今日は、元・プリンセスプリンセスの岸谷香さんのお誕生日

今日は、元・プリンセス・プリンセスのボーカリスト、岸谷香さんのお誕生日なんです。

今回の個人的アルバム・レビューは、1992年に発表された、PRINCESS PRINCESSのベストアルバム「SINGLES1987〜1992」を。

1980年代の半ば、当時は、SHOW-YAくらいしかいなかった、日本のガールズバンドの世界に、SHOW-YAとは、全く真逆の路線で登場してきた、PRINCESS PRINCESSのベストアルバムです。

PRINCESS PRINCESSは、1983年にTDKレコード主催のガールズバンド結成の為のオーディションに合格したバンドで、各パート毎の最終オーディションで選ばれた5人で結成され、当初は「赤坂小町」というバンド名を名乗っていました。

バンド名の由来については、「当時のTDKレコードの所在地であった＂赤坂＂から取った」という説や「漢字4文字のバンド名をつけてほしい」と依頼されたという説や「ある雑誌編集者によって名付けられた」という説や「雑誌上での公募で付けられた」など諸説あります。

1984年3月にTDKレコードより、シングル「放課後授業」でデビューします。

この頃、奥居香さんは「ボーカル&ベース」から「ボーカル&ギター」に、渡辺敦子さんは「ギター」から「ベース」に、それぞれパート変更しています。

（パート変更の時期は、富田京子さんによると「放課後授業」のリリース前、渡辺敦子さんによると、同シングルのリリース後とされており、ライブ年表によると、「放課後授業」発売の約1ヶ月半後の1984年5月8日のシャープ会館イベントが、パートチェンジ後の初ライブとなっています。

1985年には、事務所が与える、アイドル的な仕事に違和を覚えた事や、音楽性の違いから、所属事務所を、TDKレコードから音楽座（ミュージカル劇団音楽座とは別の事務所）へと移籍、ここでバンド名を「JULIAN MAMA（ジュリアン・ママ）」に改名します。

「JULIAN MAMA」時代は、シングル・アルバムのリリースはありませんでした。

1986年5月、バンド名を「5月、バンド名を「PRINCESS PRINCESS」へと改名し（名づけ親は、ムーンライダーズの岡田徹さん）ミニアルバム「Kissで犯罪（クライム）」で、CBSソニー（現：ソニー・ミュージックエンタテインメント）よりデビューします。

1987年4月に「PRINCESS PRINCESS」としてのデビュー曲「恋はバランス」を発表しますが、今、改めて聴くと、今の「乃木坂」などの女性アイドルグループが歌っていても、あまり違和感が無い気がして、当初は彼女達を、アイドルバンドとして売り出そうとしていたのが、はっきりと分かりますが、ギターの中山加奈子さんの強い意向で、ロック寄りに軌道修正されたそうです。

3枚目のシングル「MY WILL」が、スポーツ用品店「ヴィクトリア」のCMソングに起用された事がキッカケとなり注目を集め、フジテレビ系の「夜のヒットスタジオDELUXE」に初出演を果たします。

1988年2月、後にバンドの代表曲の1つとなる、4枚目のシングル「19 GROWING UP -ode to my buddy-」を発表し、この時期から度々、テレビドラマやCMのタイアップに起用されるようになり、バンドの知名度、CD売上も上昇します。

1988年5月、5枚目のシングル「GO AWAY BOY」が、資生堂夏のキャンペーンソングに起用され、続く6枚目のシングル「GET CRAZY!」も、三上博史さん・麻生祐未さん主演のフジテレビ系の月9ドラマ「君が嘘をついた」の主題歌に起用され大ブレイクを果たします。

11月に発表された4枚目のアルバム「LET'S GET CRAZY」に収録の「M」は、後にリリースされるシングル「Diamonds」のカップリング曲になり、代表曲の一つとなります。

1989年4月に発表した、7枚目のシングル「Diamonds」がオリコンチャート1位を獲得し、ミリオンセラーを記録。

このミリオンヒットをきっかけに「Diamonds」発売以前にリリースされていた楽曲も注目されるようになり、既にEP盤として発売されていた、セカンドシングル「世界でいちばん熱い夏」が、CD化され、オリコンチャートで1位を獲得します。

その後も「ジュリアン」・「KISS」・「ジャングル・プリンセス」などのヒット曲を連発し、1996年に解散しましたが、2012年に東日本大震災をキッカケに再結成し、2016年まで活動を続けました。