先日、6月10日の22時から、フジテレビ系で放送された、杉崎花さん主演のドラマ「アンメット」の第9話のネタバレ&個人的感想を。


過去に、三瓶と綾野と麻衣と4人で食事をした事を思い出した、杉崎花さん演じるミヤビは、生田絵梨花さん演じる麻衣が、若葉竜也さん演じる三瓶との婚約について「何か知っているのではないか?」と考えます。


自宅で餃子パーティーをしながら、麻衣に尋ねると、その記憶は自分達が、南アフリカのケープタウンで、三瓶と初めて会った時のものだと分かります。


当時、ミヤビと三瓶が、2人でよく行動していた事は事実でした、それは、綾野からのアプローチを躱す為の嘘が始まりだったと言う麻衣。


婚約については、麻衣も詳しくは知らず、真実を知るのは、三瓶、只1人という事に。


ミヤビは遂に、三瓶本人に向き合おうと決意します。


そんな中、偶然、酒向芳さん演じる西島会長と出くわしたミヤビは、西島の隣を歩く、黒田大輔さん演じる鵜原建設の押尾晴人を見て、足が竦んでしまいます。


理由は分かりませんが、黒田から、とてつもない恐怖を感じたミヤビ。


戻って来たミヤビの様子に異変を感じ、ミヤビの話を聞いた三瓶は、西島に会おうとしますが、ミヤビが止めます。


麻衣から「大迫教授は、ミヤビちゃんに言ってない事がある」と聞いた事が気になって、大迫教授の元を訪ねた帰りの出来事でした。



一度はミヤビに何も答えなかった大迫教授でしたが、ミヤビを改めて呼び出し、「全部話すよ」と自分の思いを語り始めました。

その後、岡山天音さん演じる綾野が、麻衣との結婚を病院の仲間達に伝えます。


同じく、セントラル中央病院が、8億もの借金を抱えた綾野病院と合併する事も発表されました。


ある日、大迫教授は関東医大に来た綾野に「僕の姉は重度傷害だった、安全で、平等に治療を受けられるシステムを作りたい!」と綾野に言いました。


綾野は「ご一緒出来ず残念です」と言うと、大迫教授は「僕も残念だよ」と悲しそうな表情をしました。


セントラル病院のメンバーが「たかみ」で集まっている時、ふとした事から、ミヤビは「大迫君、君まで買収されたのか?」と、突然、過去の記憶がフラッシュ・バックします。


ミヤビは、坂向芳さん演じる西島会長や、大迫、鵜原建設の押尾らが、病院の建て替え工事への反対派の教授達への買収工作をしている現場に居合わせていたのでした。


大迫は、ミヤビの記憶障害の真相を話します。


「昔、僕と三瓶先生は帝都医大で働いていて、当時の患者だった、奈緒ちゃんと言う少女は、意識が無く、池脇千鶴さん演じる母親が「娘は意識があり、私の言葉に反応もしている」と訴え、奈緒ちゃんの脳波を調べると、確かに反応がありましたが、筋肉は動かないのでした。


声は聞こえているのに反応が出来ないので「国内では未承認の「ITB」という薬を使えば動かせるかもしれない!」と三瓶は考えます。


「ITB」は筋肉を解す治療法で「目の前の助かる命を救いたい!」と三瓶は強く思います。


ある時、奈緒ちゃんは肺炎になってしまいます。


三瓶は、教授に「IBT」の使用を懇願しますが、一蹴されてしまいます。


教授曰く「もう、奈緒ちゃんの体力は持たない、未承認薬など使用してしまうと、院内感染が心配だ」と言います。


三瓶は、未承認薬の使用を止める大迫に向き直って言います。


「僕は、あなたが脳性麻痺や、重度障害を研究しているから、ここに来たんですよ!それなのに、出世の為に、あんな教授の命令に従うんですか?

未来の障がい者の為に、目の前の障がい者を犠牲にするんですか? 」と噛みつきます。


「では、1人の為に大勢の患者が犠牲になっても良いというんですか?」と大迫は反論します。


その後、三瓶は奈緒ちゃんの病室へと行きます。


「奈緒は生きているだけで、人様の迷惑になってしまうんですね、生きているだけなのに」と、奈緒ちゃんの母親は嘆きます。


そんな母親に、三瓶は「生きる為の治療を受けるのは奈緒ちゃんの権利です」と言い「IBT」を投与してしまいます。


奈緒ちゃんママが使用の承認をしたのでした。


奈緒ちゃんは目を覚まし「お母さん!」と話し、

肺炎は治まりましたが、それ以外、予後に変化はありませんでした。


未承認薬を無断で使用した事を教授に詰問されると、三瓶は「意識が有る事が分かれば、他に治療法も!」と返す三瓶に「まだ未承認薬だよ! お前だけじゃない、みんなの責任が問われる!」と、教授は激怒。


「しょうがないですね。」と言う三瓶。


それを聞いたミヤビは「一瞬に救いは無かったのですか?」と大迫に問い、大迫は「あったかもしれない、それこそが、三瓶君の本当の怖さだよ、 僅かな光で周りの人間を惑わせる、ほんの少しでも希望があれば、リスクをとっても救おうとする彼は、そういう医者だから」と言い、更に「君の記憶障害の本当の理由を知れば、手術をすると必ず言う」と言います。


そして、大迫は「彼は、君の命を危険に晒す、君の脳のMRI画像だ、これまで君に見せてきた物とは違う」と言い、これまでより、より詳細な画像をミヤビに見せます。


画像を見たミヤビは「ノーマンズランド?」と答え、大迫は「そう、人がメスを入れていけない領域、君の記憶障害の原因は、ここにあるんだ」と言います。


ミヤビは「手術は出来ないんですかね?」と問いますが、大迫は「何度も、何度も、何度も、シミュレーションして方法を探ったけど、出来るものなら、僕が手術で治したかった」と言います。


そして「でも、今は現状を維持するしか無いと判断したんだ、もし手術をすれば、君は、二度と目覚める事が出来なくなってしまう、だから、三瓶君には絶対に知らせたくなかった、隠していて、すまなかった」とミヤビに謝罪します。


数日後、西島会長に逮捕状が出ます。


告発したのは大迫でした。


「何で?」と大迫に問う、西島。


大迫は、西島が三瓶に、ミヤビへの手術をさせようとし、ミヤビを葬り去ろうとした事が許せなかったのでした。


「それを止める為に、我々の病院の建て替え計画をぶち壊したんだ?」と問う西島に「当然です」と答える大迫。


「残念だなぁ〜! 大勢の患者を救う事が出来たのに」と言う西島に「その為に1人患者の命を犠牲にする事は出来ません」と言う大迫。


すると西島は「そうかな? あの子だからだよね、

見えない誰かなら、犠牲に出来た? 良いんだよ、

人間なんて、そんなもんなんだから!」と嘯(うそぶ)き、笑いながら出て行く西島でした。



ある日の夜勤で、ミヤビは「お疲れ様です」と、三瓶に言い、三瓶は「大迫教授に会いにに行ったんですか? 何話したんですか?」と尋ねます。


ミヤビは「三瓶先生が、帝都医大を辞めた時の事を聞きました」と答えます。


ミヤビが三瓶にラムネを差し出します。


好きな駄菓子や食べ物や、放課後の話をして、三瓶の兄の話になりました。


「お兄さんは何をしているんですか?」とミヤビは三瓶に尋ねます。


「兄は3歳上で、亡くなりました」と、ミヤビに告げる三瓶。


少し涙ぐみ「すいません!」と謝る三瓶ですが、ミヤビは「大丈夫!」と答えます。



三瓶は続けて「兄が居て、あの重度障害者だったんですけど、僕が8歳の時に重度障害者施設に入って、僕も含め障害者施設を勧めた人達も、僕も家族も、皆、それが最善だと思っていたんですけど、兄はずっと泣いていて、世の中も、僕も、兄の為って言いながら、ただ遠くに、見えないようにしてただけなのかもしれないなって思うわけですよね、奈緒ちゃんの事も、今も正解かどうか、わかんなくて、色々頑張ったんですけど、僕は、まだ光を見つけられてません」と告げる三瓶。


「う~ん、私だったら・・・、嬉しかったと思います、何か、もし聞こえてたんだとしたら『ちゃんと聞こえているよ!』って言いたかったんじゃないかなって」と答えるミヤビ。


ミヤビと三瓶は頷き合い「多分、光はこう、自分の中にあったら良いんじゃないですか? うん、そしたら多分、暗闇も明るく見えると思います」と婚約した当初に交わした、ミヤビとの会話を思い出します。


(回想シーンでのミヤビの台詞)


「こうすると陰が消えます、自分の中に光があったら、暗闇も明るく見えるんじゃないかなって」


「川内先生!」と言いながら、ミヤビに近づく三瓶。


ミヤビは手で止め「三瓶先生、三瓶先生は、私の事を灯してくれました」と言い、抱き合う2人。


「可哀想にね、あの子も、君なら助けてあげられるんじゃないかな?」と西島から言われたことを思い出す三瓶。


抱き合いながら号泣するミヤビ。


ミヤビの背中をさすりながら泣いている三瓶。


ひとしきり泣いた直後「ごめんなさい」と言い、三瓶から急に離れるミヤビ。


「はい?」と戸惑う三瓶。


「どなたですか?」と言うミヤビ。


第9話は、ここまで。



最後の最後・・・「どなたですか?」の破壊力に驚愕。


まさかの衝撃のラスト・シーンだった、今回の第9話。


ラスト・シーンでの2人の会話は、まるで、ドキュメンタリーを観ているようでした。


三瓶先生が泣くシーンには、思わず、ウルッと来ました。


やっと2人の距離が縮まったかと思った直後のミヤビのあの爆弾発言。


三瓶先生は地獄に落とされたような気分だったのでは無かったのでしょうか?


池脇千鶴さんの変わりように驚きましたが、ミヤビのラストシーンのセリフで、それも全て吹っ飛んでしまいました(苦笑)



大迫教授の告白によって、警察に連行された、西島会長ですが、果たして彼の真の目的は何?


ミヤビの記憶障害は、果たして手術で回復するのでしょうか?


三瓶先生の選択が、2人の運命を大きく左右することになるでしょうか?


「アンメット」というドラマのタイトルが示すように、登場人物達はそれぞれ、「満たされない想い」を抱えています。


最終回で、彼らの「アンメット」は満たされるのでしょうか? 


予測不能な展開が続く「アンメット」ですが、最終回まで、目が離せませんね。