この映画のタイトルを「世界は今日から君のもの」にしようと決めたとき、ほぼ同時に「タイトルは映画のラストに出そう」と思いました。映画を見終わったとき、タイトル通りのような感覚、つまり世界が自分のものになったような、またはいつでもこの世界を自分のものに出来るんだという感覚を観客に感じて欲しいと思ったのです。

 「世界が自分のもの」とはどういうことでしょうか?それはもちろん実際に映画を見て感じていただきたいのですが、これからこのブログでは、そういった、この映画で描こうとしたものについて書いて行きたいと思います。

 映画が公開されてから、見てくれた人たちの感想をツイッターなどで読むと、かなりこの映画で伝えようとしたテーマをちゃんと受け取ってくださっている感じがします。そのことに気をよくして(?)、そういうことを書いてみたくなったのです。

 人は皆、この地球というひとつの世界で生きています。充実した楽しい人生を送っている人もいれば、不満の多い日々を送っている人もいます。その違いはどこから来るのでしょうか。もちろん現実的な状況(金持ちか貧乏かというような)が違うから当然と言うことも出来ますが、その人の「ものの見方、考え方」の違いによるところも多いのではないでしょうか。
 例えば嫌なことがあったときに「なんでこんな目にあうんだ。なんで自分は運が悪いんだ。あいつのせいだ」などと文句ばかり言うこともできれば、「いい教訓を得た。この経験のおかげでひとつ成長出来た」と思うこともできます。後者の考え方をする人の方が良好な気持ちで日々を過ごせるのは当然です。

 ある本によれば、人生を自分でコントロールできる度合いが高いほど人は幸福感を感じることができるそうです。それはそうでしょう。逆にコントロールできることが少ない状態、例えば思い通りにならないことや不満なこと、腹立たしいことが多いほど幸福感は少ないでしょう。
 お金や地位があれば、コントロールできる度合いは高そうです。ではお金や地位がなければ人生をコントロールすることはできないのでしょうか?この映画のヒロイン・真実はお金も地位もありません。なのに「世界は自分のもの」という感覚を持つことができたとしたら(映画を見てくれた方がそう感じてくれたとしたら)、それはどうしてなのでしょうか?
 これから、そんなことをシリーズとして書いて行きたいと思いますので、お付き合いください。

 

「世界は今日から君のもの」上映はまだまだ続きます!劇場情報は公式サイトをご覧下さい。

 

監督・脚本:尾崎将也

音楽・川井憲次 主題歌・藤原さくら「1995」
出演:門脇麦 三浦貴大 比留川游 マキタスポーツ YOUほか

上映時間:106分
配給:アークエンタテインメント

 

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