今日は、清水健太郎さんのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、1977年に発表された清水健太郎さんのデビュー・アルバム「KENTARO FIRST」を。
故・ナンシー関さんが「無人島に持っていく、1枚」に選んだ名盤です。
シングル曲は、1976年に発表され、大ヒットしたデビュー曲「失恋レストラン」と続いて、1977年に発表され、50万枚を超えた「帰らない」、そして、そのカップリング曲で、後に両A面となった「恋人よ」(同年発表の五輪真弓さんの楽曲とは別の楽曲)が収録されています。
この時点では、たった2枚しか、オリジナル・シングルを出していない中でのアルバム発表は、1977年当時の清水健太郎さんの人気の高さが偲ばれます。
特筆すべきなのは、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの1973年のデビュー曲にして名曲「知らず知らずのうちに」と、故・河島英五さんの1976年の大ヒット曲「酒と泪と男と女」(1976年)の2曲です。
いずれも清水健太郎さんのボーカル、馬飼野康二さんのアレンジによって、都会的な喪失感溢れる楽曲に生まれ変わっており、ここでの成功が、同じ、1977年発表の3枚目のシングル「遠慮するなよ」(宇崎竜童さん作詞・作曲)の誕生に繋がって行ったのだと思います。
ちなみに、つのだ☆ひろさん作詞・作曲、大野雄二さん編曲で知られる、1978年のヒット曲「きっと今日からは」は、このアルバムからのシングル・カットの楽曲です。
ここでは、「失恋レストラン」以外のアルバム全アレンジを担当した馬飼野康二さんの編曲バージョンを聴くことが出来ます。
また、清水健太郎さん作詞・作曲による「海に唄おう」・「両切りのキャメル」の2曲も収録されており、これも必聴です。
この後、Vシネマなどで俳優として、存在感溢れる演技で活躍されましたが、度重なる不祥事で、清水健太郎さんの芸能生活が「失礼レストラン」になってしまい、多くのファンを悲しませた事が非常に残念でなりません(泣)
収録曲
1.失恋レストラン
2.今日からは
3.恋人よ
4.海に唄おう
5.知らず知らずのうちに
6.帰らない
7.いつもなら
8.夜ふけ
9.わかれ
10.両切りのキャメル
11.酒と泪と男と女
12.まだ春なのに