今日は、Alanis Morissetteのお誕生日なんです


今回の個人的アルバム・レビューは、2002年に発表された、Alanis Morissetteの通算5枚目のアルバム「Under Rug Swept」を。


「Jagged Little Pill」・「Supposed Former Infatuation Junkie 」・今作の「Under Rug Swept」・「So Called Chaos」という流れになっています。


激しさが目立った、デビュー・アルバム「Jagged Little Pill」から一転して、内省的で地味な印象の「Supposed Former Infatuation Junkie」の後に出たアルバムですが「Jagged」の爽快感と「Supposed」の内省的な深みがブレンドされているアルバムだと思います。


彼女のリリースされたアルバムを聴くと、女性特有の優しさや、力強さが滲みて来るのが本当に良く分かります。

決して力まず、媚びないスタイルは、他のアーティストとは明らかに違う色彩を放っています。


今作は「Jagged Little Pill」に近い感じのサウンドで、心地良いグルーブ感と、親しみやすいポップな感覚を兼ね備えていて、聴いていて気持ちの良いアルバムになっています。


サウンドは、カナダのアーティストにあるような透明感 & 開放感を感じさせるようなスケールの大きなサウンドです。

その音楽世界の中で、Alanisの声が響きます。

Alanisのボーカルは、とてもナチュラルです。


自然体の歌唱で「自己の内面」・「自己の外の世界」に対し、様々なものを表現しているように感じます。

シンガーとしての成長、それよりも大きな人間的な成長を感じさせられます。


「Jagged Little Pill」ほど、世間の評価は高くないアルバムなんですが、それでも、やはり、Alanis Morissetteの魅力が満載の名盤だと思います。

「Hands Clean」は、今までに何回聴いたか分からない程聴きました。

Alanis Morissetteらしいカッコ良さで、魅了してくれる楽曲です。

「So unsexy」では、女性らしい不満を歌っていて、これもAlanis Morissetteらしい1曲。

「Utopia」は、2011年の9.11の「ニューヨーク同時多発テロ」を受けて書いた楽曲で、Alanis Morissetteが理想とする世界を歌っています。


このアルバムは、世界12ヶ国で、初登場No.1を獲得しました。

 
「Alanis Morissetteファン」にオススメです。


特に、前作「Supposed Former Infatuation Junkie」で、Alanisの音楽から離れてしまった人に聴いて頂きたいアルバムです。


日本盤には、ボーナストラックとして「Sister Blister」・「Sorry 2 Myself」の2曲を収録。



収録曲

  1. 21 things i want in a lover

     (恋人に求める21の条件)

  2. narcissus

  3. Hands Clean

  4.flinch

  5.so unsexy

  6.precious illusions

  7.that particular time

  8.a man

  9.you owe me nothing in return

10. surrendering

11. utopia

12. sister blister(Bonus track)

13. sorry 2 myself(Bonus Track)