今日の東京新聞の発言欄に「電柱の補強は喫緊の課題だ」との投稿記事が寄せられていた。高齢の方でおそらくプロだろう。とても良い投稿記事として評価できる。

      

 千葉県を集中的に襲った今回の台風15号は多くの電柱をなぎ倒し、君津の東電鉄塔2基も倒壊させた。投稿記事にあるようように、安価でも「トラをとる」事等で対策は取れたはずだと私も思う。今はこの「トラ補強対策」が見受けられるところ少ない。鉄塔や鉄柱とて同じだろう。君津の東電鉄塔の倒壊は私も記事にしていて、もういちど書くが2010年にも台風21号により茨城県潮来市と鹿島市に施設されていた東電鉄塔10基が倒壊している。

 基礎は「井筒基礎」である。まさのあつこさんが指摘されているように「井筒基礎」にはグラウド施工が施されていたが、機能を発していなかった。

 そもそも、グラウドというのは脆いのが特徴で張力には弱いと思う。

 現在、低圧線に関しては地下埋設が言われているが、膨大なコストがかかることは事実で地下埋設も地震などのリスクが無いとは言えないと思う。そうのようなことを考えれば、木村俊雄さんが提唱されているような、電力会社に頼らない自家発電方式も有効ではないかとも思う。ただ、都市空間の家庭や工業地帯などでは無理だろうし、高齢化が進むことも考えなければならないと思う。

 

2019年10月3日

船橋市海神:弓場清孝