今日は、スティーヴ・ウィンウッドのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、1986年に発表された、スティーヴ・ウィンウッドの「Back in The High Life」を。
1986年は、洋楽の名盤が、数多くリリースされた年でした。
主に列挙すると、プリンスの「パレード」・ボストンの「サード・ステージ」・ピーター・ガブリエルの「So」などです。
このスティーヴ・ウィンウッドの「Back in The High Life」も、そうした名盤のひとつで、当時16歳だった僕にとって、このアルバムは「大人のアルバム」の一つでした。
スティーヴ・ウィンウッドというアーティストを知ったのは「HIGHER LOVE」の大ヒットがあったからなのですが、ヒットしていたのは確か、6月とか7月の時期だったように思います。
このアルバムが夏を想起させるのは、その乾いたサウンドだけではなく、スカのリズムが、あちこちで使われているからというのもあると思います。
「FREEDOM OVERSPILL」や「THE FINER THINGS」など。
「HIGHER LOVE」のパーカッションや「WAKE UP ON JUDGEMENT DAY」のイントロも、エスニックな趣があり、イギリスのアーティストで、オープンな雰囲気で、夏を感じさせるものというのは、かなり珍しいと思います。
また、ゲスト陣も豪華で、「HIGHER LOVE」でコーラスを歌っている、チャカ・カーンを筆頭に、コーラスでは、ジェームス・テイラーや、ジェームス・イングラム。
ギターでは、ナイル・ロジャース・ジョー・ウォルシュ。
トランペットで、ランディー・ブレッカーらが参加しています。
パーカッションのイントロを含めた楽曲の乾いた雰囲気は、来たるべき夏に相応しい物のように思いました。
スティーヴ・ウィンウッドが、実は凄い人だったというのを知るのはだいぶ後になってからのことですが(苦笑)。
アルバムは、全8曲と、やや少ないものの、どれもが5分以上ある楽曲ばかりで、充実感のある洗練された大人のロック/R&Bが堪能できます。
アルバム・タイトル曲では「もう一度ハイな生活に戻るんだ」と歌っています。
収録曲
1.HIGHER LOVE
2.TAKE IT AS IT COMES
3.FREEDOM OVERSPILL
4.BACK IN THE HIGH LIFE AGAIN
5.THE FINER THINGS
6.WAKE UP ON JUDGEMENT DAY
7.SPLIT DECISION
8.MY LOVE'S LEAVIN'