奥さんはもともと甲状腺の病気を持っていたこともあって、前回の流産の後からずっと大学病院に通っていました。なので、出産も同じ大学病院ですることは元々決まっていました。

ただ大学病院って病床が患者数に対して飽和状態で、ふつう帝王切開にて出産したママさんは1週間以上入院するんだろうけど、ここでは5日で退院しないといけないとの事。
出産翌日から歩行の練習が始まっていました。
車椅子にベッドから移ることもしんどそうな状態なのに、5日で退院できるの??って不安でしたが、1回頑張って車椅子に移ってからは、着実に足取りがしっかりしてきてました。
母は強しとはよく言ったものです。

産まれて最初の3日ぐらいが脳内出血のリスクが高い、感染症とかで重篤な状態になる可能性もある、と説明を受けてたこともあって、最初の1週間の特に3日間は本当に心配でした。

小さく生まれてきた息子くんなのですが元気に身体を動かし過ぎる様で、それが脳内の出血を引き起こしかねないとの事で、鎮静させる薬を与えられていました。それと血液の状況に応じて必要な要素を輸血。
2日目に若干の出血と思しき所見が見られたらしいんだけど、見つかった時点で出血は止まっていたみたいで拡大していない様子。"出血"って言葉を聞いた瞬間奥さんは蒼白になっていましたが、医師から問題無いレベルですよと言う言葉を聞いてほっとしました。
とは言え、超未熟児の中でも小さい息子くんは1週間くらいまでは、危険性が有るとの事で引き続き心配な日々は続きました。

3日目ぐらいから1回0.5ccずつ1日6回、母乳を与えるようになりました。
ただ最初のうちは鎮静薬を投与していたこともあって、腸の動きが好ましくなくてなかなか消化できていなかったみたい。
脳からの出血のリスクが小さくなった5日目頃から鎮静薬を止めたところ、母乳を消化できるようになってきたみたいで、1週間経った時点で1回1cc、1日トータルに8ccにまで増えていました。
その頃には動脈管も閉じてくれて、最初の1週間は大きなトラブルも無く過ぎてくれました。

奥さんはと言うと、産後5日目の9日には退院。退院するころには身体はずいぶんと回復しているように見えました。でもやっぱりきついみたいです。
定期的に搾乳してそれを息子くんに届けてあげないといけないけど、実家から病院までもバスと地下鉄で1時間ぐらいかかるし移動だけでも大変。

これから3か月以上は息子くんは入院することになるだろうけど、奥さんの身体が持つかが心配なところです。ただ、それよりも心配なところは奥さんの気持ちの問題かな~

どうしても悪い事ばかりを考えてしまったり、自責の念に駆られたり。
でもまぁ乗り越えて行くしか無いんだよね。
僕が後ろを向くわけには行きません。しっかりせねば。