風情ある木造りの外観に白い暖簾が揺れ、入る前から期待が高まります。
店内は木の温もりが心地よく、窓側の席へ。
奥の個室には、趣のある土壁と美しい藍染めのタペストリーが飾られた、大人が落ち着いて過ごせる特別な空間もありました。
まずは、「そば茶(600円)」で乾杯。
お料理は、手書きで達筆に書かれたお品書きから気になるものをセレクトしました。
お通しは、「空豆と牛蒡」。
大きなお皿に彩りよく盛られた「手作り おばん菜盛り (一人前 1,800円)」。
ひじき、南蛮漬け・蓮根、玉こんにゃくなど、どれも素材の味が活きた丁寧な味付けで、どこかホッとする美味しさです。
ふっくら艶やかに炊かれた大きな豆や、上品な甘さの果実の煮物も、素晴らしい箸休めになりました。
さらに「すっぽんスープ 一碗 (2,900円)」を注文。
黄金色に透き通った熱々のスープにはすっぽんのエキスが溶け出しており、一口飲むごとにじんわりとコラーゲンと旨みが体に染み渡ります。
身もホロホロに柔らかく、滋味深い味わいに感動しました。


そして、印象的だったのが「ゴロゴロ海老かき揚 (1,800円)」。
目の前に運ばれてきた瞬間から香ばしい匂いが漂います。
サクッと軽い薄衣の中に、大ぶりな海老のプリッとした弾力と、あおりいかのねっとりとした強い旨みがぎっしり。
添えられたお塩でシンプルにいただくと、口の中で見事なハーモニーを奏でる絶品でした。
最後はやはり名物の手打ち蕎麦。
「せいろ 一枚 (1,000円)」をいただきました。
美しく盛られた蕎麦は、香りが高く、喉越しも抜群。キリッとした辛めのつゆとの相性も完璧で、お腹がいっぱいでも不思議とスルスル入ってしまいます。
さらに、「せいろ 追加(800円)」をいただきました。
とろみのある白濁した熱々の「そば湯」をつゆに注ぎ、最後の一滴まで堪能。
お腹も心も満たされる、至福のひとときでした。
西麻布で静かに、そして確かな腕の和食と蕎麦を楽しめる夜でした。





















