今回も遅ればせながら、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第17話「助命と宿命」のネタバレ&個人的感想を。


第16話「伝説の幕開け」で、菅田将暉さん演じる源義経の奇を衒(てら)う作戦により、源氏は平家との一ノ谷の戦いに勝利しました。


第17話「助命と宿命」は西田敏行さん演じる後白河法皇が、義経の活躍を喜ぶシーンから始まりました。


一ノ谷の戦いで平家を敗走させた義経を、後白河法皇は気に入り、喜びます。

義経自身も、自らの活躍に、大泉洋さん演じる源頼朝が喜んでいると思っていました。

義経は、後白河法皇より、京を守る護衛・検非違使に推挙され任命されます。

頼朝からの検非違使への推挙の話は、無かったのですが、後白河法皇は「頼朝は忘れて良い!」と義経に伝えます。

義経は、検非違使に任官された事で、佳久創さん演じる弁慶らと祝いの宴を開催します。


その宴で、義経は、石橋静河さん演じる、白拍子の静御前の美しさに目を奪われました。

『静御前(しずかごぜん)とは、平安時代末期から、鎌倉時代初期の女性・白拍子(しらびょうし)宴席用の歌舞、及び、それを演ずる芸人の事で後に、義経の妾となる人物です』


その頃、小栗旬さん演じる義時は、戦勝報告の為に迫田孝也さん演じる源範頼と共に、鎌倉に帰っていました。


頼朝は、市川染五郎さん演じる木曽義高の処遇について、義時に「義高を討て! 3日やる!」と命じます。

義時は、気が進みませんが、頼朝に逆らう事は出来ません。

頼朝は、義時が主君の為に勇敢に挑戦できるのかを試す意味で、義時が、どのように義高を上手く殺るのかを見るつもりでした。


頼朝は「人を治めるには、鬼にならねばならぬ時もある」と、義時に話しますが、義高が殺される事を知った小池栄子さん演じる政子は頼朝に義高の命乞いをします。


落井実結子さん演じる大姫と義高が互いに思い合っている事を知っていたからでした。


しかし、頼朝は父・義朝を平家に殺され、その恨みは、20年経過した、今も消えておらず、義高も同じだと思っており「あやつの恨みは、必ず、万寿に降りかかる! 今のうちに、その根を断ち切っておく必要があるのだ」と答えます。


しかし、頼朝にそう言われても、政子は諦めがつきませんでした。

その為、義時の制止を振り切って、義高の元に行き「伊豆山権現に匿ってもらいましょう!  あそこなら、鎌倉殿も手を出せないはず」と義高に言います。

義高は「私は、鎌倉殿を決して許しはしない!」
と言って、頼朝の首を隙あれば取ろうと考えていました。

そして、その怒りは青木崇高さん演じる父の義仲を救わなかった義時にも向いていました。

義高は「私を生かしておいても、皆さんの為になりません、お引き取りください」と助命を固辞します。


その頃、鎌倉の御所には、八嶋智人さん演じる武田信義と嫡男の一条忠頼がやって来ました。

忠頼が出陣した事に対して、恩賞が無かった事に文句を言いにやって来たのです。


頼朝は「恩賞については、法皇様のおぼし召ゆえ我らには何とも」と、躱しました。

しかし、お互いに源氏の棟梁は自分だという自負を持っている為、決着をつける気持ちがありました。


信義は、頼朝の足元を掬う何か材料が欲しい。

そこに、義高が幽閉されている事を知り、義高に会いにに行こうとします。


その頃、義高の元には、秋元才加さん演じる木曾義仲の妾・巴御前が訪ねて来ていました。

義仲からの手紙を渡す為でした。

義仲の手紙には「頼朝を敵と思うな」と諭すように記されていました。

そして、巴御前は義高に「自分が亡き後、平家滅亡を果たせるのは鎌倉殿しかいない。

義高様には、生きて源氏の悲願を見て欲しい」と仰っておりましたと伝えます。


義高は「父の思い、しかと受け止めた」と言い、生き延びる選択をします。

政子は直ぐに、伊豆山権現に逃げる準備を始めました。


その話があった後に、武田信義と忠頼が、義高の元にやって来ました。


信義は「わしと一緒に頼朝を倒そう!」と、義高に告げますが、義高は「父は、鎌倉殿を恨むなと書きました、お引き取りください」と答え、信義の言葉に心が動く事はありませんでした。

 
その後、信義と忠頼が義高に会っていた事が、頼朝に漏れ、義高の警護が厳しくなりました。

その為、政子達は作戦を変更して、義高に会いに行きました。


宮澤エマさん演じる実衣の夫で、新納慎也さん演じる全成が頼朝になりすまして、義高の部屋に入ります。

そして、義高に女装をさせて、逃げる準備をしていました。

裏庭では、新垣結衣さん演じる八重が待っていて女装した義高は、侍女に紛れて御所から出ます。


その直後に、再び忠頼が義高に会いに行った所、監禁場所から義高が居なくなった事が発覚し、大騒ぎとなります。


この事を知った頼朝は激怒し「義高を見つけ次第首を刎ねろ!」と命じます。


義高は「やはり、義時を信じる事ができない、
鎌倉は恐ろしい所です。」との書置きを残して、信濃を目指し、西へと逃げてしまいます。

義時は、仲間為に偽情報を流し、西の方面を探させて時間を稼がせていたのに裏目に出てしまいました。

逃亡中の山中で、義高は追手に見つかってしまいます。


大姫の鞠を刀に括り付けていた為、抜刀すら出来ずに斬られてしまいます。


一方、御所では、頼朝の命に愛娘・大姫が、小刀を喉元に突き付け「冠者殿がいなくなったら、私も死にます!」と、義高の助命を懇願します。

頼朝は「こんな事をさせるな!」と政子を叱りますが、政子は「あなたがさせているのです!」と言い、政子も一緒に懇願し、頼朝は「わしの負けじゃ! 父が悪かった」と折れました。

政子は、頼朝に騙されないように、一筆書かせます。

そして、義時は、義高を殺す事を中止するように命じた、その直後でした。


長尾卓磨さん演じる藤内光澄が、首桶を担いで、御所の前へとやって来ました。

その姿を見た義時と時政が、光澄を連れて、鎌倉殿の元へ行きます。

義時は大姫をその場所から離れさせます。


光澄は笑顔で「謀反人、源義高、藤内光澄が討ち取りました!」と報告します。

頼朝は「そうか、これは天命ぞ」と呟きます。

政子は「断じて許せん!」と、声を震わし怒りを露わにします。


政子の発した言葉は重く、政子の意図を離れて、光澄は、その後死罪となります。

義時を、いや、北条家を試すが如く、頼朝から試練が課されたのでした。

義時は反対しましたが、父と母の説得により、やむなく決心します。


義時の手によって、光澄の処刑と、頼朝に謀反を企んだ罪状により、一条忠頼の成敗が行われました。

(斬首の直前、藤内光澄は「何故だ〜!」と叫び忠頼も「唆して逃がした訳では無い!」と無実を訴えようとしたが、聞き入られず、2人共、義時に斬られます。


武田信義は、頼朝に逆らわない事の起請文を書かされますが「お前たちはおかしい! 謀反とは何か! 謀反とは、家人が主人に対して行う事!
わしは、頼朝を主人と思った事などは無いわ!」と叫びますが、義時は無視します。


政子は義時から、自分の言葉がキッカケになり、光澄が死刑になった事を知り驚きます。

義時は「かつての我らではないのです」と政子に今の立場を伝えます。


その後、義時は、赤ん坊の金剛を抱きながら「父を許してくれ」と涙します。

そんな義時に妻である八重が、寄り添います。

第17話「助命と宿命」はここまで。



第17話では、衝撃の結末が待っていました。

大姫の決死の覚悟で、政子と共に頼朝に、義高の助命の一筆を書かせたというのに(泣)

「これで助かった!」と思ったら…。

何故、勝手に信濃方面へ逃げた?(涙)

落井実結子さん演じる大姫の覚悟と、その結末に涙・涙の第17話でした。

非情にならないと生きていけない義時も、辛い立場に立たされています。

時代のせいかもしれないですが、ここのところ、残酷なストーリー展開が続いています。

今回から、石橋靜河さん演じる、静御前が登場しましたが、石橋静河さんが「静御前」を演じるというのは、NHKサイドが狙ったキャスティングだったのでしょうか?(笑)

個人的には、石橋静さんは、好きな女優さんなんで、これからも楽しみです。