今日は、氷室京介さんのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、2006年に発表された、氷室京介さんの通算11枚目のオリジナル・アルバム「IN THE MOOD」を。
2003年に発表された、前作「Follow the wind」より、3年4ヶ月振りとなる、オリジナル・アルバムで、作詞を松井五郎さん・森雪之丞さんの他、GLAYのTAKUROさんが1曲を担当。
作曲・編曲・プロデュースは、氷室さんが担当しています。
レコーディングは、アメリカ合衆国にて行われ、GLAYのメンバーが参加した楽曲の他、Jimmy Eat Worldや、AFIのカバー曲などが収録されています。
アルバム・コンセプトとしては、氷室さん本人によれば、1960年代のポップスを昇華させた「ダサカッコいい、ビートの曲」を目指して制作されました。
2004年公開の、Hugh Jackman、Kate Beckinsale主演の映画「Van Helsing」の「日本語・吹き替え版」のテーマ・ソングに起用された「Wild Romance」。
music.jpのCMソングに起用された「EASY LOVE」。
「WOWOW ヨーロッパ・サッカー・イメージ・ソング」に起用された「BITCH AS WITCH」。
日本TV系のバラエティ番組「ダウンタウンDX」のエンディング・テーマに起用された「SWEET REVOLUTION」が、先行シングルとして、リリースされました。
このアルバムのオープニング曲を「Easy Love」で来るとは思わなかったです。
「Wild Romance」が、アルバムのオープニングだと、個人的に予想してました(苦笑)
いつもの氷室さんなら、1曲目から、突っ走る感が特徴だったのですが、今回は本人曰く「ビート系で、パンク・ロックを、かなり危なっかしい音で!」という事でしたが、アルバム・タイトルの「IN THE MOOD」には、個人的には、少し遠かったように感じました。
3曲目の「Bitch As Witch」は、ラップとビートを融合させた楽曲です。
4曲目の「Wild Romance」は、発表前は「この曲を、ニュー・アルバムに入れるの?」と思っていましたが、良い意味での驚きでした。
シングル・バージョンとは、また違って、カッコ良いです。
「CALLING」に通じるものがあります。
5曲目の「Harvest」は、佳作のバラード。
「LOVER'S DAY」を彷彿とさせる楽曲です。
歌詞が、後々の曲と繋がっているような印象を受けました。
6曲目の「Say something」は、作詞が、GLAYのTAKUROさん。
GLAYとアメリカのミュージシャン達で、2回録ったものの、思い通りの楽曲が出来なくて、お蔵入りしていた幻のコラボ曲。
氷室さんが作曲しているのに、どことなくGLAYっぽいメロディーと、氷室さん独特の鋭い声(バックの声はTERUさん?)が、見事にマッチしています。
8曲目の「Sweet Revolution」は、このアルバム中、最もパワーを感じた楽曲の内の1曲。
「Memories of Blue」の「 Son of a Bitch」や「DECADANT」を彷彿させます。
9曲目の「Shadow Of Your Smile」は佳曲のバラード。
「JULIA」を彷彿とさせる楽曲です。
10曲目の「Pain」は、Jimmy Eat Worldのカバー曲。
11曲目の「Miss Murder」は、AIFのカバー曲。
原曲のアーティストの前知識も無く、このカバーを聴いたんですが、さすが本場のプロと演っているだけはあります。
完璧なカバー曲でだと思います。
アルバム・ラストの12曲目は「Stand Alone」
氷室さんのアルバムのラストの曲は、毎回、メッセージ性を想起させる楽曲が多いのですが、このアルバムでも、やはり氷室さんから、リスナーへの熱いメッセージを感じました。
収録曲
1. Easy Love (IN THE MOOD EDITION)
24枚目のシングル。
オリコン最高6位を記録。
Joestylesによるラップが追加されています。
2.Ignition
3.Bitch As Witch (ALBUM MIX)
24枚目のシングル
Easy LoveのC/W曲。
オリコン最高6位を記録。
4.Wild Romance (ALBUM MIX)
23枚目のシングル。
オリコン最高6位を記録。
5. Harvest
6. Say something
7. In The Nude〜Even not in the mood〜
25枚目のシングル。
「SWEET REVOLUTION」のC/W曲。
8. Sweet Revolution
25枚目のシングル。
オリコン最高3位を記録。
シングル・バージョンは最後まで演奏して、曲が終わりますが、アルバム・バージョンはフェードアウトで終わっています。
9. Shadow Of Your Smile
23枚目のシングル「Wild Romance」のC/W曲で、特に表記は無いのですが、シングル・バージョンの物と、ミックスが異なる箇所が一部存在しています。
10. Pain
11. Miss Murder
12. Stand Alone
