先日、7月5日の22時から、TBS系で放送された、水川あさみさん、櫻井翔さん、玉山鉄二さん主演の金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第2話のネタバレ&個人的感想を。


原作は、早見和真さんの政界ミステリー小説

「笑うマトリョーシカ」です。



筒井真理子さん演じる、母の香織から電話を受け急いで帰宅した、水川あさみさん演じる香苗。


何者かに家が荒らされ、酷い状態に。


香織は「盗まれたのは、父・兼高の取材ノート、兼高は何を調べていたのか?」と香苗に問います。


「BG株事件を、父は、再び追っ掛けていたみたいだ」と答える香苗。


香織は、父・兼高の事故死との関係性を疑い「香苗も調べているの?」と尋ねます。


離れて暮らす息子の勇気に預けられた、インコのロッキーも逃がされてしまいました。


勇気は「香苗が1人じゃ寂しいから」と、ロッキーを預けていたのでした。



仕事に夢中になる香苗に「このままじゃ、いつまで経っても、勇気と暮らせない」と呟く香織。



香苗は議員の汚職をスクープした、1年前の記憶を思い出します。


高松克弥さん演じる、秘書の柏木を説得して、汚職を聞き出して記事にし、大スクープだと称賛されたものの、その後、柏木が自殺未遂。


柏木が救急車に運ばれていく際、その場に居合わせた香苗は、藤堂海さん演じる、柏木の妻の朋美に「あなたのせいだ!」と責められます。


その後、週刊誌には、香苗の写真付きで、柏木の妻の激白とし「強引な取材でノイローゼに!」と柏木の自殺の原因が書かれてしまいます。


ネットでは「人殺し」呼ばわりされ炎上、息子まで、マスコミに追い回される事に。


更に、誹謗中傷が書かれた手紙が自宅に多数届き、息子の身の危険を感じた、和田正人演じる、夫の旗手健太郎に離婚を突きつけられます。


香苗は逃げたインコのロッキーを探すビラを、近所中に貼って回ります。


香苗は父・兼高の取材ノートで、GB株事件に関わった政治家の一覧ページだけは画像に保管していました。



BG株事件の取材資料が盗まれた事に、丸山智己さん演じる、先輩記者の山中は「警告だろう」と言います。


「清家を出世させたい、玉山鉄二さん演じる、鈴木が、大鷹明良さん演じる、羽生総理と、矢島健一さん演じる、諸橋大臣の関与を隠したかったのでは?」と言います。


曽田陵介さん演じる、青山は「香苗の父・兼高の事故も、鈴木の仕業なのか?」と訊きます。


「鈴木と父の事故の関連について、警察には話した」という香苗。


香苗は改めて『悲願』を読み返します。


小木茂光さん演じる、故・武智憲明議員とのエピソードで、清家は大学生の時に、武智と出会い、交流を深め、大学卒業後に武智の施設秘書に。


清家が27歳の時、武智は自動車事故に巻き込まれ急死。


この事故を調べると、原因は脇見運転。


父・兼高の事故同様に仕組まれていた事を疑う香苗。


清家が27歳の若さで補欠選挙に当選出来たのは、事故で急死した、武智議員の地盤を引き継いだからでした。


香苗は「鈴木が仕組んだのでは無いのか?」と疑いますが、理由が分かりません。


清家の取材で官邸を訪れた香苗。


他の記者がザワつきます「出禁になった道上が、何しに?」と。


清家のスピーチは、学生時代から徹底的に鈴木が仕込んだものでした。


鈴木は清家が勝手に香苗の取材許可を出した事が気に入りませんでした。


「言って欲しかった!」という鈴木に清家は「良い記者だと思ったから」と。



取材が終わり、記者が引き上げていく中、香苗のスマホが鳴ります。


清家の秘書からのメールで、一郎から、渡辺大さん演じる、佐々木光一の店「春吉」への招待でした。


指定時刻に「春吉」に着くと、清家の後援会長で店のオーナーの佐々木光一が出迎えます。


清家は「香苗に取材許可を出した事で、方々から怒られた」と苦笑いしながら話します。


清家は、香苗の1年前の記事の事を知っていました。


「悪いのは不正をした議員です、真実を明らかにする事で、誰かを傷つけることもあるでしょう、もちろん自分が傷つく事も、でも、その先に救われる人がいる、そう信じて戦っているですよね?それが、あの言葉の意味ですよね」と香苗に尋ねます。


あの言葉とは「報道の力を信じたいんです!」と言った香苗は言葉でした。


清家は「取材をしてくれて、ありがとうございます」と頭を下げます。



佐々木は、高岡早紀さん演じる、ある女に、電話を掛け「清家が、東都新聞の記者の香苗に取材を許可した」と報告します。


香苗は元・夫の健太郎のマンションを訪れ、息子の勇気にロッキーを逃してしまった事を伝えて、詫び「絶対に見つける!」と誓います。


武智議員の事故を調べる為、松山に行ってきた香苗。 

 

清家が、小木茂光さん演じる、武智和弘と出会ったのは清家が大学生の時。


佐々木の実家が営む「春吉」で、鈴木の紹介で顔を合わせました。


武智も清家と同じ福音学園の出身。


それをきっかけにして、清家は武智から多くの事を学びました。


大学卒業後、清家は武智の私設秘書に。


その後、清家が27歳の時、武智が交通事故に遭い急死。


清家が地元に帰っている時でした。


清家は武智の急死によって、代議士になったという経緯があったのでした。


香苗は、武智の事故は父の事故と酷似していると感じます。


「鈴木が仕組んだのか?」と訝る香苗。


数日後、清家一郎の記者会見が開かれました。


清家は、鈴木が作った台本通りに会見を行って行きます。


清家の言動の全ては、高校時代に鈴木から学んでいたものでした。


清家は、鈴木の指南によって生徒会長になったのでした。


更に、清家だけでは無く、鈴木も、武智議員の私設秘書として働いていたという事実を掴んだ

香苗。




香苗は「鈴木が関係している裏を取る!」と言い、青山は「自分にも手伝わせて欲しい」と申し出て、空いてる時間に、鈴木の行動確認をする事に。


香苗は「武智議員の死亡事故の件で話がしたい」と、鈴木宛にメールを送りました。


青山は鈴木を尾行します。


香苗は再び佐々木の店で、清家と会い、鈴木に関して、これまで調べた一連の疑惑を話し、父の事故と、武智の事故が酷似している事、更に、ノートが盗まれた事を告げ「鈴木は危険だ」と言い

「知っている事を、全て話して欲しい」と頼みます。


更に「清家も関係を断ちたいと思っている筈だ」と言い「これを送って来たのは、あなたですよね?」と論文を出します。


黙っている清家のスマホが鳴り、電話に出た清家は内容を聞いて狼狽します。


香苗と共に病院に到着した清家は「鈴木は?」と叫びます。


秘書の一人が説明します。


「歩道に突っ込んだ車に、鈴木が巻き込まれた」と。


また「鈴木以外にも、怪我人が出ている」とも。


香苗は青山の事が不安になり、青山の携帯電話に掛けますが電波は不通。


ストレッチャーで運ばれる鈴木に駆け寄る清家。


山中が現れ、香苗に「こっちだ!」と声を掛けます。


医師が言うには「鈴木は命に別状はないが、腰椎損傷で完治には時間が掛かる」との事。


ベッドで横になった鈴木は一郎に謝るも、清家は「鈴木が無事で良かった、もう二度と大事な人を失いたくない」と言います。


一方、香苗は青山の病室に入ります。


青山は軽傷でした。


自分を責める香苗。


病院の廊下のソファで考え込んでいる香苗に、山中は「居眠り運転だそうだ」と言います。


「鈴木が狙われたとしたら、一体誰が?」と訝しむ香苗。


香苗は編集部で、清家の論文を見直していました。


そこに青山が出社「身体は、もう大丈夫」と言います。


香苗は論文を担当した、中村育二さん演じる、西島教授に会いに行きます。


香苗はバスの中で『悲願』の大学時代の恋人を回顧した章を読み返します。


清家が論文を執筆した当時、担当だった西島教授に対面し、質問を投げかけます。


この論文は、清家が大学3年の課題で提出されたもので、教授は「ヒトラーに肩入れしすぎていると注意した記憶がある」と言います。


また「卒論でも同じテーマで書いていた」と、卒論が記載された冊子を取り出します。


卒論では一転し、ハヌッセンを批判していると、香苗に冊子を見せます。


「清家にとってのハヌッセンである鈴木を批判?大学3年から4年の間に?」と香苗は訝しみます。


香苗は「当時の清家の恋人について、何か知っていますか?」と西島教授に問います。


西島教授は「早稲野大学生では無かったが、一郎が尻に敷かれていた」と言い「名前までは知らない」と言い「頭脳明晰で、清家の変化は、彼女の影響があったかもしれない」と言います。


香苗は自宅で清家の人間関係を整理します。


『悲願』で恋人を綴ったエピソードで、清家が

27歳という年齢を意識したと書かれていて、27歳で議員当選したのは偶然ではないだろう」と考えます。


香苗は「一郎には年齢に拘りがあるのではないか?」と考え、年齢にフォーカスします。


ハヌッセンがヒトラーに暗殺されたのは43歳、


鈴木の年齢が43歳。


一方、鈴木は、病院のベッドで、タブレットを開いていました。


閲覧しているのは、奇しくもハヌッセンの記事でした。


「43歳で暗殺」の一文に「嘘だろ?」とこぼします。


鈴木は清家に、田辺桃子さん演じる、三好美和子(美恵子)を紹介された時の事を回想します。


美和子(美恵子)の第一声は「初めまして、清家くんのハヌッセンさん!」でした。


香苗は「2つの交通事故の裏に美和子(美恵子)が関与しているのでは?」と考えます。


「清家の背後には、鈴木以外にも誰か居る、その人物が、香苗の父を殺した可能性がある」と考えます。


美和子(美恵子)を探す為、清家の元へ向かったその時、香苗のスマホが鳴ります。


電話の相手は、中山 麻聖さん演じる、清家の政策担当秘書の坂本でした。


「清家一郎は、今後、香苗の取材は受けない事になった!」と一方的に告げられました。


「どうして?」と香苗は疑問を持ちます。


第2話は、ここまで。



現在、原作の第3部を読んでいるのですが、ドラマに登場した、渡辺いっけいさん演じる、香苗の父の兼高は、どうやら、ドラマ・オリジナル・キャストのようです。


原作では、清家は厚生労働大臣ではなく、官房長官に就任していて、香苗の先輩の山中は、新聞社を退社し、独立して出版社を立ち上げる意向を固めていて、香苗も誘うのですが、ドラマの第2話では、まだ、新聞社に在籍中のようです。


この山中は、資産家の息子という設定のようです。


また、一郎の恋人の美和子(美恵子)の出身地も香川県ではなく、全く違う場所のようです。

(原作には、はっきりとした地名が書かれていますが、ネタバレになりますので、ここでは伏せます)


ドラマは小説の内容を行ったり来たりして、ストーリーを綴っているようで、原作と、ドラマでは時間軸も若干異なります。


果たして、これからは、どのように展開して行くのでしょうか?


次回も楽しみです。