今日は、叙情派・シンガー・ソング・ライターの因幡晃さんのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、1993年に発表された、因幡晃さんの通算11枚目のアルバム「潮騒」を。
無類の美声の持ち主である、因幡晃さんには、代表曲の「わかって下さい」という名曲が、ありますが、その他の楽曲にも魅力的な曲が、数多くあるんです。
因幡晃さんは、その声質の故からか、謂わゆる
「女歌」が多いですが、このアルバムのタイトル曲の「潮騒」も、因幡晃さんのお得意の楽曲で、何とも切ない気分にさせてくれる、ピアノ伴奏による、美しいバラードなんです。
個人的には、この世代のシンガー・ソングライターが、フロント・シーンに復活して来るのは,非常に嬉しいです。
ニュー・ミュージックが、いつしか、J-POPと呼ばれ、若者達が聴き手の主流となり、大人の鑑賞に耐えうる楽曲が少なくなって来たと感じる、現在、70年代から活躍している、大御所達の奮起を感じ、若い頃の少々トンガっていた、因幡晃さんのイメージが消え、とても素敵なシンガー・ソングライターになられたと思います。
叙情派シンガー・ソング・ライターの面目躍如と言える、このアルバム、是非共、ご一聴を。
YouTubeに、このアルバム収録曲の音源が無いのは、ちょっと残念でした。
収録曲
1.今夜本当のさよなら
2.ありふれた毎日に染まる前に
3.瞳にやさしさを
4.Last Heart
5.君のホームタウン
6.小夜曲 〜セレナーデ〜
7.涙よ眠りについて
8.少女の手
9.遠くで見つめているよ
10.潮騒

