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◆予算審査特別委員会~市民局・総合政策局編~
本日は予算審査特別委員会3日目の内容をお届けいたします。
3日目は総務分科会が開議され、前半は市民局・総合政策局からの説明がありました。
■ギャンブル等依存症患者を増やしてはならない
まずはギャンブル等依存症について。
昨年末に国会でもIR推進法案が随分と話題になりました。
野党が盛んに”カジノ法”と揶揄をしていた例のアレです。
あまり知られていませんが、「特定複合観光施設区域整備法」が正式な名称。
本市ではMICEの振興を促す意味でも、候補地として名乗りを上げたいところでした。
ところが千葉市議会でも今後取り上げられる予定ですが、カジノがやはり大きなネックに。
因みに明日の一般質問で、かばさわ洋平 市議がこの問題についても取り上げる予定です。
興味のある方は是非傍聴にお越しください。
さて当局の説明によると、全国的なギャンブル等依存症は約536万人もいるとの事でした。
その内、本市では約3万8千人がギャンブル等依存症なのだとか。
これは成人人口の約4.8%にあたるというのですから驚きです。
中でもパチンコへの依存率が際だって高いのが、よりこの問題を深刻化させています。
当局からは他に千葉けいりんで、来場者2,000人を対象にアンケートを実施するとの説明が。
しかしこの点について、野本委員から厳しい追及がありました。
■市が千葉けいりんの実状をどこまで把握しているのかに疑問の声
野本委員は千葉けいりんを訪れている「年齢層」について言及をしていました。
確かに今の千葉けいりん場を訪れている年齢層は高齢者が多いです。
年金生活者が100円、200円の車券を購入して楽しんでいるのが実態だと私も思います。
競輪事業からの収入が1千700万円と少ないのもこれで納得。
そこに市の職員がアンケートに赴き、アンケートをとっても正直言って無意味でしょう。
■パチンコ店でアンケートをとったら無傷では済まない
では依存症患者が最も多くいるであろう、パチンコ店前でアンケートしたらどうなるか。
まず営業妨害だと店員との口論になる事は必至です。
またアンケートをとろうとすれば、下手をすると「ふざけんな!!」と殴られるかもしれません(汗)
だからアンケートなんて止めた方が良いんです。
職員と事業者双方にとり得るものが何もありません。
■ギャンブル等依存症患者を減らせる方法はただ一つ
もし本気で本市がギャンブル等依存症患者を減らしたいのであれば方法はただ一つです。
パチンコ店を本市から全て無くす事
えっ妄言を言うなって
そうなんです。
これが妄言に聞こえるくらい、日本からパチンコ店を無くす事は難しいのです。
その理由については割愛させていただきます。
なので結論として日本からギャンブル等依存症を根絶するのは極めて難しい。
大きな利権がある限り、どうやったってムリだというのが私の結論です。
■国家戦略特区を更に生かせる取り組みを
本市は国より国家戦略特区に指定されています。
主な施策として具現化しているものの一つに「ドローンの活用」が挙げられます。
先月ドローンの飛行現場に立ち会いましたが、個人的にも大きな可能性が感じられました。
是非、幕張新都心では他市に先駆けてドローンの利活用を進めていって欲しいところ。
その為にも本市ではサウンドボックス制度を採り入れ、近未来の実証実験を行います。
ただ他の委員からは、ドローン以外にも期待をしているとの発言がありました。
やはりドローンのみで雇用を創出するのには限界があります。
企業を幕張新都心に誘致する為にも新たな分野の開拓も求められています。
■千葉常胤公のイメージやモニュメントは正確なものなのか
他の話しでは、前出の野本委員から都市アイデンティティについての追及がありました。
一番手厳しかったのは「千葉氏」について。
そもそも千葉常胤公のイメージやモニュメントは正確なものなのかという質問が。
これには笑いも起きましたが、当局のアキレス腱を突くような手厳しい質問でした。
当局からは「肖像画等が残されている訳ではないので分からない」との苦しい答えが・・・。
ちょっと気の毒な気もしましたが、千葉氏を都市アイデンティティの一つに数えている千葉市。
この答弁からも、千葉氏で都市アイデンティティを確立するハードルの高さを感じます。
■他市にひけをとらない都市アイデンティティの醸成を
であればもっと市民生活に密着をした都市アイデンティティを目指すべきでは?との質問が。
例えば江戸川区や流山市は「住み易さ」で、人気が高いエリアとの事例の紹介がありました。
流山市では、こんなインパクトのあるテーマで市のPRに力を入れているとの事です。
この様なタイトルを果たして千葉市が付けることができるのか。
「少子超高齢化」が確実に着実に進んでいる本市では正直言って難しいでしょうね。
であるならば「障がい者に優しい千葉市」にしたらどうか?という提案が出されました。
そうする事で都市アイデンティティの醸成を図る。
いやこれには私も大きく頷く部分がありました。
「加曽利貝塚」「オオガハス」「千葉氏」「海辺」ではどうしたって限界があります。
これだけで千葉市に住みたいという人は限定されるでしょう。
であるならば、もっと市民生活に密着をした部分で都市アイデンティティの確立を目指す。
これが本市のあるべき姿なのでは無いのかなと私も思った次第です。
流石は超ベテラン議員である野本市議。
こういう具体案については当局も耳を傾けるべきではないでしょうか。