ふと思い出した
昔の話です
大学病院で3交代していた時
夜勤は2人きりでやっていて
夜間の巡視は基本2時間毎に
症状によっては
15分毎
30分毎
決められていて
寝てるか
ちゃんと生きてるか
指示通りの点滴が落ちてるか
酸素の流量合ってるか
人工呼吸器の設定合ってるか
いろんな事を
いちいち確認して回ります
何時頃だったのか?
私はカウンターで書類を整理していて
後輩は処置台で点滴作ってた
ふと廊下を見たら
白衣姿の男の人が
洗面所の方に曲がって
後輩も見たのか
「先輩、誰か行きませんでした?」っと来て
私はもちろん見たけど
それを認めてしまうと怖くて
一人で巡視に行けなくなるので
「知らん」と答えた
でも本当は
はっきり見たし
その白衣の人が洗面所を曲がるには
病棟の入り口は一つしかないから
私の前を通らないと行けない
誰?
怖いやん
なかったことにして
その後私は、一人で50人の病室を巡視し
洗面所もお風呂もトイレも全て
いつも通り確認し
白衣の人はどこにもおらず
誰にも会わなかった
30年くらい前の事だけど
後輩とのやり取りや
白衣の後ろ姿、はっきり覚えてて
あの時、なかった事にしたけど
なんやったん?
ホントはもっと怖い事もあったけど
怖すぎて
書けない
でも、いつか書くかも
いつ書くかは知らん
私が毎日使っている手帳です。
ブルーが好き