今日は、Gilbert O'Sullivanのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、1991年に発表された、Gilbert O'Sullivanの通算10枚目のオリジナル・アルバム「SOUNDS OF THE LOOP(あの日の僕を探して)」を。
このアルバムには、来生たかおさん作曲の楽曲が収録されています。
今聴くと、結構カッコ良いんです。
最初、この楽曲を聴いた時は「メロディーが、シンプル過ぎて、ちょっと地味かな〜?」と思いました。
「来生たかおさんって、和製・Gilbert O'Sullivanだと思ってたのに、何で、この楽曲を提供したんやろ?」と、僕自身、疑問に思ったものでした。
後から知ったのですが、来生たかおさんは、このアルバム用に4曲を提供していて、Gilbert O'Sullivan自身が、その中から「この曲で行こう!」と選んだらしいのです。
Gilbert O'Sullivan自身が、良いと思ったんなら良いか?(笑)
むしろ、Gilbert O'Sullivanが作らないタイプの楽曲という意味で、Gilbert O'Sullivan自身が気に入ったのかもしれません。
不思議な事に、聴く度、当初、地味だと思っていた、この歌が、しみじみと良いんです。
今では、結構お気に入りだったりするのです。
来生たかおさん自身も、シングルとして、この歌を発表しています。
タイトルは「出会えてよかった」
作詞は、もちろん、実姉の来生えつこさん。
来生さんバージョンを聴くと、「あぁ!やっぱり来生たかおさんだな〜!」って感じです。
このメロディーは、日本語の歌詞の方が相性良いのかな?」という気もします。
「出会えてよかった」は、来生たかおさんのアルバム「ラビリンスⅡ」に収録されてます。
もう一つ注目なのは、このアルバム「あの日の僕を探して」では、アルバムラストに収録された「Can't Think Straight(ぼくときみのラヴ・ソング)」で、来生たかおさんと、Gilbert O'Sullivanが、デュエットしている事なんです。
このメロディーは最高です。
「美しく・愛らしく・壮大なスケール」と、まさに言う事無しです。
この楽曲は、90年代に限らず、Gilbert O'Sullivanのキャリアを通しての傑作の一つだと思います。
アルバムでは、歌のイントロで、Gilbert O'Sullivanと掛け合う小芝居があるのですが、そこにも、来生たかおさんは登場します。
電話で、Gilbert O'Sullivanが「あの〜!メリーさんは居ますか?」との問い掛けに、来生たかおさんが「いいえ!」と返事をするだけ。
来生さん「No」の一言の台詞、頑張っています
(笑)
また、日本盤とイギリス盤では、ジャケット写真なども、全く異なるものになっているんです。
このアルバムの日本盤のタイトルは、主題歌に、Gilbert O'Sullivan「Tommorrow, Today」を起用し、このアルバムの発表翌年の、1992年に織田裕二さん、仙道敦子さん主演で、TBS系で放送されたドラマ「あの日の僕をさがして」と同じなんですが、「Tommorrow, Today」は、残念ながら、このアルバムには未収録なんです。
収録曲
1.Best Love I Never Had(ベスト・ラブ)
2 .Not That It Bothers Me(流れのままに)
3.Sometimes
4.It's Easy To See When You're Blind
(幻のシルエット)
5.Having Said That
(愛をささやく時)
6.Divorce Irish Style
(アイリッシュ風にお別れしましょう)
7.What A Way To Show I Love You
(出会えてよかった)
8.Came And Went
9.I'm Not Too Young
(過ぎ去りし日々に)
10.I Can Give You
11.Can't Think Straight
(ぼくときみのラヴ・ソング)