シーバスの人気スポットとして、全国的に見てもトップクラスの大阪湾と東京湾。メジャーな釣り場では、先行者とバッティングすることが多々あります。ただ釣り師という生き物は、経験値が上がれば上がるほど「誰にも負けたくない!」という気持ちが強くなるもの(笑)。
そこで「隣のアングラーに競り勝つ」方法をお話したいと思います。

基本的には、近隣の方と違うことをするだけでOKです。自分は、次のような感じで対応しています。

1:飛距離を稼ぐ!!

飛距離が出れば、ルアーが水中で泳ぐ時間が長くなる分、単純にヒット率が上がります。ちなみに、遠投用タックルはPZS-106ブレードマスター+トーナメントISOZ2500LBDの組合せ。そしてラインは200㍍巻のバトルJライト0・8号にシーガープレミアムマックス16ポンドを接続しています。

2:同じコースに何度も投げない!!

キャストの方向を変え、自分の立ち位置からルアーを引けるコースはすべて試してみること。そして『同じコースに何度も投げない!!』こと。何度も投げると魚がスレてしまうので、すべての方向に1回ずつ投げればOKです。

3:ボトムを攻める!!

ボトム(底)を丁寧に探り、根掛かりによるルアーロストを気にしないこと。ほとんどのアングラーはロストを嫌がるので、根掛かりするエリアの魚はスレていることが少ないのが理由です。

4:ルアー&カラーローテーション!!

状況に合わせてルアーを選ぶこと。あまり仲の良くない知り合いに言われるのが、「俺は小沼さんより下手じゃない、小沼さんが使っているルアーがあれば俺も釣れますよ!!」というセリフをよく言われます(笑)。言うまでもありませんが、釣り場の状況にルアーをアジャストさせることが『人よりも多く釣る』一番の秘訣です。
逆に言えばキャスティング技術が未熟でも、ルアーの種類が多ければ選択の幅が広がるため釣果アップにつながるのです。実際「このルアーだけに反応する」というケースは、激戦区ほど多いものです。
考えてもみて下さい。季節、天候、風向き、気温、水温、水質など、状況が変われば、ヒットルアーもカラーも常に変化します。つまりルアーの適材適所があるということです。

野球に例えると、優秀な選手が控えとしてベンチにいると思えばOKです。他のチームならレギュラーを張れる選手といったところです(笑)。

取材のときのルアーケースは、読売巨人軍のように補強した新戦力ぞろいです。要は、最強の布陣でルアーを張ればいいということです。控えが多ければ多いほど、戦略の幅は広がりますから。わずかなルアーだけでは、周りのアングラーと対等に戦えません。


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