先日のブログで怪我、肉離れをしたら冷やす!と書きましたが、冷やすとは英語でアイシング、Icingと書きます。



今日は怪我をしたら「ライス」処置をしようというお話を少し。



ライスとは、「RICE」 安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の頭文字を取って「RICE」と表記します。



この四つの処置は、どんな怪我、肉離れ、捻挫、骨折、脱臼でも先ず基本となる処置であると思います。



痛くなったら冷やしたらいいのか、温めたらいいのかは怪我をしてからの時間、痛みを感じてからの時間で変わってきます。



当院では、痛みが急に起きて48時間は冷やす、最初に痛めて感じた痛みと感じ方が変わってきたら冷やすのは一旦やめてみてもいいですよと言っています。みんながみんなこの処置、指導というわけではありません。症状には個人差がありますので。



ライスの「R」、レスト、安静。怪我の度合いに関わらず、先ずは安静です。



安静にすることで、傷が更に酷くならないように、炎症が周りに広がらないように、身体の怪我を治そうとしている修復活動の妨げにならないように安静が必要になります。



ライスの「I」、アイシング、冷却。痛み止めを飲むより先にアイシングです。



湿布を貼る時に、冷やす湿布、温める湿布がありますが、まずはアイシングをしてから、痛み止めの成分の入った湿布を貼りましょう。



湿布だけではアイシング効果はありません。冷えピタのようなものならいいのですが、冷えピタには痛み止め成分がありません。両方を備えた湿布がもう出てるのでしょうか。冷やしてる感覚にはなりますよね。冷感湿布とかは。応急処置、怪我をした直後、氷は無いけど湿布がある場合は迷わず貼るといいと思います。そして早めに冷やすことです。



ライスの「C」、コンプレッション、圧迫。適度に圧迫することで、ある程度の痛みを抑えることが出来、怪我をした部位への負担を軽減できます。テーピングや包帯を巻くことで圧迫が出来ます。



ライスの「E」、エレベーション、挙上。患部を心臓よりも上の位置にすることで、内出血を防ぎ、痛みを押さえることが出来ます。



この四つの処置、どれもが炎症を抑えて、痛みを抑えて、怪我の二次的被害を最小限にすることで日常生活へ、運動への復帰を早めることに繋がります。



どんな治療でもまずは基本が大切です。