ファン重視のアンケートによる選曲で、収録曲が決定した、まさにファンの為のベストアルバムです。
爆風スランプは、ヤマハ音楽振興会主催のバンドコンテストである、EastWest(1981年)にて、最優秀グランプリを受賞した「爆風銃」(バップガン)のメンバーであった、ファンキー末吉さんと江川ほーじんさん、優秀グループ賞を受賞した「スーパースランプ」のサンプラザ中野さんと、パッパラー河合さんの4人により結成されました。
結成当初は、過激なパフォーマンスにより、コミックバンドの色が強かったのですが、「Runner」の大ヒットにより、その実力が世に広まることになります。
その後もヒット曲を出し続けますが、低迷期を迎えソロ活動が増えます。
しかし、電波少年とのタイアップにより、再び人気に火がつきました。
オールタイムのシングルA面32曲中17曲を収録で選曲はベタな感じになっていると思いますが、
「青春の役立たず」・「45歳の地図」あたりが入りきらなかったのは、少し残念に思います。
このベスト・アルバムリリースは1999年で、2009年には、2枚組・32曲入りの「ALL SINGLES」が出ますが、両A面の12インチシングル「らくだ/ヤシの木かげ」は1999年版には「ヤシの木かげ」が、2009年版には「らくだ」が収録されています。
「愛がいそいでる」などは、他のアルバムにあまり収録されていないので、個人的には、このアルバムは買いだと思います。
あと、ジャケットがいいです。
表は、リンゴがそのままですが、裏は、リンゴが爆発(?)しています。
今までの爆風スランプのジャケットには、あまりない、真面目なカッコイイ感じのジャケットに仕上がっています。
爆風スランプの中でも、有名な曲をチョイスしたこのアルバム、これに収録されていない名曲、迷曲も数多く他にあります。
聴いてみて「あ、なんかイイな〜!」と思ったら、他のアルバムにも手を出してほしいと思います。
これはまず入門編ですね。
収録曲
- 週刊東京「少女A」
- うわさになりたい
- 無理だ!決定盤
- ヤシの木かげ
- まっくろけ
- 愛がいそいでる
- ひどく暑かった日のラブソング
- Runner
- 月光
- リゾ・ラバ
- 大きな玉ねぎの下で<はるかなる想い>
- 涙2
- さよなら文明
- 神話
- 旅人よ
- 天使の涙
- 暖かい日々