今日は、SURFACEのギタリスト、永谷喬夫 

(ながたに たかお)さんのお誕生日なんです。

今回の個人的アルバム・レビューは、1999年に発表された、SURFACEのデビュー・アルバム「Phase」を。



SURFACEは、ボーカルの椎名 慶治(しいな よしはる)さんと、ギターの永谷喬夫さんによるユニットで、1993年に高校の文化祭で、2年生の永谷さんと、3年生の椎名さんが知り合い、バンドを結成。


当時は、お二人の他、永谷さんと同じ軽音部のベーシストと、キーボディストが在籍しており、ドラムレス・バンドでした。

1994年、高校の予餞会での初演奏後、椎名さんと永谷さん以外のメンバーが脱退。


これにより、椎名さんと永谷さんの2人体制となり、1998年にユニバーサルミュージック(旧マーキュリー・レコード)より、シングル「それじゃあバイバイ」でデビュー。


このアルバム「Phase」 は、SURFACE初のオリジナル・アルバムで、オリコン最高2位を記録し、彼らにとって、最大のヒット・アルバムとなりました。




初回限定盤は、スケルトンケース仕様でした。


収録曲は、全て演奏時間が、4分以内の楽曲が、全12曲収録されています。



アルバムのオープニング曲「空っぽの気持ち」は彼らの恩師である、武部聡志プロデューサーとの共同作品です。



名刺代わりとしては、あまりに率直な言葉と、力強いアコギに引き込まれます。


誰にでも経験がありそうな、何気ない日常の1コマを簡潔な歌詞と、耳に心地よい音で纏めています。


アルバムの後半には、ハードロック風なナンバーもあります。


これはギターの永谷さんの好みが入っていると思われます。


歌詞が飾り気がなく、想いの丈を目一杯出しているのに好感が持てました。


ボーカルの椎名さんは、男性にしては声が高めで、この頃は、まだ23歳なので歌声も軽いです。


滑舌が良く、歌詞カードは要らないくらいです。


女性にも無理なく歌いやすいキーで、実際、SURFACEは、若い女性ファンが多かったように思います。


「さあ」や「なにしてんの」などのシングル曲やアルバム収録曲、どちらも非常に完成度が高く、このアルバムには捨て曲が全く見当たりません。


デビュー・アルバムにしてこの状態だったので当時は「これは、強力なユニットが出て来たな〜!」と感じたものでした。



SURFACE は、2010年に一度解散しましたが、2018年から活動を再開されています。













収録曲


  1.空っぽの気持ち


  2.さぁ

     

    サード・シングル。

     

TV朝日系のアニメ「まもって守護月天!」のオープニングテーマにされ、オリコン最高20位を記録しました。



また、シングル発売から、17年後の2015年10月11日に放送された、TBS系のキング・オブ・コント2015」にて、優勝を果たした、お笑いコンビのコロコロ・チキチキ・ペッパーズの決勝の2戦目のネタで、この楽曲が使用され、2015年10月26日付のBillboard JAPAN Hot 100にて、19位にランクインし、11月3日の同コンビの単独ライブにボーカルの椎名さんが出演。



  3.なにしてんの 〜Sweet Horn Mix〜


4枚目のシングル。


 財前直見さん、上川隆也さん主演のフジテレビ系のドラマ「お水の花道」の主題歌に起用され、オリコン最高14位を記録。


  4.ふたり


  5.FACE TO FACE 〜がんばってます〜


  6.線


  7.バランス


  8.ひとつになっちゃえ


  9.それじゃあバイバイ〜Phase Mix〜


デビュー・シングル。


江角マキコさん主演のフジTV系のドラマ「ショムニ」の挿入歌に起用され、オリコン26位を記録。


10.まだまだ


11.冬の終わり


12.ジレンマ


    セカンド・シングル。


TBS系の「COUNT DOWN TV」の1998年8月度のエンディングテーマに起用され、オリコン最高44位を記録。