昨日blogで

    ITベンダーさんはユーザ企業に精鋭を投じて欲しい


と書いた。

夜に酒の席で
ある方(もちろんユーザさんだ)から、中小企業に精鋭は来ないよね・・と。

私も人を出す側だったので分かる。
カネの切れ目が縁の切れ目
とはコンサル会社のためにあるような言葉で
こちらもビジネスだから、単価が取れない原価割れのプロジェクトは
よほどの事態が起きない限り、人を貼りつけられない。
社員を食わせてかなきゃいけないから仕方ない。

それは良く分かる。

だけど。


中小企業だからいかせない、のではなくて
人材育成、人への投資という意味で、
中小企業だからこそ、行かせて学ばせて欲しいな、って思う。

何のリソースも仕組みもないから考える力がつく。
規模が小さい分、全体を把握できる。
組織の壁は、会社によって多少あるけれど、大企業ほどじゃないし
そもそも縄張り争いしている暇などなく、日々のオペレーションを
まわしてかなきゃいけないのが中小の実態だ。

ようは、自分の仕事として
最後まで責任もって完結させる必要性に迫られているかどうか。
この違いは本当に大きい。

ここの意識の差が
ベンダーさんとユーザとの距離感になっているとしたら・・・
と思うのだ。


そうそう。
昔、N○○で勤め上げた方に顧問としてついて頂いたことがあった。
ベンチャー社長の間では
  「大企業しか知らない人は
   ベンチャーは環境が違い過ぎて役に立たない」
というのが半ば常識になっていたっけ。

でも数年後、ご縁あって来て頂いた、M電気出身の顧問の方は
提案書も書くし、営業もして下さる、異色な方だった。
(今でも「親分」と呼んで慕ってます。H口さんお元気かな)

そんな人もおられるくらいだし、
一概に「投資をしてない」とは思っていないけど

もっと一般的に広くやって欲しいな、と思う今日この頃、であります。