今回の個人的アルバム・レビューは、「island」のファーストアルバムにして、日本音楽作品史上稀に見る名盤。

大ヒットシングル「stay with me」収録アルバム。

この曲に、心魅了された音楽ファンは、真の音楽ファンでしょう。

「 island」の作品の中でも、圧倒的人気と支持と賞賛を得た、伝説的アルバムにして、すでに芸術の至高の極みに達した最高傑作。


沖縄を代表するハードロックバンド「紫」を、皆さんはご存知でしょうか?

ジョージ紫さん
を中心に、1968年から活動をしていた、日本のハードロックの黎明期を代表するバンドなんです。

当時は沖縄にとどまらず、全国区で人気だったようです。

その「紫」のベーシスト・城間俊雄さんと、ボーカリストの城間正男さんの城間兄弟が中心となり、1983年に「island」結成し、音楽活動を再開します。

同年にバンドと同名のライブハウス「island」を開店させ、1987年に「island」へライブを観に来た、松任谷由実さんが「stay with me」を、いたく気に入り、自身がパーソナリティーを務める人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」の、エンディング曲に採用し話題になります。

1989年にシングル「stay with me」をリリースし、スマッシュヒットを記録します。

この曲は、地元沖縄では、「有線リクエスト」・「ラジオリクエスト」・「レコード売上」の3部門で、見事・総合1位に輝いたそうです。


このアルバムからの特におススメの曲は、以下の3曲

(1)「STAY WITH ME」

城間俊夫&城間正男、双子の兄弟バンド、「island」唯一のヒット曲であり、アルバムタイトル曲。

荘厳なシンセに続き、ピアノ&ギターのイントロ。

ハイトーンヴォイスの城間正男が歌い上げるロマンティック世界観。

その未来が明るくなさそうな予感が、切なさを盛り上げます。

間奏の速弾きギターソロも含め、ある意味、ベタといえばベタな「ハードロックバンドのバラードの定番曲」 


(5)「MY LOVE」

ありふれたタイトルの曲だが、これも超名曲!


(8)SEASON

こちらは軽快に、杉山清貴さんや、オメガトライブを思わせるリゾート感を漂わせた楽曲。


「island」の音楽性は、完全に「AOR」なんです。

この1st Album「stay with me」には、元同僚の、ジョージ紫さんも参加していたりしていますが、このアルバム曲を聴く限りは、「紫」との共通点を見出すのは難しいです。

僕は当時「stay with me」を有線で聴き、「良い曲だなぁ〜」と思い、アルバムを購入したのですが、元・「紫」のメンバーのバンドだと知って驚きました。

確かに完全に「AOR」ではありますけど、城間正男さんの歌い方って、HM/HRっぽい匂いのする歌い方だったりするんです。

「小野正利」さんも同じように思います。

「 island」の「stay with me」は、J-POPを代表する名バラードだと思います。

出だしから、ピアノにメロディアスなギターが絡み、強烈な泣きを演出してます。

城間正男さんの歌唱が素晴らしいですし、シンプルなアレンジがより、メロディの扇情力を増しているような気がします。

  1. ステイ・ウィズ・ミー
  2. クリスマスキャンドルのように
  3. ロックンロール・ショウ
  4. イン・ザ・レイン
  5. マイ・ラヴ
  6. ユー
  7. ひとりにしないで~ドント・レット・ミー・ビー・アローン
  8. シーズン
  9. アイランド・ブリーズ
  10. オープン・ユア・ハート