どうして雑誌に出られるようになったんですかと、何年も前から職業釣り師になりたいという方に何十回と聞かれるので、今回は自分の新人時代にどんな気持ちで業界へ飛び込み、チャンスを掴んできたかを軽く~話したいと思えます。



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新人時代に誰よりも早く雑誌に出れたのは、チョンボ(人が釣った魚を自分が釣ったかのように平然と見せてバレた人やヒットルアーが違うのにスポンサーのルアーに付け替えて、さもそのルアーで釣りましたと見せた人)アングラー。そして病気や釣れなくて急遽ページに穴が空いたりして、たまたまページの空きが出たことで代打アングラーとして自分自身にチャンスが1度だけ巡ってきただけなんです。

だから、いまだにレギュラーを獲ったという感覚は全然ありません。

自分にあるのは、もらったチャンスをいかに集中してモノにする。ただ、それだけです。



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15年以上も前に、とある編集長から聞いた話ですが『大手一流メーカーイチオシテスターやアングラーには3~4回位のチャンスがある。

でも3流メーカーやC級メーカー、新参メーカーのテスターやアングラーには、チャンスは『1回!!』しかないと思った方がいいと言われました。

だからこそ、毎年新しいアングラーが雑誌に登場して、場合によっては第一線から下がっていたベテランアングラーが、再起をかけてページをお金で購入し、突如として入ってくることもあるんです。


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ただ、ポジション(ページ) を争うライバルであると同時に新人の自分にとって、第一線で活躍している本物アングラーは、レベルアップにもつながるいいお手本の場合もあるから、いいところはどんどん吸収して、とにかくモノクロ1ページでもでられるよう、常にいつの季節でも釣れる準備だけはしっかりとやっておきました。

ベテランや中堅、一流メーカーイチオシ若手アングラーに追いつき追い越すためにも、今もひたすら練習や準備を怠らず、地味な作業をコツコツと続けているだけなんです。



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自分は、全くウデに自信がないから、大それた目標は言えないですが『常に100パーセントの全力フィッシング』を見せることだけを心掛けています。

自分の売りはやっぱり『デーゲームや渋くタフな時でも1匹を絞り出すこと』だと思うので、少ないかもしれないバイトが来たら逃さず常にフッキングさせる積極性は必要だと思っています。

右も左も分からなかった新人の頃よりは、少し位は釣り方が成長したと思いますが、実は今も余裕なんて全くないのが本音です。

激化するソルトの世界のスタメン争いに負けないためにも、新人の頃の気持ちを忘れずに、今もひたすら練習あるのみだと思っています。

1人でも自分のファンがいる限りは、どんなに寒くて辛くてバイトがなくても『シーバス釣りは楽しい』と思えます。



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職業釣り師になるまでは、そんなに釣れないフィールドへは自分から率先して行かなかったですが、今は釣れないフィールドほど刺激が多すぎて、自然と足が向いてしまうほどの釣り好きになってしまったのです(笑)。

『どんなに釣れなくて心が折れそうになっても、取材のときはやらなきゃダメだ』って気持ちになりますからね。
やっぱ『シーバス釣りは楽しい』ですよ。



昔から目標は変わっていませんが、とにかくライバルメーカーさんにとって、嫌なアングラー(激戦区のデーゲームでたくさん釣ること、しかも映像で・・・)と思われたい。



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そしてスポンサーメーカーからは信頼されるアングラー(金蔓)になりたいといつも思っています(笑)。



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すでに身体はボロボロの43歳ですが、精神力だけはメジャーリーガー級だと思っているので、どんなにスゴい新人や助っ人外国人が出現しても、身体が動くまでは死ぬ気でどんなアングラーでも立ち向かっていきますから。



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ちなみに、今の現状ですが、ぶっちゃけ他のアングラーがオファーを断ることが多い『釣れないフィールドで釣ってください』とハードルの高い難題取材依頼ばかりですね(笑)。

この難題取材依頼のオファーを常に受けることができるアングラーを目指し、身体が動くまで現役アングラーを頑張りたいと思います。