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◆角田市長選挙(宮城県)
角田市長選挙は31日に投開票が行われ、現職の大友 喜助氏が3選を果たしました。
有権者数は25,557人。
投票者数は15,514人。
投票率は60.70%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。
8,124 65 男 現 大友 喜助 (おおとも きすけ) 当選
7,311 63 男 新 木村 伸一 (きむら しんいち)
■交流拠点施設(道の駅)を建設へ
今回の角田市長選挙は交流拠点施設(道の駅)の建設の是非が焦点となりました。
現職の大友市長が3選を果たしたことにより、道の駅は建設される方向で進みそうです。
都市部で生活をしていると実感が沸きづらい部分もありますが、
地方にとって交流拠点施設の建設というのは観光の面から見ても重要になってきます。
施設が軌道に乗り、多方面から集客できるようになれば市としても潤います。
しかしそう簡単に市の思惑通りに事は運ばないというのが実状です。
まず選挙の争点にもなっていましたが、施設の建設には当然お金が掛かります。
その建設費用は国や県からの補助金もあるにせよ多額の税金が投入されるわけです。
大友氏と木村氏の票差が僅差であったことからも、
建設に難色を示す有権者が多かったことを示しています。
しかも交流拠点施設は完成したらそれでお終いというわけではありません。
寧ろ完成してからが大変で、今度は建設費用を回収しなければならなくなります。
この建設費用の回収に各自治体は苦労しています。
交流拠点施設のオープン当初は、物珍しさも手伝ってお客さんを集客することができます。
しかし一ヶ月も経てば新鮮味も段々と薄れてくるので客足が徐々に遠のいていきます。
これは角田市に限らずどの自治体も必ず通る道だと言って良いでしょう。
問題は建設費用をきちんと回収することができるかどうか。
回収できなければ「借金」として次世代にツケを残すことになります。
急速な人口減少が進む中、次世代にツケを残してしまって良いのか。
木村氏が「知名度不足」ながらも票数を伸ばしたのには、
そういう不安が有権者の多くにあったからではないでしょうか。
大友氏が再選を果たしたわけですから交流拠点施設の建設は進められます。
しかし上でも書きましたように、施設が完成してからの方が大変です。
ここで失敗をしたら当然のことながら市長の責任が問われてきます。
2期8年の実績が有権者に評価された形で3選を果たした大友市長。
ただし3期目は一番大変な4年間になるかもしれません。
『攻めの行政』をどこまで貫くことができるのか注目です。