今日は、シェリル・クロウのお誕生日なんです。



今回の個人的アルバム・レビューは、1993年に発表された、Sheryl Crowのデビューアルバム「Tuesday Night Music Club」を。



Sheryl Crowは、小学校の音楽教師を辞め、音楽を志し、Michael Jacksonのバックコーラス、Rod Stewart,・Don Henleyらのレコーディングに参加し、Eric Claptonへの楽曲提供を経て、このアルバムでデビューしました。



Sheryl Crowのデビュー・アルバムは、当初は、ヒュー・パジャムのプロデュースによりレコーディングされていましたが、それは、クロウ本来のロックン・ロールに根ざした路線ではなく、クロウはA&Mレコードを説得して、当初予定されていたデビュー・アルバムの発売を中止させました。



そして、ビル・ボットレルを、改めてプロデューサーとして起用し、曲作りの段階からやり直した上で改めてレコーディングされました。



本作からのシングル・ヒット曲「All I Wanna Do」は、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。



このアルバムは、フォーク・ロック、ウエスタン・カントリーといった、渋めなアメリカン・ロックです。



火曜日の夜に、Sherylらのミュージシャンが集まってジャムをしながら、このアルバムを作ったようですが、その音楽仲間が集まる、火曜日の夜を、CDに封じ込めたような感じで、和気あいあい、ナチュラルでリラックスした雰囲気で、曲が淡々と進んでいきます。


スローで、ジックリと聴かせる名曲「Run, Baby, Run 」や、ストーリーテラー的な魅力がある「Leaving Las Vegas」・「私の恋人になれるほど、あなたは強い人かしら?」と歌う「Strong Enough」・包み込むような温かい雰囲気の「No One Said It Would Be Easy」 の他、全米チャート2位を記録した代表曲の1つである「All I Wanna Do」などが収録されています。



また、現在でも、ライブのセットリストに多くの曲が組み込まれています。


Sheryl Crowファンだけでなく、Sheryl Crow初心者の方や、90's 女性アーティストが好きな方、女性シンガー・ソング・ライターが好きな方に、お薦めのアルバムです。





収録曲


  1.Run, Baby, Run 

  2.Leaving Las Vegas

    さらばラス・ヴェガス 

  3.Strong Enough 

  4. Can't Cry Anymore 

  5.Solidify 

  6.The Na-Na Song 

    ナ・ナ・ソング 

  7.No One Said It Would Be Easy 

  8.What I Can Do for You 

  9.All I Wanna Do 

10.We Do What We Can

    スイング・ジャズを聴きながら 

11. I Shall Believe