今日は、Michael Schenker Groupのリーダー、Michael Schenkerのお誕生日なんです。

今回の個人的アルバム・レビューは、1999年に発表された、Michael Schenker Groupの通算6枚目のオリジナル・アルバム「The Unforgiven 」を。


伝説のギター・ヒーロー、Michael Schenkerが、1980年代に一世を風靡したギター・レーベルの「SHRAPNEL」から、1999年に発表したアルバムです。


内容は、MSG史上1・2を争う程、ハード&ヘビーな仕上がりです。

John Norum(EUROPE)のバンドに在籍していた、KELLY KEELINGを、新・ボーカリストに迎え、全盛期の泣きのメロディが復活したアルバムです。


KELLY KEELINGの歌声は、DAVID COVERDALE風のブルージーで、しわがれ気味のパワーシャウトで、Michael Schenkerは、深く歪んだ、図太いトーンで、それに応ています。


JOHN ONDER(ベース)・SHANE GAALAAS(ドラムス)のテクニカルなリズム・セクションは変拍子を織り交ぜ、元々トリッキーだった、Michael Schenkerのギター・リフを、さらに鋭いものにしています。

1990年代半ばのMichael Schenkerに抜けていた、毒気のようなものが戻ってきて、非常にモダンな印象を受けました。

それでいて、ヨーロピアンな翳りや湿り気、哀愁をたっぷり残していて、まさに世紀末版「ASSAULT ATTACK」といった感じのアルバムです。

Michael Schenkerの楽曲の中でも「シリアス寄り」が好きな方ならば気に入るはずです。


色々なボーカリストと組む彼ですが、KELLY KEELINGは、中でも独特な感じがします。

初めは、とてもスタンダードな歌声なんですが、聴くにつれて強烈な個性だと感じました。

KELLY KEELINGは確固たる、彼の世界観を持っていて、知らず知らずに彼のカラーに浸りそうになります。

もっと凄いのは、Michael Schenkerのギターは、それでも、出るでも引っ込むでも無く、しっかりと在る事だと思います。

よく言われる、1980年前後と比べる事云々を抜きにして、やはりオリジナルを持つ、プロ同士が共演する事は凄い事だと思いました。

このアルバムでは、随所に泣きのフレーズが散りばめられ、KELLY KEELINGのDAVID COVERDALE風のソウルフルなボーカルと共に、ビートの渦に溺れまくります。

特に、泣きのギターが印象的なアルバム・ラストのバラード「The Storm」は名曲です。

8曲目の「Forever And More」も、お薦めのバラードです。

Best Rock Ballads - M.S.G. - Forever and MoreMontagem de Vídeo By Dj DanadinhaEntretenimentoリンクyoutu.be

The Michael Schenker Group- Rude Awakeningfrom the 1998 release "The Unforgiven"- Shrapnel Records- I do not own the copyright to this.リンクyoutu.be



収録曲

  1.Rude Awakening

  2.The Mess I've Made

  3.In And Out Of Time

  4.Hello Angel

  5.Fat City N.O

  6.Tower

  7.Pilot Of Your Soul

 8.Forever And More

  9.Turning Off The Emotion

10.Live For Today

11.Illusion

12.The Storm