僕がスティックを握る事に興味を持ったきっかけは、遥か彼方の高校生時代。

 

夕日の教室で、先輩バンドの練習を見終わった後、先輩ドラマーに断りをいれ、彼がドラムの前に座りました。

 

何が始まるのかと見ていると、スティックをレギュラーグリップで握り、三連符の一つ目のアクセントを、スネアーからフロアータムやタムタムへと、流し叩きを始めたのです。

驚いて、見とれました、その美しき立体の動きに、粒立ち良き明るい音跳ねに、そして姿勢良き座りに。

 

なんて素敵な姿なんだ、なんと格好いい楽器なんだと。

 

強烈に興味を持った僕に、ブラスバンド出身の彼は、自分の知ってる事は隠さず全部教えてくれ、質問にも、勿体ぶらず答えてくれました。

 

彼の名は『千葉和臣』

今の僕は、彼の存在無しには、考えられない、訳です。

 

 

まさとし