2019年3月のことです。
基本的な処理が終わってあとは塗装だけ、となっていたジムキャノンを突然取り出しました。
今までやったことのない塗装方法を試してみようと思ったのです。
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まずはサフ吹き。
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組んだまま足を持って吹きます。とてもおおざっぱでございます。
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サフを吹き終えたらそれを明度の中間色に設定。
暗の部分、シャドウ部分にウィノーブラックを吹きました。
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逆さまにして近めで吹くのが上手くいくコツかな、と思いました。
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シャドウを強く吹きすぎたと思ったので、ガイアノーツのニュートラルグレー3を中間色として吹きつつ、強目のシャドウを修正(左)。メリハリがなくなったようにも感じたので、後で修正することにする。
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ガイアノーツのアルティメットホワイトでハイライト部分を塗りました。
ここからは筆メインで明暗をつけていきます。
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細筆でエッジを中心にホワイトを乗せていきました。
全体的にまだ暗いので、再度アルティメットホワイトを吹きます。
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エッジのホワイトがガイドになるのでハイライトを吹きやすかったです。最初からこの手順にすればよかった…。
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エナメルのスミ入れ塗料ブラックをエアブラシで吹き、それを落としてウォッシング。
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エナメルの黒でチッピングやストレーキングの下書き。
最終的に汚しを入れるときのガイドになればいいなという程度にとどめました。
これにて下地になるモノクロ世界の塗装はおしまい。これからカラーの世界の塗装に入ります。
塗装をするとき、まず基本となる色を塗ってから明暗の表現をする、という手順が一般的。
ですが、今回はホセ・ルイス・ロペス氏の塗装術、ブラック&ホワイトを参考に明暗の表現を先にやってしまおうと試みているのです。
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1:4〜5くらいの希釈で薄い塗料を作り、下地を塗りつぶさぬように、ランダムに本体色を塗りました。
ツヤありの状態なので、これからデカールを貼って、その後に半ツヤのトップコートを吹き、ウェザリングの作業に入ります。
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ところでクレオスのスーパークロームシルバー2をこのとき初めて使ってみたんですが。
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シルバーを筆でちょい塗りするときにいいですね。塗りやすいし発色もいいです。
そういう銀ってなかなか無い。
さて、ウェザリングに入るわけですが、どの程度の汚しにしようかと、まずはシールドを汚して全体のイメージを決めることにしました。
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まずはチッピング。
スポンジや筆でやっていきました。
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細かい擦り傷は、白の色鉛筆で。
これが手軽なわりにあなどれない効果を発揮。
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サビの表現も水彩色鉛筆で。
ダイソーで12本で100円のやつです。
水彩色鉛筆は水に溶ける色鉛筆。使い方いろいろです。
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サビの表現がきつすぎると感じる箇所には埃の入れたり、それをぼかしたりすると落ち着くような気がします。
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銀のハゲチョロも水彩色鉛筆で。
これはちゃんとした画材屋さんで買った色鉛筆で一本160円くらい。
ドイツ製のこの銀色鉛筆は発色もいいです。
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埃の表現はうっすらな感じに。
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実物を見る分には気にならないけど、写真を拡大すると粗が目立ちます。
いまはスマホでピヤーッと手軽に拡大されるということもあり、ルーペを見ながらこうした粗を修正していきます。
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埃表現はウェザリングカラーのサンディウォッシュで。
埃がたまりそうなところにまずは塗料を置いて、それを下方向に垂らしたり、ぼかしたりしました。反省点は一気に塗料を置かずに少しずつ進めたほうがよかったなってこと。
ウェザリングカラーは僕にはシャバシャバすぎるので原液がほしいです。
とても便利な塗料だけど、なにか他に無いかなぁ、もう一段精密なウェザリングをしたいなぁと自分の限界を感じさせてくれる塗料でした。
なんというかウェザリングの作業が定型化してしまうというか。
いや、本当にいい塗料シリーズなんですけど、良い塗料ゆえにウェザリングの奥深い世界に誘い込まれるといいますか。
ともかく、このジムキャノンを機に、もっと上達したいと考えるようにはなりました。
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泥もつけたくなったので、ウェザリングペーストのマッドホワイトを伸ばしたり弾いたりして、続いてマッドブラウンを。
最後にマッドブラウンの実感を出すためにウェットクリアーを塗りました。
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これにて完成!
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今回、特別な工作はしていないし、そもそもいきなり塗装から入ったようなものなので、その分だけ塗装に集中して手数をかけられました。なかなか収穫の大きかった作品だと思います。
ではまた。