年を取ってから、最後の一花を咲かせる事を「老いの入舞(いりまい)」と言うそうです。


先日、虹の橋を渡られた、漫才師の内海桂子さんは「私の人生は、まさにその通り」と、振り返っておられました。


16歳で初舞台を踏み、名コンビの「内海桂子・好江」が誕生したのは70年前の事。

世代を超えて、多くの人から愛されました。

その人気に安住する事なく、50歳を過ぎて絵を描き始め、個展を開催。


87歳で始めたTwitterでは、今年の4月まで、約10 年に渡り、毎日「つぶやき」続けました。


彼女の人生哲学は「ねじ巻き人生」


貧乏の為、9歳から働きに出たといいます。


稼ぎの半分は実家に、残りを三味線や踊りの月謝に充てたといいます。


「私は、事あるごとに自分でねじを巻き、転んでも起き上がって来ました、くよくよしていたって始まらないし、明けない夜はありません」

(「人生は七転び八起き」 飛鳥新社より)


人間の真実の美しさは、"心の輝き"にあると思います。


自分自身と戦う中で、磨き鍛えられた人格の光彩は、年を重ねれば重ねる程、眩(まばゆ)い光を放っていきます。


苦難や試練に負けない「不屈の心」という土壌に、自分らしい「花」は咲き薫るのだと思います。