カマキリの最期 | やせ我慢という美学

やせ我慢という美学

夢はきっと叶う ひとつだけきっと叶う
そのために何もかも失ってかまわない
それほどまでの夢なら叶う
一生にひとつだけ
夢はきっと叶う 命も力も愛も
明日でさえも引き換えにして きっと叶う

 


 

 

カマキリはどうしてこんなに無残な最期を遂げることが多いのだろう。今日も敷地内で轢死したカマキリを発見した。夏の初めに大量の赤ちゃんが生まれて夏を乗り切り、秋を過ごしたカマキリが初冬の12月まで生存している。

下駄箱の上にジーッとしていたり、フェンスの上にジーッとしていたり、土の上にジーッとしていたり・・・とにかく動かずにジーッとしていることが多い。茶色になっていたりする。いつも晩秋から初冬にかけてみるカマキリはどの動物よりも悲しい。もうすぐ死ぬ、そのことを待っている哀切さが漂っている。

カマキリの楽しさは何なんだろう、真剣に考えていた。交尾して子孫を残して、自分の命をつなぐために捕食して・・・。

時にスズメやカラスの餌食になって一生を終える。

ぼくの命がカマキリでなくて本当に良かった、と思う。

いっぱい気持ちいいことできるし、いろんな経験ができる。

何の意味もないが、今日、世界中で一番カマキリについて考える人間であろうと思った。

 

カマキリの生きがいって何だろう。