン的な誰かの差し金だったのかもしれない」と藤田は答えたのでした。


そして、最後に香苗に、こう助言しました。


「おそらくハヌッセンは、今も清家君の近くに居る、真相に迫るのは良いが、ハヌッセンに寝首を掻かれないように気を付けて」と。



その後、香苗が勇気の元に戻ると、元・夫の健太郎の姿が。


子どもより仕事を優先する香苗に「一緒に住む話は撤回してし欲しい」と言うのでした。


そして、香苗が向かった先は秘書・鈴木病院。


「美和子を探す事に協力して欲しい」と、鈴木に言いました。


鈴木も香苗と同じく、美和子の事を怪しんでいる様子でした。


かつて、美和子が書いていたシナリオの話を思い出します。


たしか、シナリオのタイトルは「最後に笑うマトリョーシカ」と言っていたなと。


マトリョーシカとは、ロシアの入れ子人形。


誰が、清家一郎人形の一番芯の部分で、大笑いしてるかって意味を込めた?


そんな事を考えている鈴木に、美和子の居場所を問いただす香苗。


知らないと言う鈴木に、香苗は「テレビ局に掛け合ってシナリオを入手して欲しい」と頼みます。


そうしてくれたら、私が探すからと。


「私を利用してください」と、鈴木に告げます。


しかし、鈴木の返答は「NO」。


香苗は脈ありと思い、連絡が欲しいと言って、その場を去るのでした。



香苗は新聞社に戻り、清家と美和子の関係を考えていると、そこに清家から電話が入ります。


夜、会う約束をした清家と香苗。


その頃、病院の鈴木は過去を思い出していました。


議員になったばかりの清家と鈴木。


清家は「藤田を秘書として採用しない」と鈴木に言います。


藤田を清家の秘書から外したのは、やはり、藤田の意向だったようでした。


しかし、それはハヌッセンの指示だったのかも?


そして、美和子の言葉を思い出します。


「彼には、鈴木さんは必要ない。私が、きっちり引き継ぎますから」と。


香苗からの申し出を受けようか悩んでいる様子の鈴木。


その後、香苗に連絡が入ります。


それは鈴木からで「シナリオを入手したから、テレビ局に行って欲しい」と言うのでした。


こうして香苗と鈴木は遂に協力関係に。


テレビ局でシナリオを受け取った香苗。


すると、そこに書かれていたのは真中亜里沙、劉麗蘭というペンネームで、三好美和子の名前では無かったのでした。


さらに、シナリオにはハヌッセンの文字が⁉︎


そして清家に会いに来た香苗。


清家は「前にも言いましたが、僕の事をしっかり見ていて、僕もあなたを見ていますから」と香苗に告げます。


そこに、秘書の坂本がやって来て、それ以上は語れず。


一方、佐々木の店で、高岡早紀さん演じる、謎の女が、清家の記者会見の映像を見ています。



佐々木が、謎の女に「例の記者が探っている」と言うと「一度その人に会ってみたいな」と笑顔で言うのでした。


第3話は、ここまで。



今回の第3話も、概ね原作に忠実に描かれていました。


原作では、香苗は独身のようなので、息子の勇気を老人ホームに連れて行くシーンは、ドラマ・オリジナルで、既に、新聞社は退社していて、山中が立ち上げた出版社に移籍している点が、ドラマとは異なります。


しかし、渡辺大さん、横顔は、若い頃のお父様にそっくりなんで、驚きました。


三田村邦彦さんの息子さんの中山麻聖さんも、声は、やっぱりお父様そっくりでした。


今回の第3話で驚いたのは、国広富之さんの老けメイクです。


見事に老人役を違和感なく演じられておられ、流石でした。


かつて、二枚目俳優として活躍された、国広富之さんも、70歳を越えておられるのを知って、改めて驚きました。


次回から、いよいよ、謎多き女性・高岡早紀さんが動き出すのでしょうか?


次回も楽しみです。