今日は、Richard Marxのお誕生日なんです。


今回の個人的アルバム・レビューは、1991年に発表された、Richard Marxのサード・アルバム「Rush Street」を。

前2作で確固たる地位を確立した、Richard Marx。


作品を重ねる度に、ハードなロック性を強調している、Richard Marxに相応しい、パワフルなロック・アルバムに仕上がっていて、TOTOのメンバーなどの実力派ミュージシャンの起用が、内容をより、シャープにしている印象を受けたアルバムです。


言わば、Joseph Williams在籍時のTOTOを彷彿とさせるアルバムです。


楽曲のクォリティはかなり高く、プロデュースも、Richard Marx自身が担当。


Terry Bozzioが、1曲目・10曲目・13曲目にドラムスで参加し、更には、Billy Joel が、10曲目にピアノで参加。


1曲目の、Steve Lukatherのソロは、カッコ良いですし、9曲目・10曲目もギターで参加。

2曲目のMarcus Millerのベースのグルーヴも素敵で、意外に豪華なアルバムです。

9曲目では、Tommy Leeのドラムに煽られ、リチャード・マークス自身もハード・ロックしてます(笑)


他にも、ドラムスで、Jeff Porcaro が、6曲目・7曲目・8曲目・12曲目に参加,

Jonathan Moffettが、ドラムスで、2曲目・3曲目・4曲目に参加。

ギターには、Bruce Gaitschが、2曲目・3曲目・5曲目・7曲目・8曲目・13曲目に参加。


同じくギターで、Michael Landauが、4曲目・6曲目・8曲目・11曲目・12曲目・13曲目に参加。


ベースで、Randy Jacksonが、1曲目・9曲目・10曲目に参加。

同じくベースで、Nathan Eastが、3曲目・ 4曲目・6曲目・13曲目に参加。

同じくベースで、Leland Sklarが、8曲目に参加。

同じくベースで、Marcus Millerが、2曲目に参加と、もの凄いメンバーが集結しています。


アルバム・セールス的には失敗作と言われていますが、クオリティの面では、むしろ、前2作以上だと個人的には思います。

少しダークさ、ヘビーさを称えながら、ずしっと響く曲が続きます。

一方で、温かみのある「Your World」、Richardらしい「Take This Heart」など、フックも効かせています。

世間の評価はともかく、個人的には、このアルバムは名盤だと思います。


個人的なお薦め曲の解説を。

4曲目の「TAKE THIS HEART」

親しみやすいメロディーが魅力的な、爽快感溢れる楽曲。


5曲目の「HAZARD」

物悲しいメロディーが、心に染みいる楽曲。


7曲目の「CALLING YOU」

哀愁を感じさせるサビのメロディーが秀逸です。


9曲目の「RIDE WITH IDOL」

哀愁たっぷりの極上ハード・ポップナンバー。

この作品の中で、一番のお気に入りなんですが、日本盤のみのボーナストラックなんです。
ちょっと勿体無い気もしました。

Calling YouProvided to YouTube by Universal Music GroupCalling You · Richard MarxRush Street℗ 1991 Capitol Records, LLCReleased on: 1991-01-01Composer: Bruce GaitschCom...リンクyoutu.be



収録曲

  1.Playing With Fire

  2. Love Unemotional
     くだけたハート

  3. Keep Coming Back
      瞳の誘惑

  4. Take This Heart 

  5. Hazard

  6. Hands In Your Pocket 

  7. Calling You

  8. Superstar

  9.RIDE WITH IDOL

     (日本盤ボーナス・トラック)

 10.Streets Of Pain 
     苦悩の街

 11.I Get No Sleep

 12.Big Boy Now

 13.Chains Around My Heart

 14.Your World