今日が、斎藤和義さんのお誕生日という事なので、今回の個人的アルバム・レビューは、1994年3月発表の、斎藤和義さんのセカンド・アルバム「素敵な匂いの世界」を。
この時期の斎藤和義さんは、ロックというより、ポップスの音作りで、よくありがちな、シンガーソングライターのアルバムと言えますが、とにかく曲が素晴らしすぎます。
ベストアルバムに収録されている「彼女」や「君の顔が好きだ」などは、多くの皆さんが、ご存知だと思うのですが、他の埋れた名曲を、是非聴いて欲しいと思います。
斉藤和義さんは、エレキ&アコギ・ロック的な雰囲気を漂いますが、いろいろな表現をされるのが、斉藤和義さんの魅力とも言えます。
このアルバムでは、なかなかバラエティに富んでいます。
オープニング曲の「一人よがり」は、ロック好きには、たまらない1曲だと思います。
また「君の顔が好きだ」は、関西のFMラジオ局でヘビー・ローテーションだった、ピアノロックの名曲です。
ピアノの伴奏がカッコ良く、斎藤和義さんの才能が詰まっているお薦めの1曲です。
2曲目の「彼女」は、個人的に名曲と思っていますが、非常にドラマチックです。
3曲目はアーバンな感じの楽曲。
他にもポップな楽曲や、ドラマティックな楽曲を織り混ぜている様に、このようなアルバムは、以後、発表されていません。
しかしながら、このアルバムがあるから、ファンは、斉藤和義さんの世界の理解者にもなれるような気もするのです。
特におすすめは、ジャカ・ジャカアコギを聴かせる、骨太なR&R「一人よがり」
いかにも、1990年代的な、オシャレサウンドが、絶妙にマッチした名曲「僕は他人」
そして、数ある斉藤和義さんの楽曲で、最も強烈な歌が聴けると言っても過言ではない「素敵な匂いの世界」です。
この「素敵な匂いの世界」を聴かずに斉藤和義は語れない。必聴です。
どこか鋭い視線をきらりと感じさせる様な、そんなアルバムです。
収録曲
- 一人よがり
- 彼女
- 幻の夢
- 何もないテーブルに
- 君の顔が好きだ
- エステに行こう
- 神様 お願い!
- 僕は他人
- 素敵な匂いの世界
- ある日の出来事

