【5月2日】

100mileがスタートして丸24時間。午前6時に12耐がスタート。





約130名のランナーが勢いよく駆け出す。夜中、しとしと降り続けた雨も上がり上々のお天気。

12耐のランナー達を見送り、遅ればせながら嵐&ワンコさんも12耐に向けて参加準備をする。


結構疲労があったけど刺激を受けまくってアドレナリン出まくり。ヤリメン(12時間以内に10ヤリカンすると貰える称号)を取りに行く勢いでスタート。

おっしゃー!とコースに入るが荒れまくったトレイルに1ヤリカンで早くも戦意喪失(笑)

2周目にいく意欲がすっかり無くなり、ストーブの前でくつろぐ駄目っぷり。すでにリタイアしたランナーさんや応援にきた方々とのんびりと話に花を咲かせる。

本部でグダグダやってるうちに運命の瞬間がついに訪れた。


午前9時32分、北陸初の公式100マイルレースのフィニッシャーがつい誕生しました。歴史的な瞬間に立ち会えて感謝感激!

2位に圧倒的な差をつけてぶっちぎりの優勝!強すぎる。おめでとうございます!!

マイルに挑戦していた仲間のほとんどはリタイアしてしまったけど唯一の生き残りはタカヒロくん。残すところ2ヤリカンとなったところでワンコさんと一緒にペーサーとして同行させてもらった。

タカヒロくんとは前日からずっと顔を合わせていたけどほぼ変わらず、エイドで見てる限りずっと元気だった。

疲れを知らんのかい!と思っていたけどその消耗度は相当だと一緒に走ってすぐに分かった。

時々耐えかねて立ち止まる事がしばしばあった。それでも前へ前へと行こうとする気持ちが体を動かしていたのだろうか。下りは自分たちよりずっと速かった。

この時点になるとコースはこれ以上悪くならいほど荒れ果てていた。


至る所が沼。足の踏み場もない。


ここはデミグラスソースやな(笑)


しとしと降る冷たい雨の中、一歩一歩ゴールを目指す。

23周目の下りが終わり、残すは2km弱のロードとなった。車に轢かれない限り完走は確実やねと冗談交じりの会話をしながら進む。

その時、何となく安堵した表情が垣間見えた。ここに至るまで我々には想像つかないほどの葛藤があったと思う。

そして、ゴールまで残り5mとなった。立ち止まり3人でヤリカン公式の決めポーズ。


レッツ!ヤリカン!

決まったぜ。

栄光のゴールテープを切るタカヒロくんを後ろから眺めていた。そこにはやり切った漢の背中があった。ほんとおめでとう!!

タカヒロくんのゴールを見届けたあと、もう1ヤリカンして自分の12耐を終了にした。これだけ荒れたトレイルではもう練習にもならない。

リザルトは4ヤリカン…すくなー(笑)

エイドでジャックダニエルをストレートで飲み、その後は車の中で撃沈。思いっきり爆睡してしまった。

目を覚ますと大会は残り1時間ほどになっていた。

完走して涙を流すマイルランナー、12耐ではギリギリヤリメンを達成するランナーとこの時間は様々な感動的なシーンに溢れていた。

残念ながら目標に届かなかったランナーも大勢いる。偉そうな事は言えないが一人一人にドラマチックなストーリーがきっとあったはずだ。

ほんとウルトラはいつもドラマチック。自然と心が熱くなった。恥ずかしながらいつか自分も人の心を熱くさせる側になりたいと本気で思ってしまった。

戦いが終わって日が暮れて…。


午後6時をもって終了の時間となる。これまでの悪天候が嘘のよう晴れ渡ってきた。なんとも悪戯なお天気だ。

最後はヌシカン松本氏の挨拶で大会を締めくくる。


ランナーにとってもボランティアスタッフにとっても長い2日間だった。みんな疲れたけど一番疲れたのは間違いなくこの方だろう。

ほんとお疲れ様でした!!



北陸初の100マイルレースは大きなトラブルもなく無事に終了しました。

OSJ小海もループだけどここまでぐるぐる回る100マイルは日本で初ではないでしょうか。選手的には退屈だったかもしれないけど運営、サポート、応援のしやすさというメリットも沢山あったと思います。

コロナ渦で大規模な大会運営がなにかと難しくなってる中、今回の成功は新たな形を示した意義のある大会だったのではというのが全体を通しての感想です。

最後に余談だけど、

この3日間でトータル9ヤリカン走りました。もう1ヤリカンしてキリのいい10ヤリカンすればよかったと後からちょっと後悔でした(笑)

おしまい。


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