広島東洋カープや、大リーグのロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキースで活躍し、日米通算203勝を記録した黒田博樹氏が、先月、野球殿堂入りしました。
そんな、黒田博樹氏が、何より大切にしていた
思い出について、KKベストセラーズから発刊されている、黒田博樹氏の著書「決めて断つ」の中で語られています。
それは、エースとして活躍したプロ野球時代ではなく、万年補欠だった、上宮高校時代の事。
必死に練習に励むものの、エース・ピッチャーだった、1学年先輩の薮田安彦さん(元・ロッテ)や、同級生の西浦克拓さん(元・日ハム)や、筒井壮さん(現・阪神コーチ)らに技術が及ばず、ずっとベンチを温める選手生活でした。
しかし、黒田博樹氏は、それでも腐らず、走り込み、投げ込み、自分を鍛え続けました。
その3年間こそが「かけがえのない財産」だと、綴っておられます。
とかく人は、優れた人物の華々しい姿ばかりに目を奪われがちですが、表に見えるものばかりを真似ようとしても、大抵は徒労に終わります。
産まず弛まず、鍛錬を重ねる、見えない姿勢にこそ、学ぶべきものが多くある筈だと思います。
「目立たなくていい!」・「人に分からなくてもいい!」・「自分はこれだけやって来た!」と言える『財産』を持つ人は強いと感じます。
試練や、悩みに直面した時、それに打ち勝つ『勇気』になるからだと思います。
仏典には「さくらはおもしろき物、木の中より咲きいず」とあります。
桜は、ごつごつした木から、美しい花を見事に咲かせます。
まさに『努力ありてこそ、勝利あり!』・『苦闘ありてこそ、栄光』という事ではないでしょうか?
桜が咲き誇る季節まで、あと少し。
来るべき『春』に『勝利と栄光』を掴めるよう、日々精進して参りたいと思います。