先日、5月20日の22時から、フジテレビ系で放送された、杉崎花さん主演のドラマ「アンメット」の第6話のネタバレ&個人的感想を。



酒向芳さん演じる、西島会長がセントラル病院にやって来ました。

安井順平さん演じる、院長の藤堂は、吉瀬美智子さん演じる、津幡を引き連れ挨拶に。


西島は、若葉竜也さん演じる、三瓶友治に「1度会ってみたかったんだ」と言います。


「何か用ですか?」と、ぶっきらぼうに西島に言う三瓶に「噂は聞いてるよ、随分、優秀なんだってね?」と言いながら、じっと三瓶を見つめる

西島。


怪しく威圧的な雰囲気を醸し出します。


脳出血の治療を受けた、鈴之助さん演じる、山本健太郎が、てんかんの発作を起こして搬送されて来ます。


杉崎花さん演じる、ミヤビは以前「1度、てんかん発作を起こした患者の70%が再発します」と、山本に告げていて、不安になる山本に「障害者雇用促進法で、職場復帰が可能です!」と、ミヤビが助言し、山本は職場復帰していたのでした。



2度目の発作で「仕事は、今と同じように出来るのか?」と心配する山本に「予防薬を飲めば大丈夫だから」とミヤビが言います。


(料亭『たかみ』にて)


藤堂と津幡は、西島会長が直々に、三瓶に会いに来た事が不思議でなりませんでした。


一方、三瓶は、小市慢太郎さん演じる『たかみ』の店長・高美武志の味付けが変わった事が気になっていました。


この時、ミヤビが「抗てんかん薬」を飲んでいると知る三瓶は「てんかん発作を起こしていないのに何故だ?」と疑問を持ちます。


帰り、酔った津幡は、三瓶がミヤビの事で、また関東医大に乗り込むと察し、千葉雄大さん演じる星前に探りを入れるように頼みます。


星前は、岡山天音さん演じる、綾野と同期。


さっそく綾野を誘い、サウナで会います。


星前は「大迫教授から、ミヤビが、てんかん薬を処方されている!」と話を切り出すと「何で、お前が?」と驚く綾野。


てんかん薬は、発作を起こした患者に投与する薬なので、井浦新さん演じる、大迫教授が、ミヤビに、てんかん薬投与しているとしたら、ミヤビは過去に「てんかん」を起こしているのかもしれないのでした。


星前は綾野に「もし、予防投与じゃないとしたらどうなる? 俺は、ミヤビちゃんの事が心配なんだ大迫教授の診療記録を見て欲しい!」と正座をして頼みます。


三瓶は、ミヤビが、過去に「てんかん」を起こした事が無いかを調べます。


「大迫教授が、私に嘘をついているなんて有り得ない!」と三瓶に言うミヤビ。


「最低3回は検査をしなければ分からない」と言う三瓶に「薬を止めてみれば分かるんじゃないですか?」と言うミヤビに「それは危険だ」と注意をします。


三瓶は、検査の結果「薬の量が少ないのでは?」と疑問を持ちます。



その頃、西島は「三瓶に会った」と大迫に話していて、大迫は『綾野の論文が出来上がったようです」と報告する大迫。



「これで、麻衣と綾野の結婚の話が進む」と喜ぶ西島。


2人の結婚には関東医大の行方が掛かっていたのでした。


西島は、厚労省の松井と「綾野病院を関東医大の傘下にして、地域慰労構想に協力する」と約束していたのでした。


綾野は大迫から「麻衣と結婚すれば、綾野病院の援助を約束する、経営者として迎えるから、今までのようなカテーテルは出来なくなる」と伝えられていました。


それは綾野にとって大きな選択でした。


「どんな選択でも、君を応援する!」と、大迫は言いました。



ある日、中村里帆さん演じる、看護師の新井小春から「ラーメンを食べに行きましょう!」と誘われますが、ミヤビは「お昼にカツカレーを食べたから」と断ると、小春は「ミヤビは3日続けて、カツカレーを食べている」と教えます。


ミヤビは覚えていないのでした。


その後、ミヤビはその気になり、小春と森と「ラーメンを食べに行こう!」と笑顔になります。



生田絵梨花さん演じる麻衣は、綾野が話半分で聞いていない事が気になり、綾野に「何か、あったのか?」と問います。


麻衣は綾野から話を聞き、三瓶を呼び出します。


三瓶に「綾野を巻き込まないで!」と言う麻衣。


「大迫教授の考えには意味がある、あなたと、ミヤビちゃんだけの問題じゃない! 私達の結婚で困る人がいるんです」と、三瓶に告げます。


「大迫教授は、全体を考えろと、よく言ってましたね、これ程都合の良い言葉は無い!」と三瓶は言います。


その考えは、犠牲になる人がいる、それが、ミヤビだったら、と考える三瓶は「医者として、真実が明らかになるまで、引き下がる事はありません!」と、麻衣にキッパリと告げます。



(日記を読むミヤビ)


三瓶が検査をした時のことを読み、薬を手に取るも、飲まずに引き出しにしまいます。


ミヤビは、大迫の診察を受けます。


大迫は「定期検査をするように」言います。


「てんかん薬は予防投与ですよね?」と尋ねるミヤビ。


「そうだよ」と答える大迫。


「薬は、キチンと飲んでるよね?」と、念を押す大迫。


ミヤビは大迫から、観賞植物と霧吹きを受け取ります。



早速、観葉植物に水を掛けるミヤビ。


「要りますか?」と、三瓶に聞きますが「要りません!」と返す三瓶。


「そんなに水を与えたら良くない」と、三瓶は言いますが「大迫教授の言う通りにしている」と返すミヤビ。


「何でも信じるんですね、大迫教授の言う事なら」と苛立つ三瓶。


三瓶の髪に、ミヤビが霧吹きで水を掛け、笑いあう2人。



その夜、病院で、ミヤビは机に伏して寝てしまいます。


星前が起こすと、ミヤビは「財布が無い!」と言いながら、フラフラと歩きだします。


星前の声は全く聞こえていません。


それは「てんかん」の発作でした。


三瓶の顔を見て「こうすると影が消えます」と言います。


ミヤビは、てんかん薬を勝手に止めていた為、てんかんを起こしたのでした。


この事から、ミヤビは過去に「てんかん」を起こしていた可能性が高いと考えられました。


綾野は、ミヤビの検査結果を見つけ出しました。


しかし、ミヤビの検査結果が記録された、フォルダの中身は全部消去されていたのですが、関東医大に駆けつける三瓶。


綾野がデータを復元します。


すると、ミヤビが「てんかん」を起こした映像がありました。


大迫教授が隠していたのは明らかでした。


さらに映像を見ていくと、何と、西島会長の姿が写ってました。


何故、西島会長がミヤビの診察室に?


三瓶と綾野は大迫を呼び出し問い詰めます。


「何故、ミヤビのてんかんを隠していたのか?」・「薬の量を少量にしていたのは、ミヤビの記憶を戻したくなかったのか?」と。


大迫が7回も検査をしたのは、記憶障害を残し、発作を止める薬の量を知る為でした。


そして、意図的に「てんかん性健忘」を使ったのでした。


三瓶が、それを指摘すると「それの何が問題なの?」と開き直る大迫。


三瓶は大迫に「あなたは医者ですか? 答えてください、あなたは医者ですか? 彼女が、どんな思いで脳外科医であろうとしてるのか、あんたが1番良く知ってんだろ!」と問い詰めます。


綾野も「教授、ちゃんと説明してください!」と言います。


「ミヤビの記憶障害を治したくなかったのは、西島会長の為か?」と問う三瓶。


大迫は「西島から言われてやったのでは無い!」と話します。


「高濃度のてんかん薬は認知機能の低下させる、まずは、てんかん発作を止めて、医師として、働き易い最小限度の服用限度を決めただけだ、予防投与と言ったのは、偏見に晒される事なく働ける環境を作る為だ!」と弁解します。


「彼女の記憶はもう戻らない」と、言う大迫に対して「川内先生の記憶は海馬に眠っているだけ」と反論する三瓶。


「だとしても、それを呼び起こす方法は存在しない」と言う大迫。


その頃ミヤビは、藤堂と共に、山本の上司に会いに行き理解を促します。


山本は「てんかん発作を予防する為、夜勤を減らして欲しい」と申し出ていました。


すると「しばらく休むように」言われてしまいます。


そこで、ミヤビは山本の上司と話す為、藤堂と共に会社に出向いたのでした。



藤堂は、ミヤビに「穏便に話すよう」にと言っていたのですが、なかなか理解をしない上司に苛立ち「理解して欲しいと申し上げているんです、障害のある人が働くのは周りが理解する事が大事だし、必要なのだ」と力説し、更に「障害者雇用促進法で、会社側にメリットがあった筈、その事については、どうお考えでしょうか」と皮肉りました。


おかげで、山本は続けて働ける事となり、心配していた、山本の同僚達からも安心の声が出ます。


麻衣は綾野が、ミヤビの事ばかり気にしているのが気に入らないのでした。


「そんなにミヤビちゃんが心配? そんなに忘れられない?」と言って立ち去ります。



(三瓶とミヤビ)


ミヤビは薬の量を増やしてみると言います。


そうすれば、記憶障害が改善するかもしれないからです。


「認知機能が低下するかもしれませんよ」と三瓶は言うのですが「出来る事はやってみる!」と答えるミヤビ。


そうして薬を飲みます。


その頃、三瓶はミヤビとの写真を見ていました。


(回想シーン)


膝を抱えて座るミヤビと三瓶。


ろうそくに火を灯し三瓶が語ります。


「光を当てると影が出来ます、人間は暗い所に光を当てて良い事をしたと思っている、新しく出来た影には気づかずに、アンメット、直訳すると

『満たされない』 出来た影に光を当てても、また新しい影が出来て満たされない人が生まれてしまう、どうしたら、くまなく照らしてアンメットを無くせるのか? その答えを探しています」と言います。


ミヤビが三瓶に寄り添い、画面は暗くなります。


「こうすると影が消えます」とミヤビ。


そして、再び部屋が明るくなり「ねっ!」と笑いました。


回想シーンから切り替わり、写真を眺めている三瓶は涙を流します。


翌朝、ミヤビは走っていました。


病院に行き「覚えてたんです! 昨日の晩ご飯の豚足」と報告します。


星前は喜び、ミヤビと手を握ります。


三瓶「家で豚足?」と言いながら微笑みます。


第6話はここまで。


ドラマのタイトルの『アンメット』が「満たされない」という意味だと、タイトルの回収をした、今回の第6話。


常に誰かが何かの犠牲になっている、誰かが幸せでも、誰かが不幸せ、そんな対比がある、常に満たされないのは、もっと、と言う欲望もあるかもしれませんが..'。


今回の第6話は。三瓶とミヤビの回想シーンが、素晴らしかったですね。


三瓶はミヤビの事を本気で思っていて、そんな素敵な過去があるから、今があるんだなと思いました。


ミヤビは、三瓶が過去に言った「こうすると、影が消えます」という言葉を脳内のどこかで覚えていたようで、てんかん発作の時に呟いてました。


それが、三瓶には嬉しい事でもあり、悲しい事でもあるのでしょうか?


満たされない思いは、まさに『アンメット』ですね。



また、てんかん発作を調べる為の注射のシーンで「痛いですよ」と言う三瓶と「はい!」と言うミヤビ。


これが繰り返され、ミヤビが笑うシーンがありましたが「もしかしたら、このシーン、アドリブ?」と思ってしまいました。


ここまでの、このドラマで、1番の微笑ましいシーンでした。


もうひとつは、三瓶の寝ぐせを直すシーン。


三瓶の髪に霧吹きで水を掛けるだけのシーンなんですが、2人のイチャイチャが止まりません。


星前と風間も、それを見ていて微笑むという、とても良い感じの場面に仕上がっていました。


大迫教授は「ミヤビの記憶障害は、もう治らない!」と断言していましたが、ラスト・シーンで、ミヤビが、夕飯の豚足の事を覚えていました。


もしかしたら、記憶が戻るのでは?と、密かに期待してます。


三瓶に会いにきたり、綾部を実家の綾野医院の経営者にしようとしたり、西島会長の目的が気になります。


綾野医院を乗っ取って、関東医大を大きくしようとしているのは分かりますが、三瓶に会いに来たのは、おそらく、それとは別問題なんでしょう。


ミヤビに関する事の筈だと思います。


ミヤビの治療映像にも映りこんでいる西島会長。


ラスボス的存在で、とても怖い存在です。


西島会長を演じる、坂向芳さん、火曜日の夜にNHKのドラマ10枠で放送されている、石橋静河さん主演の「燕は戻ってこない」でも、キミの悪いセクハラ親父を演じられていて、こちらも存在感充分でした。


不気味な存在感のある役は、まさに適役かも?


今回の第6話では「障害者雇用制度」も織り込まれました。

 


次回、第7話では、小市慢太郎さん演じる「料亭たかみ」の主人、高見の脳に腫瘍が見つかり、料理人の命綱である、嗅覚が失われるかもしれないという危機と、ミヤビの記憶障害が改善したのも束の間、記憶がすり替わる症状が頻発するというストーリーのようです。


次回の第7話も楽しみですね。