今日は、原田真二さんのお誕生日なんです。
今回の個人的アルバム・レビューは、2017年に発表された、原田真二さん40周年記念アルバム「原田真二タイム・トラベル 40thシングル・コレクション」を。
このアルバムは、日本の「POPミュージックの至宝」原田真二さんが、1977年10月25日のレコードデビューから40周年を迎えたのを記念してリリースされた、シングルコレクション企画のベストアルバムなんです。
原田真二さんは、高校2年の時、フォーライフレコード(井上陽水さん、吉田拓郎さん、泉谷しげるさん、小室等さんら設立)の新人オーディション第1号として合格。
青山学院大学在学中の1977年10月にシングル「てぃーんずぷるーす」でデビュー。
翌11月に「キャンディ」、12月に「シャドー・ボクサー」をリリース。
「3ヶ月連続レコードリリース」という前代未聞の形でデビューを飾ると、3曲が同時にオリコンベスト20入りするという、日本音楽史上初の快挙を達成します。
「てぃーんず ぶるーす」、「キャンディ」、そして、翌年に発売された「タイム・トラベル」は当時『3部作』と呼ばれました。
同時期に大人気だった、世良公則&ツイスト・Charさんと共に「ロック御三家」と呼ばれ、アイドル的な人気を博しました。
この当時、僕はまだ小学1年生でしたが、兄貴の部屋のステレオから聴こえてくる、原田真二さんや世良公則&ツイストの楽曲を聴き、たちまち、ファンになってました。
また、原田真二さんは、松田聖子さん、郷ひろみさん、小泉今日子さんなど、多くのミュージシャンに楽曲を提供しています。
近年では「タイム・トラベル」をスピッツがカバーしてヒットし話題になりました。
歌謡曲全盛期から、フォーク&ニューミュージックが台頭してきた、1970年代に原田真二さんは、他の誰にも真似できない、高いクオリティと、ポップ・センスで音楽シーンに登場し、爆発的ムーブメントを巻き起こしました。
このベストアルバムは、原田真二さんが、これまで残してきた多くの作品群から、「時代」と向き合った「シングル楽曲」という切り口でコンパイルされた、ベストアルバムです。
FLMEの音源22曲に、他社ライセンスの18曲を合わせた、全40曲を収録。
これまで、所属レーベル(メーカー)ごとのベストアルバムはありましたが、全キャリアを通してのシングルコレクションは、このベストアルバムを初リリースとなります。
しかもブックレットには、原田真二さん本人による、全曲解説。
これだけで原田真二ファンは「買い」でしょう。
今になっても悔やまれる事は、ジョン・レノンのプロデュースが、彼の突然の死で実現しなかったことでしょうか?
もし、ジョン・レノンのプロデュースが実現していたら、「世界の原田真二」になっていたかも知れません。
このベストアルバムを聴き、原田真二さんの趣向を凝らした編曲に改めて驚愕しました。
個人的には、初期3部作だけではなく「雨のハイウェイ」・「愛してかんからりん」・「Modern Vision」・「寒がりのVOICE」もお薦めです。
収録曲
DISC-1
1.てぃーんず・ぶるーす
2.キャンディ
3.シャドーボクサー
4.タイム・トラベル
5.ジョイ
6.サウザント・ナイツ
7.スペーシィ・ラブ
8.OUR SONG
9.スウィート・ベイビー
10.A DAY
11.MARCH
12.STRAWBERRY NIGHT
13.LIFE
DISC-2
1.熱思考-She became cold-
2.EVERY SUNDAY
3.雨のハイウェイ
4.愛してかんからりん
5.Modern Vision
6.Teardrops
7.永遠を感じた夜
8.寒がりのVOICE
9.伝説KISS
10.見つめてCARRY ON
11.SWEET HEART
12.LOVE OPERATER
13.君にもっと近づきたくて
DISC-3
1.Miracle Love
2.波を聴いた夜-Love Affair-
3.HONEY CHIRISTMS
4.生命交響曲
5.ひろしまから始めよう
6.LOVE MIRACLE
7.恋は500マイル
8.夢が踊り出す時
9.海風 UMIKAZE
10.大和〜YAMATO The Global Harmony〜
11.Calling・・・
12.Goodbye Tears
13.Island of Peace 因島
14.In A Strong Wind Ahead