今日は、グレン・フライのお誕生日。

今日は、Eaglesの中核メンバーで、主にボーカル&ギターを担当していた、Glenn Freyのお誕生日なんです。

今回の個人的アルバム・レビューは、Glenn Freyが、1984年にリリースした、セカンド・ソロ・アルバム「THE ALLNIGHTER」を。

アルバムのトップを飾るタイトル曲「THE ALLNIGHTER」は、イントロに雨の音が入っていて、秋の長雨と言われるこの時期に似合っているように感じます。

また、このアルバムがリリースされた当時は、ジャケットの雰囲気が、真夏の暑い夜を連想させました。

Eagles としての活動にピリオドを打ち、メンバーそれぞれが、ソロ活動をしていた中、Glenn Freyは、このアルバムからのファースト・シングルの「SEXY GIRL 」が全米チャート最高20位というスマッシュ・ヒットを記録し、幸先の良いスタートを切りました。

続くアルバム・タイトル曲の「THE ALLNIGHTER」は、最高で54位止まりでしたが、Glenn Frey のソロ活動を一躍有名にしたのは、映画と、TVドラマに提供した2曲でした。

その1曲目は、テレビ・ドラマ「Miami Vice」に提供した「SMUGGLER'S BLUES」でした。

1984年から放送された、Don Johnson とPhilip Michael Thomas が主演の「Miami Vice」に、Glenn Frey はSeason1の第15話「SMUGGLER'S BLUES」で、ドラマの「Smuggler's」のタイトル通り、麻薬密輸役として、ゲスト出演しました。

ドラマのエピソード内で起用された「SMUGGLER'S BLUES」は、全米チャートで、それまでの、彼のソロ活動の最高位となる、最高12位を記録しました。

1985年にリリースされた「Miami Vice」のサウンド・トラック盤には「SMUGGLER'S BLUES」と「YOU BELONG TO THE CITY」の2曲が収録され「YOU BELONG TO THE CITY」は、シングル・カットされ「SMUGGLER'S BLUES」を上回る全米最高2位を記録しロック系チャートでは1位を獲得しました。

また「Miami Vice」のサウンド・トラック盤は、全米アルバム・チャートで、1985年暮れに約2か月間にわたって No.1 に輝きました。

アルバム「THE ALLNIGHTER 」に収められた、Glenn Frey のもう1つのヒット曲は、Eddie Murphy が主演した「Beverly Hills Cop」の挿入歌に起用された「THE HEAT IS ON」でした。

この「THE HEAT IS ON」は、1984年に発表された「THE ALLNIGHTER」には、未収録だった楽曲で、後に再発売された際には、元々、収録されていた「LIVING IN DARKLESS」に代わって「THE HEAT IS ON」が収録されました。

僕が持っているアルバムは、1992年に、日本のみで、新たに再編集されて発表されたアルバムで「YOU BELONG TO THE CITY」などと合わせて、11曲目以降に、Bonus Trackとして全13曲収録されています。

「THE ALLNIGHTER」に続いてシングル・カットされた「THE HEAT IS ON」は、映画の大ヒットもあって、全米チャートで最高2位を記録。

この曲を含む、サウンドトラック盤もまた、1985年の夏に、全米アルバム・チャート1位を獲得しました。

「Miami Vice」と「Beverly Hills Cop」の2枚の No.1 になった、サウンド・トラック盤に楽曲が使われた事もあって、この頃のヒット・チャートではGlenn Frey の名前はよく登場しました。

その効果もあって「THE ALLNIGHTER 」は、ソロ・デビューアルバム「No Fun Aloud」を上回る、最高22位を記録し、デビュー・アルバムに続いて、ゴールド・ディスクを獲得しました。

また「No Fun Aloud」では、ランクインを果たせなかった全英チャートでも「THE ALLNIGHTER」は最高31位を記録しました。

個人的な、他のお薦め曲は、5曲目の「LOVER'S MOON」です。