滅多に無い事が起きるのが本番。

ステージの大小に関わらず僕は、開場直前にセットの最終チェックを行う事にしています。

 

ドラムには二十箇所以上締めなければいけないネジがあり(セットにより数は異なります)。リハーサル時には気が行かず、キッチリ締めを忘れたり、演奏振動で緩みが出てしまってる箇所が、あったりもします。

本番中に緩むと厄介を背負うので、確認チェック締めは大切なお仕事です。

それに何らか事情で、本人預かり知らぬ間に、リハ後動いてしまった椅子も、本番中にはちゃんとは戻せないので、大切な確認事項です。

バスドラと椅子との距離や、ハイハットとの関係が正しいか、また一応ヴォーカリストなので、マイク位置との大切バランスも確認し、本番に臨みます。

 

そんな人見記念講堂での最終チェック直前に、事件が起きましました。

 

ステージ上にいるスタッフが突然、僕の目前で騒ぎ始めたのです。

「駄目だ!この状態じゃ本番には入れない!」「リハーサルをやり直すしかない」

「ベースアンプが完全に飛んで(即は使い物にならない感じ)しまっている!さっきまで大丈夫だったのに~?」

 

楽器スタッフが打開しようと試みますが、アンプ(機械の気まぐれ)は、ウンともスンとも蘇える気配無く★

代えが無いので選択余地無く、アンプを通さず、ベースをそのまま転がし(モニタースピーカー)に直接返す方法へ切り替える事になりました。

 

全員のモニター状況が一変したので、全メンバーがステージに集合。

 

でもやはり、経験豊富な熟練メンバー☆

ガヤガヤにこやかに集結し、誰責める事無く、二度目のリハーサル(数曲)を行う事になりました。

 

そして、本リハで、折角バランスを整えていたはずの当事者、清水仁(ベース担当)の言葉も前向きで、イカしてました☆

 

「どちらかと言えば、こっちの方が、俺はやり易いわ~!」

気遣いのある、言葉が、Dear BEATLES全メンバーに、有り難き安心を与えてくれたのは言うまでも☆

 

そんな一幕が、本番前にありステージへ突入☆

 

経験上、機材トラブルは連鎖する事多く、心配小脇でしたが、その後はスムーズにステージが進行♪

 

但し終盤、楽器スタッフが僕に駆け寄り、「大丈夫です!このまま行きます」との突然な言葉を、理解出来ずに?演奏を続けていると。

バスドラの打面の上のミュートが、半分手前に垂れ下がり、それごとキックしている事に、遅蒔きに気付き驚き、『曲の間に、ミュートをベリベリ剥がす?‥でもそれでは外音(客席側の音)が変わり過ぎるし…』と、揺らぎましたが。

楽器スタッフの「大丈夫です!」言葉を信じ、頼りにして、緊張の完走を果たせた次第☆‥☆‥☆

な、ご報告♪

 

 

まさとし