今朝、何気なく聴いていた、コミニティーFMから流れた、懐かしのアニソン。
その楽曲は、アンディさんが歌う「失われた伝説(ゆめ)を求めて」という楽曲。
この曲の作詞は、僕が尊敬する、大作詞家の売野雅勇先生。
作曲が、ゴダイゴのタケカワユキヒデさん。
この曲は、1983年10月から、1984年3月まで、フジテレビ系で、2クール放送された、ロボットアニメ「機甲創世記モスピーダ」のオープニング・テーマでした。
アニメの制作は、日本のオリジナルテレビアニメを草創期から牽引してきたタツノコプロ。
「機甲創世記モスピーダ」が放送された、1983年は、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」が、1981年に劇場映画化され、大人も巻き込んで、ファンを拡大し、1983年の映画版第3作の「めぐりあい宇宙」も大ヒットを記録し、アニメ=子供向けから、大人にも受け入れられる、コンテンツとして認知され、「機動戦士ガンダム」以外にも「風の谷のナウシカ」・「サイボーグ009」・「宇宙戦艦ヤマト」・「銀河鉄道999」などの、内容・映像共に、クオリティの高い、アニメ映画が劇場を賑わせた時代でした。
また、アニソンも、アニメの音楽だからと言って、子供向けの音楽は作らない、逆に、子供達が聴いてくれるからこそ、本物の音楽を届けようという志を持った、渡辺宙明氏・菊池俊輔氏を始めとする作曲家の方々の尽力もあり、1970年代中盤から、1980年代中盤にかけて、アニソンのクオリティが飛躍的にアップしました。
そんな時代背景の中、タツノコプロ内でも「超時空要塞マクロス」のヒットもあり、異性人に侵略された地球を取り戻す(既に1回目の地球奪還作戦は失敗し、2回目)という、斬新なストーリーと、オートバイが変形して、パワード・スーツになるという斬新なメカニックを持った作品が制作されます。
主題歌の作曲は、当時「ゴダイゴ」のメインボーカル、作曲家としても活躍していた、タケカワユキヒデ氏、編曲はこの後「風の谷のナウシカ」を始めとする、ジブリアニメで一躍脚光を浴び、現在も第一線で活躍し、素晴らしい楽曲を作り続ける久石譲氏、そして、ボーカルには、グループサウンズのバンド(コーラスグループ)「シャープホークス」や、ボーカル・ユニット「B・A・R」で活躍された、アンディ小山さんが抜擢されました。
ちょうどその頃、アンディ小山さんは、タケカワユキヒデ氏と同じ事務所で、最初「機甲創世記モスピーダ」という、アニメの主題歌を歌わないかという話を、貰った時は、少し抵抗があったそうです。
しかし、それは無理もない話でした。
この当時は、まだ、「アニソン=子供向け」というのが、一般的なイメージだった時代でした。
しかし、タケカワユキヒデ氏から「アニメの主題歌は、歌が上手い歌手が歌わないと、チープな作品になってしまう、それに、色々な人に聴いてもらう事が出来る」という言葉もあり、歌う事を決めたそうなのですが、レコーディングは熾烈を極めました。
というのも、フレーズを大切にするアンディさんは、英語の歌詞なども、もちろんカッコ良く歌い上げたのですが、タケカワ氏は、「それではダメだ! 自分も、そういう歌い方は好きだが、子供達に分かりやすく伝える為には、カッコ良く歌いすぎてはいけない」という話があったそうです。
アンディさんにとっては、それはカルチャーショックで、また勉強にもなったとの事でした。
ただ、レコーディング中は、タケカワユキヒデ氏との火花を散らす戦いであったそうです。
この「機甲創世記モスピーダ」は日曜日の朝の9時30分から放送されていたのですが、ターゲットが高めの年齢層だった為、低年齢層は、裏番組に藤子不二雄アニメの「パーマン」に持っていかれていて、大学生や大人は寝ている時間という事もあり、視聴率は振るわなかったそうです。
実際、僕も中学1年生でしたけれど、部活動で、数回しか見れなくて、知らないうちに終わっていました。(泣)
しかし、主題歌は、40年近く経った今聴いても、めちゃめちゃカッコいいと思える楽曲なんです。
その「機甲創世記モスピーダ」の主題歌「失われた伝説(ゆめ)を求めて」と、エンディング・テーマ「ブルーレイン」の音源を。
この曲、もう一度、今、誰かが、カバーして、普通にロックとして発売したら、ヒットするんちゃうかなぁ〜?って思ってたら、カバーされてるみたいなんで、その音源もオマケで(笑)
けど、このカバー、アイドルっぽい女の子達が歌ってるんで、ハッキリ言って、パンチ力も歌唱力もイマイチなんで、この曲を、今、カバーするなら、是非共、川原田新一さんがカバーして、リリースして欲しいと思うのは、僕だけでしょうか?(笑)
その時、C/W曲、僕に書かせて頂けたら、もっと嬉しいけど(笑)
実現したら、売野先生との師弟共演か?
売野先生、無理でしょうか?(笑)